ミュウ

ザ・グレート

Apr.22,2003
秋晴れのような晴天の朝だった。兎に角朝日が眩しくて、サングラスをしてもサンバイザーを下ろしても眩しい。信号が何色なのか良く見えない。しかし大抵、細い渋滞した道ではバイクがチョロチョロと前に横にコバンザメ状態となるので、そいつらの動向を見ていれば解る。前にバスや大型トラックがいると先が見えず、嫌がらせされてるのかい?と思うほどスピードも鈍く苛々しがちだが、それも露払いだと思えば少しは溜飲が下がる。

今朝は、面白いニュースが2つ続いた。一つ目は、みちのくプロレスのレスラー兼社長ザ・グレート・サスケが岩手県議会議員選挙にトップ当選した事に絡んで、史上初の覆面議員となるのか?という話題が先日来あったのだが、難色を示していた県知事も、顔の表情が解る新しいマスクを作るのであればOKだと言って容認する事になったというニュースだった。それにしても、サスケはまだ33歳だという事を初めて知った。しかも小さいのかと思っていたら、180センチあるのだ。頭蓋骨骨折しても頑張っていた姿には痛々しさを禁じえなかったが、老体に鞭打っている雰囲気がしたのはその泥臭いパフォーマンスのせいだったのか。頑張って欲しい。ルスとリマの故郷を、弱者に優しいところにする為に。頑張れサスケ。

もうひとつのニュースは、松浪健四郎衆院議員が、暴力団組員の経営する会社に秘書給与を肩代わりさせた問題。トレードマークのチョンマゲを切って、髪型を7:3分けにしてきたという話題だった。それが何だという事ではなくて、あれはチョンマゲだったのかぁ?!とこうちゃんと二人で朝から笑った。そりゃあ、武器ではないとは思っていたけど、そうか、チョンマゲだったのか・・・。

昨日の強風で、玄関脇の木戸と大谷石の塀の間を塞いでいた竹垣フェンスが倒れた。敷地内の出来事なので、まだ放置してある。どうしたものか・・・別に外観なんか気にしないのだが、あまりにあばら家に見えては防犯上よろしくないだろう。ご近所の造園業のタグチさんに造り直しをお願いしようか。また出費だなあ。去年は庭をコンクリートにしたばかりだし。屋根も塗り替えなければならないとこうちゃんは言うし、頭が痛い。

さて、不愉快な事を思い出すのは嫌なのだが、ひとつだけ忘れないように書いておきたい。とりわけ自分の事ではなく、人の身の上に起きた事だけに、今書いておかねば忘れてしまうかも知れない。(他にも、これまでに積み重ねて来た不愉快ないわれ無き中傷事件は幾つもあるのだが、それは時期を見計らって全て真相を公開する予定でいる。但し、いつになるかは未定。感情に任せて、その場で対処しようとは思わない。あるものは何年も寝かせて自分の中で充分に熟成してきているし、結果として公開しないものもあるかも知れないが、必要と思われるものに関してはきちんと決着を最後につける。死ぬまでには必ず。それは、今書かずとも忘れる事は決してない。執念深いのだ、私は。)

内容は、山下家にまたも仔猫が持ち込まれようとした事に端を発する。それに対して山下さんは「引き取りません」ではなくて「今は引き取れません」と言った。それでも置いて行くのであれば、一匹に対するワクチンや血液検査避妊・去勢費用その他フード代の協力を求めたところ、「商売されとるんですね」「そうやって一匹いくらで売ってんかね」と罵ったらしい。

山下家には、まだ20数匹の保護猫がいる。先日のたくさんの里子出しをしても尚それだけの数がいて、しかも治療費のかかる子たちもたくさんいた。物理的な時間にも体力にも、もちろん経済的にも精神的にも限界というものがある。私は、限界を超えた保護には反対を唱える者だ。山下さんの事は大切な猫仲間として応援もするし、限界を超えそうな時には誰よりも強硬に反対をするつもりだ。山下さんも、その事はきちんと心得ている。家族と仕事を大切にしている事も、今いる猫たちを幸せにしたいと願う気持ちも良く解かる。その辺のバランスがとれるのも、愛情豊かな家族を作り上げる努力をしている結果なのだと思う。

しかし自分に都合の良い返事が聞けないと、逆切れするのはどうやら子供じみた連中だけではないらしい。実は、同様の事が私にも起きたばかりだった。その事は、いずれ別のところできちんと書く。今はまだ、その時期ではないと判断し、先述した通り機が熟すのを待っているところだが、自分のふがいなさ、無責任を棚に上げて人を非難するなんざ、盗人猛々しいとはこの事だ。本来ならば、飼育義務放棄で摘発されてもおかしくない。多分こういう飼い主は、僅かばかりの避妊手術代をケチって、産まれたら捨てるという事を繰り返すのだろう。しかし山下さんは、この言葉に深く傷ついた。

山下さんには、そんな奴はもともと無責任で小さな命を屁とも思わない人でなしなのだから、そんな人間の言う事をいちいち気にするな、保護活動を続けていれば当然こういう不愉快な思いもするのだから・・・と言ったものの、薄汚い罵りの言葉は私の頭の中にも焼きついた。世の中の大半の猫飼いが未だ避妊をせずに間引きしている事、病気や事故のリスクや猫嫌いの近隣住民の迷惑や虐待の恐れも省みずに外に出して飼っている事、そして自分でどうしようもなくなると簡単に人に泣きついたり助けを当てにしたり責任放棄したりしている事への怒りが、改めてふつふつと湧いてきた。

怒ると元気になる。昨日はブルーでしおしおのパーだったが、怒りがある限りはまだ暫くはいけるだろう。

本気でカワムラの愛人を求めたい。私が頭を乗せている枕でクルクル・ドスンの他に、昨夜は私が寝返りを打って仰向けになると、律儀に自分も起きて私の首の上に上体と頭を乗せて眠るという事を覚えた。カワムラは意外と大きくて重たい。こんな真似は、ミュウだってしない。ま、ミュウに同じ事をされたら窒息死だろうけど。
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