アイン

寝たまま見上げる

Oct.19,2003
2003年10月19日
朝から色々と片付けをする。お供えのお花のしおれたものを取り去り、まとめられるものはまとめる。全ての花瓶やフラワーベースの水を取替え、花は1本ずつ水切りをし直す。お香を焚きながらこういう事をしていると、気持ちに余裕が生まれる。捕獲器貸し出し依頼関係のメールのやりとりを済ませ、幾つか電話をし、やっと朝ごはんにしようと思ったらもう10時過ぎていた。ならば、しっかり食べてしまおうという事になり、焼きウドンを作る。

卵を先にざっと炒めておき、皿にとってしまう。ベーコンを炒め、キャベツのザク切りを投入、強火で炒めたら茹でてあるウドンを加えて炒め、更にスイートコーン(缶詰)を加え、卵を戻す。ここまで一気に仕上げる事。最後に醤油を回しかけたら、数秒だけ炒めて火を止める。皿に盛り、七味を振って食べる。美味い。

ミュウが死んだ時から、どんなに泣きながらでも食べる事は丁寧にして来た。仕事も更新も家猫の世話も、外猫のえさやりも、いつもと変わらずにして来た。それは悲しみとは別の次元の事だから。何を見てもミュウを思い出し、片時もあの手触りと表情が頭の隅から離れる事はない。たった1週間で覚悟しなければならなかった現実を思い出し、運命とは残酷なものだと恨めしく思う。ふとミュウの写真を見てしまうと、ついこの間まで生きていた事を思い、それが一番辛い。でも、多くの人たちの本当に悼んで下さる気持ちを具に感じて、私とこうちゃんはどれだけ励まされた事だろう。今週中にはきちんと整理して、お礼状を出そうと思う。

朝から家の裏の公園で、町内会の草むしり大会をしていた。そこは個人所有の土地なのだが、市に貸して公園となっている。市役所の公園課とやらで管理して除草もしているのだが、町内会長さんが熱心で、年に2度は町内会で草むしりをしたり、災害時に備えて炊き出しやテント張りの訓練をしている。私もここに越してきた当初は参加していたのだが、平日は勤めで忙しい上、膠原病が発覚してからは、陽に当たると悪化すると言われているのを良い事に不参加を決め込んでいる。

それで舅・姑からは嫌味を言われていたが、こうちゃんが毎回説明して楯になってくれていた。「どうしても誰か出なくちゃいけないのだったら、俺が出る。」と言うと、「どこの家だってお嫁さんが出るのよ。」と姑は言った。でも、お嫁さんが同居している世帯なんて、一体何軒あるんだ?みんな子供達は独立して遠くに住んでいる世帯と、子育てしている中年の世帯ばっかりじゃん。フルタイムで勤めに出ているお嫁さんなんて、うち位のものだ。勤め人が町会の行事に参加するのは、かなりきついよ。

しかし回覧板で「草むしり」の案内があると、町内会長のメッセージとして、いつも同じ人が出て、出ない人はいつも出ない・・・と批判が含まれている。だからという訳ではないが、「今回は出ようかな・・・」と言うと、こうちゃんは怒って「出なくていい。」と言う。昼間勤めているとご近所づきあいは殆ど出来ないけれど、全く知らん振りというのもどうかと思う。結果的には出なかったのだが、それで村八分でもいいや、と思う。時間がなさ過ぎるもの。日曜日は、平日出来ない家事も溜まっていて、兎に角忙しいんだ。

午後は更新を少しやっておき、3時半に出発してガソリンスタンドへ経由し、病院にしーちゃんを迎えに行く。避妊後2日も入院させていたけれど、甘ったれな子だけにさぞ心細いだろうと気掛かりだった。「大分鳴きましたか?」と訊くと、「いえ、全然。」と助手の可愛い女の子は言う。そうか、やっぱり鳴くのは甘えられる相手にだけなのか。

という事で、道中またまたずーっと鳴きっ放し。途中ミヨコの家に寄り、貸し出して貰っていた捕獲器が戻って来たものを返却する。ミヨコともなかなかゆっくり会えない。いつも一瞬だけ上がり込んで煙草を1本だけ吸って、その間に機関銃のように喋ってさよならだ。だんだん身内と化して、いつも後回し。これって何か違うよね。しかし今日は、しーちゃんを待たせているので仕方ない。浜川崎へ急ぐ。ミヨコがラボの猫たちに・・・と言って渡してくれた茹で鶏肉を細かく手で裂いたものが嬉しかった。

ラボに到着したら、まさに今、陽が暮れようとしている時だった。薄暗いところで、キャリーの中に鶏肉を差し入れるが、しーちゃんは食べない。キャリーの扉を開けると、一目散に茂みの奥の暗闇へと逃げてしまった。今度はいつ出て来てくれるだろう?

しかしぶーちゃん、ぼーちゃん、みーちゃんは勢ぞろいして待っていた。鶏肉と缶詰をたっぷりやる。金曜日に見かけたお腹の大きい(?)猫を捕まえようと捕獲器を仕掛けたけれど、待てど暮らせど目当ての子は来ない。あたりはとっくに真っ暗になり、懐中電灯で時々様子を見るが、それらしき猫影すら見えない。そもそも、初めて来た子だったのだ。どこから来たのだろう?

大分冷えてきたし、テトやジーコのご飯をあげる時間をかなり過ぎている。諦めて撤収した。明日からも毎日捕獲器は車に積んで行こう。

帰り道には、新たに猫ベッドを1つ買った。テトにはこれで3つ目。洗い替えにも、あるいはところどころに置いておけば誰かが好きに入れると思って。冬に備えて、暖かそうな猫ベッドは幾つあっても良い。私にも暖かそうなベッドがあちこちに欲しいな。どこもかしこも猫に占領されてしまっているのだから。

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