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2003年10月13日
まだ肉体的な脱力感は消えないが、兎に角朝から溜まったメールの返信を始める。お悔やみへのお礼はまだ書けていないけれど、ご相談だけでも済ませない事には、平日に「作業」は出来ても人の心を励ますような「気」の要る事は出来ない。とうとう連休の最終日まで腰が上がらなかったけれど、少しずつでも帳尻を合わせる努力をしよう。折角、今までミュウに忍耐を強いて大量の時間を割いて来た事を今更放棄していまうとしたら、ミュウと私のこれまでの努力を無駄にしてしまう。私の努力は良しとしても、ミュウの命を縮めたとも思えるサイト運営を今更やめる事を、きっとミュウは喜びはしないだろう。

エサやりと保護のご相談には、こちらから電話してアドバイスさせて戴いた。エサやりが絡んだ問題は、一番苦労の多い大変な問題だと思うからだ。幸いにも前向きに考える事の出来る人であり、またイマジネーションのある方だったので、励まし甲斐があったと感じている。随分と長く話をして、最後にミュウの名前を出したら、突然涙がボロボロと出た。こんな数日で立ち直れるはずがないのだから恥じる事もないだろうが、明日からが思いやられる。

何につけ、ミュウを思う。電話機を見ても、PCを立ち上げても、冷蔵庫を開けても、車を運転しても・・・。共に過ごした13年以上の月日は、私の再生の月日でもあった。ミュウが来て1ヶ月で前夫と別居、そして離婚。過去の全てと決別すべく、転職も転居もして、そして出会ったのがこうちゃんだった。そこからもまた激動の年月があり、その全てをミュウと共有して来たのだ。ミュウは私の子供でもあり保護者でもあり、私自身でもある。ミュウの最後の時を思い起こす度、現実にこのような恐ろしい出来事があるのかと絶望する。

希望も喜びも他にたくさんある。それは事実だ。これだけ多くの人たちと関わり、時間もかけて努力も続けているのだから、それは至極当然の報われ方だと自負している。しかしミュウを失った絶望は、決して癒える事はない。ミュウに会いたい。多くの人たちが愛するペットを失った悲しみを知っている。そして強く生き続けている事も事実だ。私だけ甘ったれた事を言うのは恥ずべきだろう。しかしミュウは本当に・・・いや、この後は心に留めておくべきか。

昨日撮れなかった分の写真も撮った。ミュウの骨壷に掛けたチョーカーとネックレスだ。勾玉チョーカーはお棺に入れるまで着けていたので目にして戴く機会が多かったが、シルバーとターコイズの大王ネックレスは、チョーカーにしてからは壁に飾っていたのだ。花に埋もれて暗いので、結局はフラッシュをたいて撮った。

ミュウがこれを着けている写真を探してお見せしたいのだが、長時間たくさんミュウの写真を見ていると悲しくなるので、あまり出来の良くない昔の写真からご参照戴こうと思う。これがそうだ。

まだ猫たちをフラッシュをたいて撮っていた頃の写真は、平面的でつまらない。しかし昔の「猫雑記」は、こんなのでもマシな方で、兎に角写真が無残だ。腕も悪くカメラも悪くリサイズの知識もなかった。今だってあるとはいえないが、これを不満足と感じられるだけの目は肥えた。

今日のお花の写真だって、更にもう1つ増えたのでフラッシュを使って撮ってみたが、やはり色が硬くて冷たい。ネックレスの写真と比べてみれば一目瞭然だが、優しい穏やかなミュウには、やっぱり柔らかい自然光で撮った写真の方がピッタリくる。明日の昼間に、こうちゃんが撮っておいてくれると言うので、それに期待しよう。

今日はとても蒸し暑くて、花の水を替えたりエアコンを弱めに入れたりして、少しでも花が長持ちするよう努力している。みんながミュウの為に贈ってくれたお花だもの、大切にしなくちゃね。真っ白だった花がしおれて黄色くなると寂しいね。全部しおれてしまわないうちに、次のお花を買って来るからね。

線香も別のものを鳩居堂で買って来た。最初は伽羅、次は沈香だったので、今回は白檀にした。日吉東急の鳩居堂は、ベスト電器が入って以来随分と売り場が狭くなり、私の好きな煉香は置かなくなってしまった。私はあそこの「黒方」という煉香の香りが大好きなのだ。まったくもう、次からはどこで買えばいいのだ?!銀座までなんかとても行けないぞ!日吉東急の鳩居堂、しっかりしろ!

折角東急まで行ったので、サンジェルマンで朝食用の「バタール」とメイプルシロップをしみ込ませた胡桃のパンを買い、デイリーストアの方で豆腐とお米と、ご飯を炊く時に混ぜる雑穀、それからカルピスバター(これは高いけど美味しいよね)と野菜を少し買った。野菜室には、ミヨコに貰って来たキャベツだけが入っている。他は全て腐ってしまったので捨てた。もやしもえのきも胡瓜も長葱も玉葱も捨てた。ミュウの闘病中は、野菜室を開けもしなかったからなあ。豆腐は酢豆腐(?)になっていた。もちろん捨てた。勿体無いが、幾ら私でも腐ったものは食べない。

どこかで花火が上がっているが、その近辺の野良猫は怖がっているだろうなあ・・・。昨日も今日も、アライさんがラボのエサやりはしてくれているので、私は鶴見だけで済んでいる。有り難う、アライさん。スタンドで給油してから野良フードを買い、鶴見のエサやりを済ませ、やっと帰宅。留守電がいっぱい入っている。今日は電話はもういい。喋るのも疲れた。そして目が霞んで仕方ない。泣き過ぎて炎症を起こしているのか?明日からはしっかりしよう。泣くのは家でだけにしなくちゃ。

ミュウちゃん、これからは家と職場と、同時に存在出来るよね?パパともママとも、ずっと一緒にいようね。

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