リマ

涙目

Apr.17,2003
今日も疲れた。イベントの為の雑用が多い。雑用という言い方は間違いなのかも知れないが、兎に角細切れの仕事が山ほどあるのだ。わざわざ担当を決めて責任の所在を明確にしない限り、みんなが気軽に何でも自分でやっているロボットチームと違って、こちらシミュレーションチームで自発的に雑用をする人はいない。だから私がやる。もう、そういう形で定着してしまったようだ。じっくり考えて形を作る仕事にまとまった時間がとれないのは辛いが、次から次へと流して行くしかないな、当分。しかし、力仕事は絶対に男どもにやらせるぞ。明日は朝からラボ周辺のゴミ拾いだ。殆ど毎日、朝から来ない面々はちゃんと来るかしら?

家に戻ると、兎に角一旦足を投げ出して少しでも横になりたい欲求に駆られるが、少しのつもりが少しではとても済まなくなるだろうから、そのままの勢いで晩ご飯の支度にかかる。ご飯の炊けるまでの45分に、料理に20分(平日はこんなもんだろう)、残りの25分で更新に手を付けておく。しかし今夜は、ご相談電話が入ってしまった。う〜・・・。ちなみに今夜は、オージービーフのステーキともやし炒め、キャベツのサラダ、もずくの味噌汁だった。包丁は焼きあがったステーキを切るのと、キャベツを粗く千切りにしただけ。もやしなんか洗いもしないぞ。ああ、手の掛かった「お母さんのご飯」が食べたい。

大学時代アパートで自炊していた私には、弁当を作ってくれる母親は傍にいなかった。友達の弁当が羨ましい。しかしそういう進路を選んだのだから仕方ない。諦めて間もなく自分で弁当を作るようになったが、自分で作った弁当には「驚き」とか「新鮮さ」がない。今日は何だろう?というワクワクがない。それは晩ご飯でも同様だ。つくづくお母さんが欲しい。実家の母親・・・あれは「ママ」なので、お母さんとはちょっと雰囲気が違う。料理は上手いが、あまり母性を感じさせるキャラクターではない。そのママから珍しく電話があった。忙しそうだからと、遠慮してあまり電話をしてこない。私もなかなか電話出来ない。親不孝な娘で申し訳ない。身内は全て後回しだ。

閑話休題。通勤の車の中で聴くCDが底をついたと、少し前にも書いた。新しい音楽を受け入れにくくなっているのは、歳のせいなのだろうか?それともアンテナが足りない(足りないどころか、全く張り巡らしていないのだが)だけで、本当は新しい音楽にも好きになれるものがあるのだろうか?毎日ただ忙しくて、今後もそういうチェックが出来ないだろう事は確かだ。しかし自分で望んだ今のライフスタイルだから仕方ないよな(こればっか・・・)。

CDと言えば、家にはポリスの『シンクロニシティ』なんてのもある。そんなに好きなグループではないのに何故CDを持っていたかと言うと、アルバムジャケットの裏側左下に映っている髪の長い女が、昔の私にクリソツだったからだ。もちろん今の私ではない。私はある時点で、すっかり別の人間に成り変ったのだから。ちなみにもっと以前のポリスの『ウォーキング・オン・ザ・ムーン』は好きだった。この曲で初めてポリスを知ったという事で、決してファンではない事が解ると思う。これを聴いて、ポリスは英国のレゲエ・バンドであると勝手に思い込んでいた。

ポリスと言えば、ポリスのスティングが脇役で出演していた『デューン 砂の惑星』は、最初の亭主がフランク・ハーバートの原作が好きで全巻置いてあったので、その影響で私も読んだ。一体どうやってあの複雑で長い(しかも、あの世界でしか通用しない単語の多い事!)作品を映画にまとめるのかと思ったが、デビッド・リンチらしい映像美で映画としてだけ見ればなかなか良かった。しかし小説の中で一番印象的だったベネ・ゲセリット教団に関しては、やや説明不足(これに限らず全てが説明不足ではあるが)で解りにくかった。この映画に関しては、当サイトのちっとも更新出来ないでいる『映画雑記』でも書いているので、あとは省略。

『デューン』と言えば、カイル・マクラクランを初めて知った映画でもあった。実は当時、この手の顔が好みだった。大雑把にくくってしまえば、最初の亭主もこの手の顔であった。カイル・マクラクランは『ヒドゥン』での配役の方がより好みだが、今では好みもすっかり変わった。こうちゃんもいいけど野村萬斎も好みだな。やさ男で強い人がいいな。今更、いいも悪いもないけどさ・・・。

カイル・マクラクランと言えば(この手法はしつこいな、これで終わりにしておこう)、最初にこうちゃんとデートした時、バーのカウンタでお酒を飲みながら好みのタイプをこうちゃんが映画俳優で言い当てた。それがカイル・マクマクランだった。若い頃から可愛げのないキャラだったので「きゃ〜そうなんですぅ」等とは間違っても言わないが、あまりに唐突に言い当てられたので「えっ、どうして解るんですか?」と聞き返した覚えがある。「何となくね・・・」こうちゃんは静かに笑って言った。

思えば酷い話だ。こうちゃんが大好きで大好きで、やっとデートに誘わせた(誘われたの間違いではない)というのに、好みのタイプは全然違うじゃないか。あの頃、こうちゃんは本当に素敵だったな。まさか「こうちゃん」なんて軽い呼び方をする日が来てしまうとは、夢にも思わなかった。しかし、こうちゃんにしても「あのカズエちゃんが、こんなオバサンになるとは予想出来なかった・・・」と本心では思っているかも知れないのだ。けけけ・・・ごめんね。もうお取替えは出来ませんからね。
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