しーちゃんがトイレを使えたかどうか、昨日からずっと気掛かりだった。小野さんは私よりも猫のケアには慣れているし、気持ちの大きな方だから、しーちゃんに対する扱いには少しも心配はない。しかし肝心のしーちゃんがちゃんとトイレでオシッコ出来たか、その点だけが気掛かりで仕方なかった。

うちの風呂場にいた丸一日、しーちゃんはトイレを使ってくれたのは最後の１回だけで、それまでは敷物を何箇所も濡らしていたのだ。場所が変わって、またトイレを無視していたらどうしよう？どんな猫でもトイレを直ぐに覚える事は、経験的に知っている。我が家に置くならばドンと構えていられるのだが、人様に預けるとなると途端に心配になってしまう。朝では申し訳ないので、常識的な時刻になるのを待って電話をしてみた。

バンザイ！しーちゃんは一度も粗相する事なく、ちゃんとトイレでオシッコしていると言う。たくさんお水を飲むので、オシッコの玉が１０センチもあるような大きさで、２つもしてあったと言う。そして抱っこして甘えたその後で、目の前でトイレを使って見せたと言うではないか。それを聞いて、私は何故か鳥肌が立ってしまった。凄いぞ、しーちゃん。そして凄いわ、小野さん。愛情が満ち足りたのね、しーちゃんにとって。

６畳間の洋室を、しーちゃんの為にご用意下さったのだが、部屋に一人にしておいても鳴かないで、部屋に入って行くと途端に甘えて鳴くらしい。これはラボでの毎日と同じだ。茂みの中の落ち葉の積もったフカフカのベッドで、いつもしーちゃんはまどろんでいた。私とアライさんが外に出て行くと、必ず鳴きながら駆け寄って来た。小野さんにたっぷり抱いて貰えて、今はとても安定している様子だ。大人猫だし、焦らず、ゆっくりと今後の事は考えましょうね・・・と言って下さる小野さん。嬉しい。鳥肌が立つ程に嬉しかったのだ。

あまりに嬉しくて、みょーこに電話して報告する。今日は日吉エサやり組（それぞれが関係ない場所で、個人でえさやりと避妊をしているだけだが、同じ日吉という事で一括りにしてみた。）で、ちょっと会合を持とうとしていたのだ。夕方近くに、ぴょんちゃんとみょーこさ私達夫婦とで、駅近くのラーメン屋に行こうという事にした。

その前に、昨日のマルコとテトに引き続き、別の子たちのワクチン接種に出掛ける。心筋症がありワクチン接種はもう出来ないと諦めていたジーコとアインも、健康診断をして貰い、それで可能であればワクチンもしようと思うので連れて行く事にした。ジーコとアインは仲良く一緒にキャリーに入れられた。アイリスオーヤマのトラベルキャリーが大きいのと、ジーコとアインが比較的小さいのと、そして少しでも不安が少ないようにと、母子で一緒に入れてみたのだが、それで正解だった。いつになく落ち着いて運ばれている。ジャムとゴマはそれぞれ別のキャリーに入れる。ミュウのキャリーが、ジャムもミュウと同様に一杯一杯だった。

幸いな事に、車で５分も行けばマツモト先生の病院だ。偶然近くに開業してくれて、本当にあらゆる意味で助かっている。これが遠かったら、ミュウの通院の時だって、朝晩２回ずつも連れて行けはしなかっただろう。猫の負担も最小限で済んでいると思う。その証拠に、いつもだったら移動中に毛がごっそり抜けてヨダレまで垂らしてしまうアインが、キョトンとしている間に到着してしまった。

病院に行くと、ぴょんちゃんが来ていた。検便のウンコを持って来ていたのだった。その他には保護猫を里子に迎えたらしきご夫婦が１組、やはりワクチンに来ているだけだったのだが、途中で急患が入ってしまった。玉葱を食べてしまったミニチュアダックスだった。猫の場合も同様に玉葱は食べさせてはいけないものの筆頭だが、この犬の場合にはたくさん食べてしまった分、かなり危険らしい。飼い主の責任は大きい。

結局、１時間半近くも待つ羽目になった。ジャムは情けない声でずっと鳴いていた。思えば、どの子もワクチンはこれまで往診で打って貰っていたので、キャリーで連れ出すという事が極端に少ない。アインは数年前にスクリーニング検査したのが最後、ジャムやゴマは避妊の時が最後だ。しかしアインは終始落ち着いていた。

アインは最近良く食べて太ったと思ったが、何と３．７キロもある。ジーコも大分体重を戻していたが、それでも３．９キロ・・・全盛期には６．５キロあったのに。しかし一時は３キロを割りそうな勢いで痩せてしまったので、これでも随分と戻しているのだ。ゴマ、３．９キロでいつもと変わらず。ジャムは・・・６．８キロ。女の子のくせに、恥かしい。キャリーから出す前から、「大きいですね〜！」と笑われていたのだ。

昨日のマルコたちも同様だったが、全員、ワクチン後には写真を撮って戴いて、ＰＣで出力されるワクチンの証明書には写真が入っている。なんだか嬉しい。来週にはイオとペリーを連れて行く予定。２日で６匹連れて行くと、流石に疲れた。しかしこれで少しは安心かな。

家に戻って猫たちを自由にしてから、今度は野良フードの買い出しに出掛けた。ぴょんちゃんを途中で拾い、一緒に行く事にする。１週間分の缶詰フードと、昨日宣言していた通りアイリスオーヤマのトラベルキャリーを買う。これで同じタイプのものが家には５個、更に大きいものが１個。流石に１２個までは買うつもりないが、いざという緊急時にはどうしよう？うちの車では全員分のキャリーは乗らないけれど、その時には後部シートを倒して全員とトイレを乗せよう。よし、心配はここまでで良いか。

この３日間の連休はフルに動いた。物凄く疲れてしまったから、今夜届いた里親募集は、もう明日の処理にさせて戴きたいと思う。