ミュウ

意志的?

Mar.20,2003
やっと春らしくなって来た。明日は彼岸の中日だ。春の彼岸は三月の春分の日を中日にして前後三日、計7日間である。春分の日というのは、確か小学校では「昼と夜の長さが同じ」だと習ったが、実はそれには誤差があるらしいと最近知った。しかし私は天文学者ではないので、まあ数分の誤差くらいどうでもいいや・・・と思う。これからはどんどん昼の時間が長くなって、寒さが遠ざかるだけで嬉しい。

夏は暑くて多少の苦しさはあるが、私は暑い方が体調も良いし、野良猫は風邪をひきにくいし、洗濯物もガンガン乾くし、いい加減なものを着ていれば済むというところがとても良いと思う。但しエサ場にはナメクジが多くなり、大嫌いな蚊が増え、あの嫌らしいゴキブリは大活躍し、猫は布団に入って一緒に寝てくれなくなる。それでも一年中、夏だったら良いのに・・・と毎年思うのだ。風雅な大人は「長い辛い冬があるからこそ、春や夏の有り難味がより一層解るというものだ」と言うだろうが、それが理解出来るほどには私も大人ではあるものの(長い不毛の冬の終わりに、固く枯れた枝から新芽が吹いている様など見れば、私とて「新生」とか「再生」という事を感じて、我が身と照らし合わせたりもしながら感動するのだ)、それでも私は夏がずーっと続けば嬉しいのだ。

4月には『科学技術週間』というのがやって来る。去年までは、そんなものがあろうとは知らなかった。今年はそういう訳にはいかない。それに際しては、うちのラボも一般公開しなければならないのだ(しかもターゲットを子供に絞るので、土曜日に開催する事になっている)。何だかんだとイベントが続く。またもロボットチームと連携をとって、このイベントを成功させなければいけない。

私は広報しか出来ないが、「しか」と言うには仕事が多い。早く帰って猫たちと触れ合いたいと思うが、ポスターの叩き台を作ってしまわないと落ち着かない。もう充分に出足が遅れているのだ。大人でも良く解からない内容の研究開発をしていると言うのに、子供向けに作るのは本当に難しい。優しい言葉で説明しようとすると、意味が広くなり過ぎてしまう事が多々ある。立ち上げたばかりのプロジェクトでは結果が出ていないせいもあって、説明は大変に困難だ。子供達は、興味を示してくれるのだろうか?いざとなったらロボットしかないだろう。イノウさん、宜しくね。

煩わしい事も暗い気持ちになるような出来事も色々と起きるが、それでも嬉しい事も少なからずある。昨日まで知らなかった人が、思いがけず勇気と元気を与えてくれる事もたくさんある。今日だけでも不何だかなあ・・・と思う雑音もあったし、T川さん、Nグチさん、モリさん、M浦さん、EEさん、カズ君、Eタニさんたちには随分と勇気付けられた。一日のうちだけでもバランスをとってみると、良い事・楽しい事の方が多いと思えるのは大変におめでたいし有り難い。

今週は疲れた。ルスとリマ、カワムラさんも待ちくたびれている事だろう。名残は惜しいが、キイボードの傍で寝ているマルコにも各々のお気に入りの場所で眠っている猫たちにもこうちゃんにも別れを告げて、そろそろ階下で寝るとするか。
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