ぶーちゃん

ここでウンコした

Nov.29,2003
2003年11月29日
昨夜、ぶーちゃん部屋でベッドに入ると、ぶーちゃんは直ぐに布団の中に入って来た。

しかし落ち着かない。鳴いてばかりいる。しかも部屋の外に出たがっている様子だ。諦めて貰うしかないので、部屋を暗くして時々声を掛けながら辛抱していた。

しかし声は次第に大きくなるばかり。どうしたものかと思っていると、やがて鳴き声が止んだ。ふと見ると、熊ちゃんの毛布の上で踏ん張っている。電気をつけて見ると、ウンコの真っ最中だった。

出すわ出すわ、1匹の猫からこんなにたくさん出るものか?と思う位一杯していた。そうか、ウンコしたくて鳴いていたんだね。トイレはお気に召さなかったんだね。仕方ないね、トイレなんか使った事ないんだものね。

急いでティッシュでウンコを取り、ひとかけトイレに入れてから、毛布を風呂場に持ち込む。この分では、トイレを覚えさせるのにまだまだ時間が掛かりそうだ。ベッドはまずい。寝具は一番気持ち良くオシッコ出来る場所なのだから。こうちゃんを呼んで、寝具を全てぶーちゃん部屋から片付ける事にした。時計を見ると午前2時半。とほほな時間だ。

仕方ない、トイレを使えるようになるまではぶーちゃんと寝るのは諦めて、カワムラ部屋のベッドに入る。カワムラ、喜んで顔の脇に来る。一晩ご無沙汰しただけで、随分と懐かしい。



寝不足が続いて、しかも疲れもピーク。顔に蝶様紅斑が出ている上、熱が高いので、今日の午前中は用事を済ませる度に横になっていた。リマが布団の中でずっと添い寝してくれていた。可愛いリマ。そして起きると、その都度ぶーちゃんの様子を見に行く。箪笥の上にいても、私が部屋に入って行くと直ぐに飛び降りて甘える。ご飯もしっかり食べるし、ゴロゴロと喉を鳴らしては頭突き攻撃を繰り返す。こうちゃんが呼ぶと、私の膝から下りてこうちゃんに甘える。調子の良い奴。可愛くて仕方ない。こんな子が、一昨日までは野良猫だったなんて。



ぶーちゃん部屋は、かつて舅・姑が寝室にしていた部屋だ。まだ箪笥が幾つかと、クローゼットがある。中味は少しずつ捨てているが、リビングやキッチンと同様に、呆れる程にガラクタが多い。とっくの昔に捨てているべきものが山ほど出て来る。人生の終盤に差し掛かったら、ある程度身辺整理はしないと駄目だ。残して行くもので、その人となりを評価されても仕方ないと思わないと。それ位、潔く生きたい・逝きたいものだ。

姑が如何に贅沢に暮らしていたのかが解かる品々の残骸が、あの部屋にもまたゴロゴロ・ザクザク出て来る。宝石などは全て義姉に渡すが、使いかけの舶来品の化粧品などは全て捨てた。オペラのパンフレットや、何十本とあるヘアブラシ(何故に捨てない?!)、昔々の電髪製造機、買ったものの正札の山(私ならば一番先に捨てるが)、壊れたラジオ、壊れたハンガー、破損した鏡、そして衣類の山。まだ当分、ゴミ捨ては続く。

まだ3畳の納戸は全く手付かずだし、キッチンも食器は大分捨てたものの、カトラリーや調理器具が何十年分も残っている。多分、4トントラック一台分はゆうにゴミ・ガラクタがあるだろう。うちはまるでゴミ屋敷だ。姑たちはゴミ収集癖のある夫婦だったとしか思えない。この捨てるのが大変なゴミの山を目の当たりにすると怒りが新たにふつふつと湧き上がる。

くどいようだが、600本のワインの空き瓶を捨てたのだ。後は推して知るべし。



閑話休題。トイレがオカラの砂なので、粒が大きいのが気に入らないのかも知れないと思って粒の小さいものに変えたり、プラスチックの衣装ケースを買って来て新聞紙を細く割いた新聞紙トイレを用意したり、兎に角ぶーちゃんが気に入るトイレを作るのに必死。一度はトイレをしたそうな素振りを見せた時にすかさず入れて、無事オシッコを済ませてくれたが、自発的に入った訳ではないので、まだまだ油断はならない。猫飼いのベテランに近い私でも、毎回違う猫を受け入れた時には、それなりに苦労も悩みもあるのだ。それも用意には解決しない問題を引きずるのが常だ。簡単にギブアップなんかしないで、皆さんも時間をかけて、根気強く頑張って欲しい。

丁寧に毛を分けて観察しているが、ノミの糞やシラミの卵は見当たらない。本人も痒そうな素振りも無い。ワクチンを打ったばかりなので、来週末にでも一緒に風呂に入って一度だけ洗ってやろうかとも思う。長毛は初めてなのだが、蒸しタオルとスリッカーブラシだけでは汚れが取りきれない感じがする。ま、既に頬ずりしたり抱き合っているので私には汚いものは全部付いてくれているだろう。そんな事は気にならないけれど、シラミやらノミの卵を他の猫に移しては面倒だ。明日あたり、ドロンタールも飲ませよう。さて、回虫は出るかな?(検便では回虫卵は出なかったけれど・・・まだ解からないよね、一度や二度の検便では)



外は冷たい雨で、こんな夜には1匹でも家に入れられた事を感謝する。ウンコされようが、外に置いている気苦労と比べたら、ずっとマシだ。早く一緒にベッドで寝たいよ、ぶーちゃん。



書いている途中、こうちゃんが様子を見に行って来て、嬉しい報告あり。新聞紙トイレでウンコがしてあったそうだ。何て偉いんだ、ぶーちゃん。流石、私がお腹を痛めて産んだ子だけの事はある・・・とは言わないが、テレサ・ちんのように。後はオシッコもトイレでクリア出来れば、今夜にでもまた寝具を運び込んで一緒に寝られるぞ。

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