リマ

1周年

Dec.31,2003
2003年12月31日 水曜日
激動の1年が終わった。我が命とも言えるミュウを突然見送る事になってしまった事は、いまだ消化出来ずにいるが、兎に角私は何とか生き延びたし、このサイトも4年と3ヶ月が経過した。サイトを始めた当初は、自分のようなものがHPを公開するなどおこがましいと素直にそう思っていたし、猫の活動をしている人たちに対する畏敬の念を抱いていた時期もあった。

しかし経験や時間の経過とは恐ろしい。今ではどれだけあちこちの猫問題に巻き込まれようが、どうにかして自分は「活動家」などというものにならないで済むよう、サラリーマンで主婦でただの猫好きというスタンスを貫きたいと思っている。

自分のスタンスを表明・表現するという事は、自分にとっても大切だし、他人に対しても解かり易く在るというサービス精神でもあるだろう。しかしサービスだけで、こんなサイトが続く訳が無い。この数年間、怠け者の私にとっては想像を絶する努力を要するサイト維持であった。それは自分が果たすべき・・・いや果たす事が出来そうな役割を演じるというサービス精神と、自己表現・自己満足というモチベーションの狭間で揺れながらの継続であったと言えるだろう。

ある時、支援金を無心してきた無礼な口調の学生に、それは人にものを頼む姿勢ではないと説教したら、「可哀想な猫を助けるサイトだと思いましたが、解かり易く『自己満足のサイト』だとどこかに書いておいて欲しい」と逆ギレされたが、大学院生には頭が悪い人もいるものだと、こうちゃんと大笑いした。

ギャランティを貰って商売でやっている訳じゃあるまいし、自己満足のサイトに決まっているじゃないか。笑わせるな。しかし、その学生の保護して飼育ギブアップした猫は猫仲間のハギワラさんがきちんと引き取っているので、その子に対しての支援金はハギワラさん宛てに出した。

それにしても・・・だ。自己満足のサイトとわざわざ書きはしないが、書かなければ本当に解からないものだろうか?幾ら私が繰り返し言葉を尽くして自分の主張を書くサービス精神過剰なサイトオーナーでも、一定レベルの知能がある人間を相手にしていたいから、ある程度の「踏み絵」は用意しておかねばなるまい。「トラップ」と言い換えても良いがな。何を勘違いするのか、助けて貰って当たり前と思ってしまう人達が存在する事は事実だ。私はもう、自分で頑張る人しか助けない。他人の頭のハエを追う余裕など無いし、最終的に猫の為とは言え、他人を助けられると考えるのは大間違いだからだ。

15匹のSOSの多頭飼い崩壊の元親の女性も然り。全ての事実関係を、いつかあのSOSの結果報告の頁に追加記載するつもりではいるが、あの時の猫たちが幸せに生きている限りは、里親になってくれて今でも大切な仲間として付き合っているおニャアニャンやおプリ様、明美さんへの感謝と尊敬ゆえ、今は黙っている事に決めている。

それでも私は人格者なんかじゃないから、受けた言われない侮蔑や中傷を絶対に忘れなければ、怒りは薄れてもいない。マムシのようにしつこい(マムシは本当にしつこいのだろうか?)性格だから、折に触れ腹は立つし、いずれ暇が出来たら、楽しく料理したいと考えている。

スタンスに話を戻そう。私は子供の頃から自分に何が求められているのかを素早く察知して、自分をそれに合わせる事が得意な子供であった。つまり器用で親切なのだろうが、それは同時に「自分」がないというところに陥り易いという危険を孕んでいる。残された自分のこの人生の目標は、如何に自分を満足させる為の努力が出来るかという一点に尽きる。

その中には我が子たちの幸せを維持する為の努力と、自分が面倒を見始めた野良猫たちへの責任を果たす事、そしてそれを持続させる為の物理的な条件をキープする努力が含まれる事は言うまでも無い事だが、それを全て楽しんで続けられないならば私の負けだ。自分の掲げた課題に対しては、他人の評価じゃなしに自分が納得出来るプロセス(結果・・・とも言いたいところだが、死ぬまで結論は出ないかも知れない)を辿りたいと思う。

そんな風に、来年もきっと続けて行くのだろう。この目が見えて、自力で息がしていられるうちは。今年もたくさんの人達の協力と応援を戴いた。心から感謝しています。来年もまた宜しくお願い致します。そして自分の出来る事をきちんと計算しバランスをとりながら、あまり無茶をしない程度にお互いに頑張ろうね。

ルス

1周年

Dec.31,2003

今夕は若い出来たてのカップルを招き、ちゃんこ鍋を4人で一緒に食べた。鶏団子と牛蒡、白菜、春菊、しいたけ、えのき、春雨を入れ、味噌味の鍋にした。後で豆腐と長葱を入れ忘れた事に気付いたが、どのみち鍋は溢れんばかりで入りきらなかったのだ。

食べ終えてから、プライドとK1と猪木祭を掛け持ちで観ていたら、結局最後まで番組企画に良いように引きずられてしまった。K1ではファイナルの曙vsボブ・サップの試合、プライドでは桜庭の試合が終わったら、もう年明け間近。途中、エサやりの為に帰ったPちゃん、あまり興味ない格闘技だろうに最後までお付き合い下さったIさん、お疲れ様でした。もっとたくさん食べさせたかったのに、丼1杯ずつで残念でした。

さて、ルスとリマが岩手からやって来て、今日でちょうど1年が経過した。小さかったルス・リマは、かなりのおデブちゃん姉妹へと変身した。顔だけではそれが判らないだろうが、その肉体たるやかなりグラマラスだ。しかし性格の良さは天下一品。カワムラさんという保護者にも恵まれ、新しく迎えたテトの事も我が子のように慈しみ、イオとペリーとも過不足無く仲良くしてくれて、素晴らしい家族を形づくる要の役割を果たしている。引き取って本当に良かった。保護して大切に育ててくれたヤマキさん、有り難う。エイズキャリアという事実など吹き飛ばす位、末永く一緒に幸せに暮らそうね。

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