昨夜寝たのが午前３時。いつもより２時間寝坊出来たけれど、３時間しか寝られない。連休は目一杯予定が詰まっている。しーちゃんと寝るつもりでいたが、一緒にいるとしーちゃんは抱っこばかりで全然眠らないので、明日の移動に備えて少し一人にして休ませた。

ミュウのお水を替え、お線香を上げてから３部屋１１匹のご飯とトイレをしてやり、しーちゃんの様子を見る。ネックレスも気にしていないようだし、抜け毛が酷いという事もない。お水をたくさん飲むので、オシッコの量がとても多い。毛布を濡らしてしまっていた。仕方ないね、初めての場所で不安だものね。

アライさの用意してくれたおもちゃと、いつも食べているフード、そしてオシッコで濡れた布と拭き取ったティッシュをビニール袋に入れて、しーちゃんをキャリーに入れる。途端にまた鳴き始めた。ごめんね、この家に置いてやれなくて。でも、もっと遥かに立派な預かりのお宅に行くんだからね。

待ち合わせ場所は、３年半前ハナクソの子供たちを里子に出す時に、宇野さんと待ち合わせた場所だった。小野さんは既に親子３人で待っていて下さった。上品なお父さん・お母さんに、とても美しいお嬢さん。車の中で、私がキャリーから出して、小野さんの用意してくれていたキャリーに移し替えた。しーちゃんはあまれ鳴かなかったけれど、自分の身に何が起きているのか不安げだった。

慌ただしく申し送り事項を確認し合い、ご迷惑をお掛けする事になるお詫びと、呉々も宜しくお願いしますとお願いをして小野さんの車を見送った。感傷的になっている心の余裕もなく、ただ無事を祈る気持ちだった。しーちゃんが道中でオシッコを漏らしませんように、小野さんのお宅で出来るだけ迷惑を掛けませんように・・・。

シーマのＶ８エンジンは、滑らかで静かだった。内装も素晴らしい。インプレッサとは雲泥の差だ。誰の車と比べても（改造車なんかじゃない限り・・・だが）、インプレッサのエンジン音は大きいし、内装はチャチだし、乗り心地は物凄く悪いのだと改めて気づいた。ただ速く走れるだけの車。

天使が空中を移動するかのように、滑るように走り去るシーマを見送ったら、急に寂しさが来た。しかし、これはまだお嫁入りではない・・・一時預かりなんだ・・・里親募集を頑張らなくては・・・と気持ちを引き締める。虚脱感に陥らないように、鶴見のエサやりを近隣の点検を兼ねて済ませる事にした。帰る途中で、テトの保護主エンドウさんから電話が入る。昨日エンドウさんが捕獲した野良猫を、今日は避妊の為に紹介した病院に連れて行ってくれたところだった。昼近くに会う予定だったのだが、大分早まってしまって焦る。

病院の隣の駐車場でエンドウさんと落ち合い、テトと会って貰う為に我が家にお連れする。テトは絶好調だ。最初は応接セットのイスの裏に隠れてしまったが、やがてエンドウさんとも遊ぶようになる。カワムラに舐められ、ルスに舐められ、リマに舐められ、本当にこの猫ファミリーには大事に育てられている。もちろん私たちも大事に大事にしているけれど、猫同士でこんなにうまく仲良しになれると、人間は割り込めない時もあるのだと感じる。テトは幸せだと思う。それはカワムラのお陰でもあるし、カワムラを拾った勇気は、ゴマやミュウが私を育ててくれたお陰でもある。

ミヨコの家にも行ったのだが、今日はやけにみんながリラックスして出て来てくれた。いつも隠れている実々子や海子まで出て来てくれたし、愛次郎は私に抱っこされてくれた。ふーちゃんを手始めに、倫太郎、愛次郎、乃り子にプロポリスを飲ませるが、みんなその後は脱兎の如く逃げて行った。でも効き目があるんだよ、ウィルス性の風邪の症状には。ＳＡＲＳのウィルス（コロナウィルス）にも効くと言われている位だからね。みんな元気でいたいよね。いや、いて欲しいよ、本当に。

その後、ガスファンヒーターをもう一つ買う事にして、色々と見て回る。結局は、コンパクトな大きさのものにして、真冬の朝などに急速に暖めたい時にだけ、スポットで使うに留める事にした。空気を汚さないという意味では、やはり電気で暖房！電気料金は、せっせと働き、そして余計な事にお金を使わない方針でひたすら節約。それしかないよね、入るお金には限度があるのだから。

夕方には、うちの子たちのワクチンの為に病院へ。今日は、マルコとテトにした。テトは初めてのワクチンだ。マルコはキャリーに入ってくれるかどうか心配したが、何とかそれはクリア。しかしかなり怖がっている。マルコの第二の故郷でもある病院なのだが、当然すっかり忘れているに違いない。車の中では、２匹とも大人しかった。

体重を量る為に診察台に乗せると、マルコは怯えて診察台の縁にしがみついて動かされまいと頑張る。体重4キロちょうど。意外と軽い。やはり太腿が１本ないという事は、歴然と重さに違いが出る。それでも立派な身体に成長したよね。最初は、こんなだったんだからね。顔は今も抜群に可愛いけれど、ちょってと何か怖い事（注射や爪切り、来客など）があると直ぐに情けない顔になってしまうのは困ったものだ。

去年、大田区から保護されて来て、さんざんお世話になったマツモト先生だよ、マルコ。ストレスの余り、毛がごっそり抜ける。可哀想だが、ワクチンだけは辛抱して貰わないといけない。注射には全く動じなかったけれど、終わるとさっさと自分からキャリーに入ってしまった。意気地なしだね、マルコは。

テトは１２００グラム。当初と比べると、３倍以上になった。それでもまだまだ小さい。キャリーにテトを入れた状態と空のキャリーとでは、持ち重りの度合いが同じである。空気みたいに軽い。注射はスンナリ終わった。テトもいい子だね。背中に白いたてがみのような筋が出たと言うと、先生も「ああ本当だ。凄いですね。」と笑う。凄いのかどうかは解からないけれど、チータの子供のようで楽しい。

ワクチンは、今年からは「７種」で打って貰う事にした。私が外の猫たちとの接触がある事、家にも色んな人が立ち寄る事から、少しでも危険から守ってやりたい。ここ数日はルスとリマの涙目も酷いし、あの子たちはエイズキャリアなのだから、もっと気をつけてやらなくてはいけないのだ。やはり免疫力のないキャリアの子たちがいる以上、もっと本腰を入れて大切にしてあげたい。ミュウの時のようには後悔したくないから。

昨日に続き、朝から晩まで出たり入ったり、出掛けてばかりだ。本当はずっと家に引きこもって居たいのに。明日は明日で、野良フードの買い出しと、お気に入りのアイリスオーヤマのトラベルキャリーをもっと買いたい。家の子たちには、やはり大型で頑丈なコンテナ型が一番なのだ。もっと数を買っておこう。今現在は特大が１個、大が４個しかない。一度に全員連れ出す事はあり得ないが、あと２個はあった方が良い。部屋ごとに２個ずつ。特大は非常時用だが、今は押し入れの別荘と化している。

そして、順番にイオとペリー、ゴマとジャム・・・という風に、ワクチンに連れて行くつもりだ。今までは往診で済ませていたのだが、健康診断もして貰うとなると、やはり連れて行かねば。一度に全員だとキャリーが大きいだけに積み込むのが無理だし、全員が終わるまで待たせてしまうのも可哀想。２匹ずつピストンで連れて行こう。考えただけで疲れるが、愛する我が子たちの為には頑張るさ。

しつこいようだが、最近、人に相談を持ちかけておいて、親身になってアドバイスしたり協力を申し出ても、自分が望んだ答が得られないと知らん振り、そして報告も感謝の言葉も無いという人が増えている。ウンザリだ。私は商売でやっている事ではない。貴重な時間を割き、心を砕いてアドバイスしているのがバカバカしくなる。

自分の望む答ではない・・・と書いたが、つまり色んな可能性はちゃんと解かっている人が多いのだ。バカでも子供でもないのだから。多分、自分に一番都合良い解答をしてくれる人がたくさんいる事を望んでいるだけなのだろう。それはずるい事だ。もう少し自分の頭で考え、もっと色々と自力で調べ、そして自分の責任で判断してみてはどうか？

知らない事は恥ではない。私とて知らない事の方がずっと多い。しかし自分でも勉強しているし、病気の事であれば獣医にも訊く。本も読む。もちろんインターネットで検索する場合もある。書き散らかされた不確実な情報は鵜呑みにしないようにして、何が本質であるのかの判断が正しく出来る自分でありたいと思っている。その為には、謙虚に物事を受け止める勇気も必要だ。

傲慢で怠惰な相談者は、もうたくさんだ。自分で何とかしなさい・・・と書くと、謙虚で配慮の出来る人に限って、それは私の事に違いない・・・と思う傾向にもある。違います、あなたの事ではありません。傲慢でずるい相談者は、こんなところは読んでいません。本サイトをきちんと読んでから相談して欲しいけれど・・・。

さて、しーちゃんはどうしているだろう？明日、電話してみようかと思う。頑張って立派な家猫になれるよう、小野さんの言う事をちゃんと聞くんだよ。幸せになって欲しいんだから。ミュウちゃん、いっぱい力を与えてくれて有り難う。私の守り神だものね、出会った時から今もこの先も永遠に。