ルス

光と影シリーズ

Jan.22,2004
2004年1月22日 木曜日
朝・・・いや、朝と言えるだろうか・・・私の起きる少し前だから午前3時半頃、ぶーちゃんがまたカリカリと入り口を掘るので、布団の中に入れて撫でていた。時々、尻尾やお尻の周辺も触る事にしている。ぶーちゃんは「にゃっ」と小さく短く鳴いいて「やめてよ」と言うが、そんな繊細な事では私の息子は務まらない。今朝もお尻の辺りを撫でていたら、何だか冷たい。指先が濡れたようだ。手の匂いを嗅いでみたら、ウンコ臭い。下痢か?!

起きてから新聞紙トイレの中を探すと、緩めの色の薄いウンチがあった。ぶーちゃんたら、ちょっとストレスなのかな。とりあえずは整腸剤を飲ませて様子を見る事にする。そのまま下痢が治らなければ、病院へ行こうね。

ぶーちゃん、新しいお友達が入って今はちょっとストレスだろうけど、あんたの部屋のグループではあんたが大王なんだし、我慢してね。あんたと同じような境遇で苦労して来た兄妹なんだよ、仲良く出来るように努力してね・・・と言っても、ぶーちゃんは鼻を突き合わせても威嚇する訳でもなし、ひたすら私達に甘えるだけの日々に見えるのだが、心の中ではちょっと新しい変化に戸惑っているのかも知れないね。

レン・タムのウンコは、とても大きくて固くて立派だ。身体は小さいけれど(テト程度だ)、もの凄く食べる。タムなんか、寝そべって撫でられていたかと思ったら、突然トコトコと歩き出して、ぶーちゃんが食べ残していたナチュバラのドライを全部食べてしまった。エサやりのいない山の中で飢えて育ったから、まだご飯は「あるだけ」食べるのだろう。ぶーちゃんだってそうだった。今ではもう落ち着いたので、食べる事よりも甘えるのが優先だが。

そのぶーちゃんの兄弟ではないかと思うような、長毛の年老いた黒猫が、ここ最近ラボに来る。とても人馴れしていて、缶詰を開けるのが待ちきれないといった感じで鳴いて寄って来て私にスリスリし、抱き上げる事も目やにを取る事も出来る。しかし物凄く汚い。かつてのぶーちゃんのようだ。毛はバサバサ、枯れ葉だらけシラミの卵だらけ、黒いところが大分茶色に変色している。目が細くて目やにがびっしり。昨日から抗生物質を入れた缶詰を与えているが、何でも良く食べる。

身体の大きさからしてオスだと思うが、タマがあるのかないのか、長毛は尻尾を持ち上げて見てもなかなか解り難いものだね。とりあえずは、これも捕獲対象だな。明日の夜の手術の予約を1匹分だけ辛うじて入れて貰えているので、明日は帰りがけに捕獲だ。誰が入ってもよし。避妊済みでも仕方ない。兎に角、自分で確認しない事には心配だからね。そういう意味でも、やっぱり避妊済みの印・耳ピアスがされていると良いのだが。

どうやらラボの一帯では、かつてローラー作戦で捕獲・避妊が成された事があるらしい。しかしその作戦は避妊だけで、エサやりはされていない。避妊だけでもしないよりはマシだが、その後の管理とケア(給餌も含む)があってこそ、猫好きの個人がやる事だと思うのだ。

ラボの近くの緑地帯にある青テントの路上生活者たちが、テントの中で飼っているという噂も聞いた。それも自分で確認しなければいけないな。黒ぶーちゃんも、きっとそんな人たちの手が入っているのだろうか。それであんなに人懐こいのだ。普通の野良生まれの野良猫が、あんなに懐こいはずがない。しかし長毛は他に見ない。やはり人間の家で生まれ、あんな人気のない場所に捨てられて、路上生活者に細々とエサを貰って生き延びていたのだろうか?

それが猫のクチコミで「あそこには缶詰の飯があるぞ」と伝わり、新しい猫が来ているのかも知れないな。いいさ、片端から捕獲・避妊手術しよう。そして一杯食べて寒さを凌いでくれ。缶詰一杯買う為、そしてどの野良猫であろうと幾ら治療費がかかろうと、自分の面倒みて来た野良猫たちの為だったらためらわず獣医にかけられる為にも、私は働くぞ。

いざという時、必要な金がないのは大人としては恥だ。日頃の心がけ次第で、ある程度の金は貯められる。実際、私は大学生時代から、アルバイトもせず、仕送りからしっかり貯金していた。それで在学中に自分の好みの家具も買ったし、卒業までの2度の転居の費用も全て出せた。決して娘を誉めない父親も、これだけは感心していた。

しかし私の「いざ」には、不動産取得や海外旅行、どうでも良い遊興なんか含まれない。くどいようだが化粧もしないし、流行の服も買わない。でも好きなものは時折買う。買い物も好きだから。それでも私に金が貯まるとしたら、いかにちょっとした外食やオシャレの累積にお金が掛かるか判るというものだ。貯まると言っても、金持ちに比べたら、むろん小金だけどね。現在は毎月若干の赤字だが、今年の秋に保険料の支払いが完了すれば、随分と楽になるだろう。そして稼ぐに追いつく貧乏なし・・・と常に言えるようでありたい。

カワムラ部屋

Jan.22,2004

私が帰宅してぶーちゃん部屋で過ごしていると、声と気配を感じてリマが鳴き始める。リマはカワムラ部屋では、一番の甘えん坊だ。抱っこせずに通り過ぎる事など、決して許さない。自分から飛びついてでも抱きついてしまう。被毛の手触りがタムと似ている。長さは違うのだが、とても柔らかくて艶のある毛だ。顔も、ちょっとビビリながらおとぼけ気味の性格も似ている。全員一緒にしてもきっと大丈夫なのは解かっているのだが、もしもストレスになる子がいたらと思うと全員の精神的なケアをしていく方がむしろ大変で、暫くはこのままでいようと思っている。

きっとペリーとイオはぶーちゃんが怖くて、ぶーちゃんはカワムラを怖がるだろう。ルスとリマとテトは、誰とでもどうにでも付き合えるだろうと思う。しかしエイズキャリアの子も多い事だし、ストレスを避けてやる事は、可能な範囲してやりたい。今は部屋を分けられるのだから、分けておこう・・・という事かな。

カワムラさん

光と影シリーズ

Jan.22,2004

通勤がとても億劫だ。それでも車通勤なだけマシなのだが・・・。そして首と頭の痛みは続く。しかしエサやりに行くだ。夜中は道が空いているから、運転が億劫ではない。

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