タム

窓辺で寛ぐ

Jan.31,2004
2004年1月31日 土曜日
昨夜はカワムラ部屋で寝た。私がベッドに入ると、直ぐにリマが入って来た。次はリマの子分のテトだ。2匹は、横を向いて膝を曲げた姿勢で横たわる私の胸と下腹のあたりで縦列駐車していた。冷たくてツルツルとした陶器のような感触の細いリマの被毛と、暖かくてフワフワした長毛種に特有のちょっと縮れたテトの被毛を、代わる代わる手の平で楽しみながら寝ていた。

すると大御所カワムラさんが、例によって喉からウシガエルのような音を出しながら登場。リマの頭を一度舐めてからクルリと向きを変えて、ドカッとリマの頭の上に座り込んでしまったので、リマは布団から出て行ってしまった。可哀想だが、どうせリマは落ち着きが無くて長時間は入っていられないのだ。カワムラはいつものように顔の傍には来ず、胃の辺りで身体を預けて横になっていた。

少しすると、ペリーが顔の脇に来て入りたそうにしている。ならば・・・と布団をめくってやると、スルスルと長い身体を進入させて来た。ペリーとは去年の夏頃に今のぶーちゃん部屋で一緒に寝たけれど、自分のベッドに私が寝ていると言って怒っていた。「自分だけのもの」にこだわるペリーだったのだが、カワムラ部屋で他の子たちとの生活に馴染んだ結果、みんなと同じように、みんなと一緒に過ごせるようになっていた。成長したね、ペリー。

そして大きなペリーが脇の下と胸の辺りを占領し、カワムラがお腹と曲げられた足の間で作られたコーナーに落ち着き、テトが膝の方まで押しやられてしまった。膝は曲げられたままだし、膝頭のあたりは固くて感触が良くないらしい。落ち着かない感じでモゾモゾしている。どうするかと思っていると、その頭で膝を割って、膝の後ろ側に行きたいと主張し始めた。協力して膝を開いてやると、曲げた膝の後ろ側の窪みでクルリと丸くなった。これでカワムラ部屋の男たち全員が、私をガリバー状態に張り付けてくれた。もはや動けない。

こんな風に、ペリーが腕枕に近い状態で寝るのは初めてではないだろうか。かつて一緒に寝た時には、手や足をちょっとでも動かそうものなら、噛んで噛んで仕方なかった。おちおち眠れなかったのを覚えている。しかし昨日はどうだろう。頭や肉球を撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らし、ますます寛いだ体勢になって眠ってしまったではないか。ペリーは大人になったのかな?凄く可愛い。やっと黒白猫の本領発揮で、甘えん坊になれたのか。

まったく動けずに体が痛くなっても、すっかり暑くなったペリーが出て行くまでの2時間近くを耐えて、その幸せを楽しんでいた。テトは膝の裏に陣地を構え、始終私のパジャマのズボンやたまに動く私の指にちょっかいを出し続けていたし(たまに噛むのだが、決して本気噛みではない)、そのソフトな感触もまた楽しかった。テトはまだまだ仔猫だね。

さて今日は、かねてから予定されていた「エサやり慰労会」をミヨコの家で行った。ラボでエサやりを手伝ってくれるアライさんは子供3人を連れて、お山で金曜日にエサやりをしてくれているKちゃんは仕事だったのでちょっと遅れて子供2人を連れて、賑やかで楽しい時間を過ごした。

大人用のご馳走は寄せ鍋だ。岩手からミヨコが取り寄せた地鶏鍋セットに更に豪華な食材を山ほど足して作られた寄せ鍋、私は子供たちようにフライドチキンとポテトをたくさん買って行った。家で仕事をしながら猫たちの様子を見ていてくれるこうちゃんにも、チキン2個とポテトとツイスターとコーラを買って渡す。きっとジーコが欲しがっておちおち食べられないだろうが、頑張って食べてね。

私の方はもう食べられないという程に食べ、アライさんが私の為に買って来てくれたコーラを何杯も飲んだので、最後にはこうちゃんの代わりにミヨコからストップをかけられてしまった。最近炭酸飲料が毎日飲みたくて仕方なく、こうちゃんに「あんまり飲んじゃ駄目だ」と怒られていたのだ。ちょっと炭酸中毒気味なんだもの。

昔は、炭酸飲料どころか水分なんか殆ど摂らなかった。欲しくなかったし、無理に飲もうとすると喉に弁が出来てしまったかのように塞がって、飲み下せなかったのだ。それが乾燥症(シェーグレン)が進行して、やたらと口が渇く。お腹がガボガボになっているのに、まだ飲みたい。喉が渇いて目覚める夜が続き、枕元に水を入れたペットボトルを置いて寝る毎日である。困ったものだ。

子供達は猫がいっぱいで、嬉しくて興奮気味。みんな猫を抱っこしたいのだ。もちろん気紛れでお客様なんか好きではない猫は、ちょっと迷惑そう。それでもフミコが接待部長を務めてくれていた。お疲れ様だったね、フミコ。

5時にはミウラさんも来て合流するはずなのだが、アライさんと私はその直前でお暇しなければならなかった。ミウラさんとは、職場が隣なのでまたいつでも会えるし、私は6時から歯医者の予約を入れてあったのだ。

歯科検診は簡単に終わり、帰りに東急の中の「成田花園」でミュウちゃんのバラを受け取り、仕事で忙しいこうちゃんに迎えに来て貰って帰宅。そこからは、花の始末と猫たちの世話で落ち着く暇ナシ。10時過ぎに雑炊を食べ、ご相談のメールに幾つか返事を出す。

雑炊というのは、寄せ鍋の残りをタッパーに入れて持たせて貰っていたので、それで作った。エビやホタテ、鶏、牡蠣、白菜、しいたけ等から出て煮詰まった濃厚なだしに加え、具もたくさん入っていたので、かなりのご馳走雑炊になってしまった。春菊のみじん切りと卵を加えて雑炊に仕上げたのだが、これも大量で食べきれなかった。明日の朝、残りは有り難く戴こう。

ミヨコは朝からずっと準備していただろうし、お客も結局3回転したので、さぞかし疲れただろうと思う。私の保護者としてアライさんを労ってくれたかったのだという事が解かるから、申し訳ないし有り難い。アライさんも、子連れでバスと電車を乗り継いで来てくれて、お疲れ様でした。Kちゃんとは久し振りで会えて良かった。控え目ながら芯が強く熱い気持ちを持ち続けるKちゃん。決して裏切られる事の無い強い信頼と絆を感じさせてくれるKちゃんは、ほんの一言でこちらの気持ちに迫る。内容は敢えてここでは書かないけれど、嬉しかったよ、Kちゃん。

ミウラさんは、イタリアンの新年会の直前に立ち寄ったはずなのだが、鍋は食べなかったのかなあ・・・また次の機会は、豚しゃぶをご一緒しましょう。

リトルこうちゃん

Jan.31,2004

ずっと以前に、「非の打ち所のない」テレサ・ちんからプレゼントされた、こうちゃんに似ているというおサルの縫いぐるみ。サル年が来たので、遅まきながらお披露目しよう。その名も「リトルこうちゃん」。こうちゃんはもっと色白で細いが、やっぱりサルに似ていると思う。テレサ・ちんからは「(身体も色も)薄いおサルのこうちゃん」と言われている。

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ


月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

inserted by FC2 system