ペリー

噛みつき魔

Jun.28,2003
昨夜はペリーとイオの部屋で寝た。私がベッドで横になると、イオは直ぐに脛の辺りに来て、チョンチョンとソフトタッチを繰り返す。何と可愛いイオ。お尻をポンポンしてやると、転げまわって大喜び。止めると、もっとやれと催促して鳴く。ペリーは私の匂いを嗅ぎ続ける。Tシャツの上から舐めたりもしている。特に胸元が好きらしく、匂いを嗅いでは舐めたり、服地を噛んだりする事を繰り返す。いつまで経ってもやめない。しつこいぞ、ペリー。

綿毛布を掛けていたら、やがてペリーが入って来て私の体にもたれて寝ていたが、毛布の上からイオがちょっかいを出すので堪らず出て行ってしまった。

ペリーとイオの部屋は東の角部屋で、北と東と南の3方に窓がある。西日も差さず、一番恵まれた部屋かも知れない。開けるつもりのある窓には全て細かい面格子を付けたので、安心して開け放して寝られるのが嬉しい。安心なのは外からの侵入と内からの脱走に関してだが、昔こうちゃんがインドネシアに駐在していた時に経験した恐ろしい話を思い出すと、あながち安心とも言えないかも知れない。

それは、こういう事件だった。ある雨上がりの翌日の夜、大量に発生した羽蟻が家の中の灯かりに向かって進攻を開始した。網戸の枠の隙間から強引に、何かにとり憑かれたように夥しい数の羽蟻が入って来る。それがすり抜けて来る途中に羽が取れて、胴体だけになった羽蟻が蛆虫のようにニョゴニョゴと窓の縁から落ちて来るらしい。バケツに3杯も掃き集めたと言う。これは怖い。こうちゃんのインドネシア時代には、他にも虫に関しての怖い話が色々とあり、大量ゴキブリ編、大量アリ編、巨大ジャンプヤモリ編、ベッドの中のムカデ編とあるが、気味悪さの点で言えば羽蟻一番、ゴキブリ二番かな。

ムカデと言えば、我が家の玄関にも先日大きなムカデがいた。猫の部屋まで侵入したら大変だと思い、これは捕殺した。殺生はしたくないが、可愛い子供達を危険な目に遭わせたくないと思うと綺麗事ばかりも言えない。ゴキブリもムカデも蚊も家の中まで入って来たら、気の毒だが死んで戴く事にしている。しかし蜘蛛やヤモリはそっと逃がしている。

どこで線引きしているかと言えば、微妙なところだ。私たち人間や子供らに害のあるものに対しての殺戮は一応の大義名分があるが、じゃあゴキブリはどうなんだ?刺される訳でもないのに、こんなに嫌って良いのだろうか?多分答は出ない。全ての生き物に優しいという具合にはいかないのが悲しいところだし、全ての物事に関して考え方がクリアという訳ではないのが現実だ。しかし蚊に優しくなれないのは、兎に角痒いのは我慢出来ないからだ。痛いよりも痒いのは耐えられない。

エサやりをしている人にはご理解戴けるだろうが、この時期一番悩まされるのは蚊とナメクジだろう。ナメクジはエサを狙うだけで私の血を吸う訳ではないが、蚊は始終熱のある私を集中的に狙う。車にはいつも虫刺されの薬が積んであるが、ただ塗るだけでは効かない。掻きこわして血が出てからキンカンを塗ると良い。これはみょーこもぴょんさんも言っていたので、私が変態なのではないと思う。

網戸と面格子に守られ、とりあえず羽蟻の大量発生もなかったようなので、安心して眠った。しかし、いつペリーが突然噛み始めるか、それだけは安心出来ない。彼はその幼児性と無邪気さゆえ、遊びの延長として私を噛むらしいのだ。撫でられているうちに、やたらと嬉しくなると突発的に噛む。

それは朝5時前にやって来た。一度こうなると、どうやっても鎮まらない。起きて欲しいのだろう。仕方なく起きてしまう。しかし「噛むと遊んで貰えない」という事を学習して貰わないと困る。嬉しくて遊びで噛んでいるので、相手にしている限りは駄目だ。「バイバイ、ペリー。またね。」と言って部屋を出る。可愛いペリー。でもあんまり噛まないでね。イオも、ちゃんとペリーを教育してね。

起きぬけの浮腫みは酷い。代謝が悪くなっているから仕方ない。それでもここ数日では一番マシだろうか。気管も浮腫んでいるらしく、それで喘息も出易いようだ。息が吸いにくい。声が出しにくい。湯気を吸い込めば直ぐに咳き込む。ああ、煩わしい。ミュウの肺炎の咳もこのところ頻発しているし、吐き気も治まらないようだ。ジーコがあまり吐かなくなったけれど、食べる量が著しく少ないので体重がなかなか増えない。相変わらずガリガリのジーコとこうちゃんを尻目に、ジャムだけはアザラシのタマちゃんよりも太ってしまって、これでも猫か?と言いたくなる。とびきり可愛い顔は、今も変わらないのだが。

イオ

あたし綺麗?

Jun.28,2003


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