湿度も低くて素晴らしい晴天だった。起きたら一服、そしてシャワーを浴びて、朝食を作ったら立ったまま食べつつ、勢いで弁当も作る。予告通りにカレーピラフだ。玉葱と挽肉、マッシュルーム、赤ピーマン・黄ピーマンを順に炒めて、カレー粉といい加減に調合したスパイスを５〜６種類、そして醤油で味を付けてからご飯を加える。スプーンを使わずに入れようとしたら、ビンからドカッと塊でカレー粉が落ちた。辛いのは平気だが、あまりに多いとどうしても粉っぽくなるんじゃないか（インドのカレー粉だよ。そんなものないと思ったら大間違い。あるんだ、これが。）？ご飯は昨夜の残りだが、チンしてほぐし易くしておく。本当は刻んだレタスと混ぜながら食べると美味しいのだが、弁当ではそうもいかない。別に持って行くのも面倒になり、もうご飯だけでいいや・・・という気になってきた。

道もそんなに混んでいなかったし、朝から快適なドライブだった。但し、前を行く車のドライバーの男が、バックミラーを覗き込みながらずーっと（止まっている間も走っている間も）髪の毛を撫で付けていて、それが気になって気になって仕方なかった。そんなことは家で済ませてから出て来い。男たるもの、髪の毛なんか一歩外に出たら生えていないようなつもりでいろと言いたい。髪が多少乱れていようが（手櫛でどうにかなる範囲なんだし）、どうせご面相には大した影響はあるまい。男のナルシストというのも勿論いるだろうが、人に気取られ（けどられ）てはいかん。しかし運転しながらハナクソほじくっている男と、どっちがマシだろう？と考えたが、私としては甲乙つけ難い。（丙丁つけ難いと言いたい位だ。）

ラボに到着すると直ぐ、アライさんが「フルトさんからメール来てますよ。」と言う。開いて見ると、１０００円の軍資金で増やした金があるので、今度は私達にお寿司をご馳走してくれると言う。にわかに色めきたった女性陣、フルトさんを含めて「全員に返信」メールが飛び交った。好きな寿司ネタをたくさん並べるアライさん、タケウチさん、私はウニ・トロ・アナゴで永久にぐるぐる回っていても別に構わない。しかしカウンターでお好みで握って貰う・・・という訳には（いかに私が男に厳しくても申し訳なくて）いかないだろう。

フルトさんはその昔、小学生だった頃に寿司屋のカウンターでカッパ巻きしか食べられなかったと言う。何が悲しくて、寿司屋でキュウリなんか食べなくちゃならないのか。しかし私の妹も、かつては同様だった。上京した折、奮発して寿司屋に連れて行ったのに、カッパ巻きと納豆巻き、あとはイカしか食べられるものがなかった。年月を経て今ではもう少しマシらしいが、推して知るべしだな。同じ姉妹で、どうしてこうも味覚が違うのだろう？ちなみに妹は酒も煙草もやらず、レバ刺しや生牡蠣なども口にせず、喋り方も顔も可愛い。（全てに反対なのね？と言うべからず。）私の２つ年下の妹なんだから、可愛いったっていい歳なのだが。（誰か嫁に貰って！）

作った時には楽勝だと思ったのだが、デカい容器に入れて行った弁当はとても食べ切れそうもなく、アライさん、イノウさん、クワハラさんに少しずつ手伝って貰った。それでもちょっと多いと感じた。こんな事はかつてない。歯茎が痛いと片側だけで慎重にゆっくり食べるので、時間もかかるし直ぐに満腹になってしまう。大食いの秘訣は早食いである事は確かだから、こんな事ではいけない。たくさん食べなくては、私を明確にアイデンティファイするものがひとつ減ってしまうではないか。しかしひとつ減ったら、あとには一体何が残るのだろう。何でも出来るようなつもりでいて、実はあまり取り柄がないのも事実なのだ。強いて言えば、お節介で親切な位かな？

先日ここでコウガイビルの話をしたら、目撃証言が続々と寄せられた。何だか嬉しい。この世の中には不思議な生物が色々いて、変なモノ好きとしては興味が尽きない。まだ名前も知らない虫が我が家にもいるので、是非生態を知りたい。メジャーな昆虫だけでなく、害虫の生態から幼虫まで詳しく写真付で載っているような図鑑が欲しい。もしもそういうサイトがあれば、是非教えて欲しい。

朝と夕方に熱が上がる。今夜もしんどい。早めにエサやりに行き、カワムラたちの顔を拭き、プロポリスを飲ませて、私も飲んで寝よう。こうちゃんが「プロポリス飲んだ？」と毎晩しつこいのだ。プロポリスを飲めだの、早くパンツを穿けだの、もう寝ろだの、重たい物は持つなだの、慌てて走るなだのと、全く口うるさいったらありゃしない。子供じゃないのよ。言われなきゃどれひとつ守れないけど。