朝から暑かった。暑くてもカワムラさんは寄り添って寝る。汗ばんだ首筋に、頬に、鼻の穴に、カワムラの毛がくっ付く。狭いベッドで逃げても無駄だ。逃げた分だけ幅寄せしてくるのだから。カワムラのしつこさと傍若無人さは筆舌に尽くし難い。１階はカワムラの天下であろう。

シャワーを浴びる前に、メールチェックと急ぎの返信だけ済ませる。シャワーを済ませて、裸で急ぎの返信だけ・・・と言っても一杯あるのだが、兎に角返事を出す。そうしていると、こうちゃんが「コーヒーはいったよ。」と呼ぶ。渋々立ち上がる。ご飯を食べて、「あ〜めんどくさい。」と言いながら雑な化粧をする。水のボトルをバッグに入れて、重たい足取りで階段を下り、「あ〜行きたくない。」と言いながら靴を履く。毎日見事に同じ繰り返しだ。

７月１５日から沖縄県宜野湾市で開催される、『測量・地図技術フェアin沖縄』の準備と、８月７日に開催するシンポジウムの準備や広報で忙しく、大切な事なのに自分の仕出弁当を頼むのも忘れてしまった。結果、２人前以上でないと届けてくれない出前メニューを、一人で２つも頼む羽目になった。「ナス味噌炒め定食」と「サラダうどん」・・・どちらもボリュームあったぞ。

ポスターの印刷が最後の１枚になってうまく行かず、随分と時間を食ってしまった。不調の原因が解からず高価なフィルムをたくさん無駄にして、やっと思うようにプリント出来た時には、帰ろうとしていたコダマさんにも拍手を戴いた。そもそもだね・・・解かり難いよ、ｈｐのプロッタのプロパティ。

里親さんの宇野さんから、久しぶりで写真と近況が届いた。みゃーくんは、ハナクソの息子で、椋ちゃんのお兄ちゃんだ。ちゃーちゃんは、ハナクソの仔猫たち５匹を捕獲した数日後、同じ場所で保護した仔猫だった。同じケージに入れられて、小さいちゃーちゃんの面倒をよく見ていたみゃーくんの甲斐甲斐しさは忘れられない。

ハナクソの子たちは、１匹として人馴れしていなかった。そして私は大胆にも、そのまま里子に出して、里親さんたちに全て月日をかけて馴らして戴いたのだ。ビビリシッコしていたみゃーくんが、こんなに幸せそうに眠っている姿を見ると、あの時無理をしてでも捕獲して良かったと思う。ラッキーだったとは思うが、「必ずいつかは馴れますから。いつかは笑い話に変わりますから。」と言って、毎日里親さんに電話していたあの頃。