ジャム

強気

Dec.5,2003
2003年12月5日
寒い。ぶーちゃんの首回りの毛が、ますます密集してきたような気がする。カワムラさんの顔が小さく見えるほど、ぶーちゃんの顔は大きい。一体どんな親から生まれたのだろう?ジャムだってそうだ。写真で見るより、ずっと毛が長い。そして耳や尻尾、手足の先が黒くて、ヒマラヤンやシャムのようなポイントを感じる。そしてあのデカさ。和猫とは到底思えない。同じサビでも、体型がこじんまりして性格も控え目なゴマやイオとは大違いだ。

ジャムに悪気はないのだろうが、ジーコやアイン、そしてマルコを追いかけては脅かすので困ってしまう。脅かすつもりだってないのかも知れない。あの身体でスピード感たっぷりに追い詰めるものだから、相手はビビッてしまうだけなのかも知れない。特にマルコは、威嚇までして怖がる。可哀想なマルコ。外で苛められていたのかも知れない。今もって残った1本の脚には触らせてくれないから、尖った爪をスパイク代わりにして必死で逃げると、通り道となった私達は傷だらけだ。

つい昨年までは殆ど飲めなかったコーヒーがある日突然美味しく感じて、神戸のまりあちゃんに美味しい挽き立ての豆を買って送って貰っていたのだが、最近は紅茶が突然美味しく感じるようになった。美味しい葉っぱを以前ヤマトママがプレゼントしてくれた頃から美味しく感じるようになったのも確かだが、それまでは何とも泥臭い味がして夫婦共に好きになれなかったのだ。紅茶の専門店で淹れて貰ってもそれは変わりなかったので、淹れ方がマズイ訳ではないのだと思う。

しかも若い頃、紅茶は好きだったのだ。それが一時的に苦手になり、また好きになった。歳と共に味覚が変わるのか、それとも一時的に凝り過ぎて飽きるのか?ちなみにウーロン茶も一時全く駄目だった。日本茶一辺倒の時期があり、ミントやレモングラスの入ったハーブティーばかり飲んでいた事もあれば、中国の高山茶に凝った事もあった。そして巡り巡って、今は紅茶だ。長く生きていると、自分の中でも流行が繰り返される。

いや、それだけではないぞ。今までは、サバイバル可能なギリギリの時間で生活を組み立てていた。それは24時間監視カメラででも記録して貰ったら、見た人は呆れてしまうような日々だった。睡眠時間は2〜4時間。通勤に往復2時間。家にいられる時間は10時間、その間にエサやりと更新と猫の世話と炊事が来る日も来る日も同じように繰り返されて4年。遂にツケが回って、目がイカレた。原因は直接目にはないのだが、兎に角目に症状が出た。それで漸く、私もゆとりが欲しくなった。お茶くらい、こうちゃんと同じテーブルに着いて味わって飲もう。水分補給だけの意味じゃなく、丁寧に自分の為にお茶を淹れよう。そう思って実行してみたら、紅茶が美味しかった。つまり気持ちのあり方なのか?

それでつい、自分へのご褒美(何の褒美だ?のんびりする勇気への褒美か?)としてティーポットを買う事にした。節目節目に理由をつけては、買い物をするのが好きで困る。インターネットであれこれ探し、随分と色んな形や柄、材質のものを見回ったたけれど、結局はシンプルでオーソドックスなポットに落ち着いた。そして今夜そそれが届いた。嬉しくて早速紅茶を淹れる。次はティーコジーやスコーン、クロテッドクリームなんかも買うかも知れないな。そしたらもう、お茶に時間が掛かって仕方ないだろう。仕事なんかしたくないよな。早く隠居したいよ。

日曜日には、若いお客が来る。ますます年寄り気分だ。

マルコ

弱気

Dec.5,2003

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