ゴマ

いつも賢そう

Sep.30,2003

今朝は寒かった。なかなか起きられなかった。ぶーちゃんはどうしているだろう?と思いながら車を走らせ、ラボに到着するとみーちゃん・しーちゃんが待っていた。しかもブスぶーちゃんもいる。ぶーちゃんがいないと、途端にブスぶーちゃんが来るようになる。テリトリー争いとは、こういう事だろう。

ぶーちゃんは、やはりいなかった。仕事中にもほぼ1時間おきに外に出て様子を見ていたが、姿を現した気配がない。相変わらずしーちゃんは甘えたがり、みーちゃんも少しは撫でられるようになってきた。ぶーちゃんはどこでどうしているのだろう?どこかでじっとうずくまっているのではないだろうか?お腹は空いていないだろうか?一体これまでに、何匹を避妊してリリースした事か。なのにちっとも平気になれない、へこたれの私。

通勤の車の中では、久し振りでケイト・ブッシュを聴いた。本当は26年もが経った今でも、彼女のデビューアルバム『The Kick Inside』の冒頭「Moving」に勝る曲は(彼女の作品には)ないと思っているのだが、秋には『Never foe Ever(魔物語)』の雰囲気が似合う。魔物語と言ったって、おどろおどろしい暗い感じではなく、森や湖で陽気な妖精や無害な怪物に出会うような感覚だろう(もちろん出会った事はないが)。秋が深まってきた森の奥をイメージさせる音なのだ。それは多分、中世のイメージであり、イングラントやアイルランドの深く神秘な森だ。

ケイト・ブッシュを初めて耳にしたのは大学2年の当時、NHK-FMでは珍しかった伝説のロック番組『ヤングジョッキー』の中で、ロックを語らせたら他に追従を許さなかった渋谷陽一が、ピンク・フロイドのデイヴ・ギルモアが発掘してプロデュースした天才少女歌手(作詞・作曲も兼ねる)であると言って紹介したケイト・ブッシュの曲が「Moving」と「Wuthering Hights(嵐が丘)」だった。初めて聴いた「Moving」は、ピンク・フロイドの往年のムードと少し似ていると感じた。今ではそうは感じないのに、先入観も手伝ったのだろうか?しかしその事とは別に、聴く者に何かしらのインスピレーションを与えるような曲だと思った感想は、今でも変わらない。

続けて出されたアルバムは3枚目までをかなり聴きこんだものの、やがてあの高い声や「ケイト節」(ケイト・ブッシュの駄洒落ではない)のようなものが鼻についてきて、次第に鬱陶しくなってしまった。食べ物でも音楽でも、気に入るとしばらくは徹底して食べ続け、聴き続けるのが私の癖だ。読書にしても、気に入った作家のものを全て読む。決して幅広くは作家を知らない。虱潰しという感じで、全てを読み尽くしたい。そして何事も飽きるのだ。

渋谷陽一のヤングジョッキーからは、色んな情報を得ていた。ケイト・ブッシュがデビューする1年前のある晩には、番組が始まるや否や「こんばんは、ヤングジョッキーの渋谷陽一です。」といういつものオープニングの科白に続いて、「今日は悲しいお知らせが2つあります。」と言って、シカゴのテリー・キャスの銃の暴発事故による死と、セックス・ピストルズの解散を報らせた。スコーピオンズが日本公演で歌った「荒城の月」もフルコーラス聴いたのもこの番組での事だったし(スコーピオンズは、滝廉太郎の作曲した通り、「花の宴」の「え」のところの音をシャープをつけて歌っていたのが印象的だった。今では日本人もシャープのない音で歌い継いでいるものなあ・・・。)、ブロンド・オン・ブロンドのライブに、かの伝説(伝説が多いな、今日は)の大御所キング・クリムゾのロバート・フリップが飛び入りで舞台に上がり、ギターを弾くフリをしては横目でブロンド・オン・ブロンドをチラチラとスケベそうな顔で眺めていた等という海外ジャーナルも、大抵この番組で聞いたものだ。

当時はまだプロモーション・ビデオを見せる番組などは存在せず、新しい情報は殆どがラジオがその伝達手段の担い手であった。学生示談の殆どをTVを持たずに暮らしたのでラジオは必需品だったし、エア・チェックもマメにしていた。大相撲もラジオの中継で聞いていた。あの時私の傍にあったのは、それはそれはデカい(アンプの大きい)ラジカセだった。親の家を出る時、父親が買ってくれたものだった。5年間みっちり使って、ある日突然壊れた。

テト

窓の外を見る

Sep.30,2003

職場は今日は特別うるさかった。うるさいのはタマちゃんだけだが、相変わらずチュッチュッという音を発し続けている。姿はアザラシだが、実はネズミなのだろうか?あまりにうるさいと猫にハンティングさせるぞ。

帰りがけのエサやりの時にも、ついぞぶーちゃんは姿を見せなかった。明日は出て来てくれるよな?

帰宅して、ご相談を2件こなし、ご飯が炊けたらビビンバにする。塩分を摂り過ぎるので、晩ご飯にはスープや味噌汁を控えている。しかし豚汁やけんちん汁が食べたい。週末まで我慢して、土曜日に作ろう。歯科検診の後でね。

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