ミュウ

ジーコの場所を奪う

Aug.17,2003
3部屋に分けて猫たちを飼っていると、妾宅を2つ持っているような気分になる事がある。

後から増えた猫たちの部屋を「妾宅」と言ってしまうと不公平で可哀想なようだが、充分な満足を与えてくれる本妻がいるにも拘わらず、後から持つ妾というのは、そりゃあ尚一層愛しているに決まっている。

しかもこの場合、本妻だって一人ではないのだ。6人の本妻・・・いや、それ自体がもはや一夫一婦制が破綻していて、あるいはハーレムを形成しているのかも知れない。

妾宅を持つにせよハーレムを持つにせよ、これはやはり並の体力と甲斐性では出来ない事だと改めて知る。



という訳で、1階の妾宅へ下りて行っては、愛しい子たちを可愛がり、その匂いを付けたまま2階へ戻っては怪しまれる繰り返しだ。

どの子も掛け替えなく可愛くて大切だ。そんな中でみんなが少しずつ我慢してくれているのだろうが、ジーコだけはその我慢と控え目な態度をもはや止めたらしく、目一杯手間を掛けさせる事に一生懸命だ。

思えば一番おとなしくて、今まで健康状態にも問題がなく、そういう意味では影が薄かったジーコだったとも言える。申し訳ない事をしていたと思う。命がけで自己主張しているようで、これに応えてあげなくては母親のつもりでいるのはちゃんちゃらおかしい。



しかしジーコを特別扱いしていると、今度はミュウが少しご機嫌斜めになってきた。

ジーコが最近気に入っていたマットの上を、強引に奪ってしまった。追い出されたジーコは、とぼとぼとベッドの上に行く。

少し落ちつくとジャムが来る。なかなか安息の場所がない。いっそ隔離してしまおうかとも思うが、目が行き届かないのは困るし、せめて6匹はこうちゃんが日中仕事をしている空間なので、出来るだけ目配りして貰える場所がベストな環境だと思う。



ミュウもアインも、代わる代わるに吐く。

昨日はアインが大量の水ゲロを、今日はミュウが咳き込んだ後で食べたものを全て吐いた。アインは腎不全ぽい吐き方だし、ミュウももちろん腎不全もあるだろうが肺炎の影響の咳だ。

誰一人、目を離せる子がいない。

本音を言えば、仕事もサイトもやめて猫につきっきりでいたい。それが叶わないから、バランスをとるしかないのだが・・・。

ちょっと辛いね。自分も腎不全気味なんだし。

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