昨夜は暑かったねえ・・・。夜中に１階に下りて寝ようとしたら、我が家は突然インドネシアになってしまっていた。何がって・・・羽蟻が大発生したのだ。白いシーツの上に２匹ばかり見つけて「これ、羽蟻だよね？」と言いつつ見上げると、ベッドの真上に位置する天井照明に群がる羽蟻の大群。ゾッとした。

日頃猫への影響を考えて、滅多に使わないピレスロイド系殺虫剤をほんの一吹きスプレーする。ボトボトと落ちるまだ若い羽蟻たち。折角この世に生を受けたばかりなのに、あっという間に残虐な人間に殺される幼い羽蟻たち。ゴキブリや蚊と同様の扱いを受けて、猫の命は大事にするくせに、人間にとっての「害虫」と見なせば迷う事なく殺生に及ぶこの傲慢さ。羽蟻を食う生き物を連れて来たいところだが、多分その連中は猫の餌食になるだろう。

博愛をモットーとしている訳ではないし、猫が好きというだけの私である。色々と矛盾を孕みながら生きていくしかないのさ。蚊やゴキブリや羽蟻の命を積極的に大切にして擁護する人たちがいたら、私とて出来るだけ殺生はしたくないとは思うから、生きたまま採集してお送りしたいところだ。しかしこれだけ羽蟻が発生したという事は、築３５年以上経つ我が家は、どこかでシロアリが巣食っているのだろうなあ・・・。

かつて「ワシの家だ。」が口癖の舅が生きていた頃、勝手にシロアリ駆除の業者を入れた事があった。会社勤めしていた我々は、そんな業者が来て「何か」して行った事を知らないで夜を迎えた。窓を閉めて寝ようとすると、どうも頭や目が痛い。しかも二人ともに・・・だ。当時３匹だけだった猫たちが吐きまくる。とてもじゃないが窓を閉めてはいられない。こうちゃんが１階に下りて、昼間にシロアリ駆除を頼んだという事を姑に聞いて来た。

舅・姑は何も感じないと言う。確かに１階は殆ど感じない。聞けば、薬剤散布したのは縁の下だけだと言う。しかし壁の間などから、毒性の強い成分が２階へと上がってくるらしい・・・としか思えない。その業者に電話して、何を使ったのだ？！と聞いてみたが、人体に有毒なものは使っていないと言うだけだ。そんな事はあるまい。そのずっと後年、林真須美の「和歌山・砒素カレー事件」でシロアリ駆除に砒素なんか使っていた事を知ったし、シロアリ駆除剤の弊害に関してはこんな情報群もある。

兎に角、有機リン系の殺虫剤（や農薬）、ピリスロイド系、他にも塩素系などの殺虫剤があるけれど、いずれも毒性が高かったり、発ガン性が認められていたりとロクな事がない。園芸用にはとっくに殺虫剤を止めた私だが（代わりにＥＭや木酢液を噴霧する）、家の中まで入り込んだ害虫対策には頭を悩ませている。人体には兎も角、猫に悪影響を及ぼす薬剤は困る。そもそも薬剤は嫌いだ。然らばどうする？この際だから真剣に考えよう。

１．水フィルタの掃除機で吸う。敵の居場所が特定出来ている場合に有効。かつて普通の掃除機でゴキブリを吸ってそのまま放置していたら、後で這い出して来た。吸ったら紙パックは直ぐに捨てよう。カメムシを吸った時には、掃除機自体も排気もカメムシ臭くなってしまって大変だった。カメムシを掃除機ですうのはやめよう。

２．酸性の液（例えば食用酢）を噴霧する。まだ試してはいないけれど、きっと蚊や羽蟻程度だったらイケルのではないかと思っている。しかしこの方法は、猫にも嫌われそうではある。そして後で酢の霧が降り注いだ部分は、ベタベタするに違いない。だって酢は糖分が多いから。本当は噴霧するには強酸性水が良さそうだと思っているのだが、それを作る装置が身近にない。多くの医療機関にはあるようなので、誰か知り合いの病院関係者に分けて戴く事も可能だし、作りたての強酸性水を販売しているところもあるのだが、この水は１〜３週間で使い切らないといけないのだ。そんな管理は面倒臭い。使いたい時に作れれば良いのだ。

ちなみに強酸性水を作る機器は、安いもので128,000円のものがある。しかし今は手が出ない。だけど欲しい。欲しいと思うと直ぐ欲しい。ボーナスのない身にはちょっと辛い金額だ。先月は猫の避妊で１０万ぶっ飛んだし、リフォームにも大金が出て行った。つい先日までは愛車の為にスポーツマフラーが欲しかったのだが、今は強酸性水生成器が欲しくて堪らなくなった。これを書いていたら突然物凄く欲しくなってきた。まったく困った性分だと思う。