ルス

怖い?

Feb.8,2004
2004年2月8日 日曜日
暖かいうちにエサやりに行こうと思いつつ、電話が相次いで結局昼になってしまった。みーちゃん達、待っているだろうな・・・と思うと気が急いた。「ONE」で来週分の猫缶を買ってから浜川崎に行くつもりでいたのだが(そうすれば、ストッカーに移し替えも出来るし)、時間が押してしたので直接行ってしまった。今日明日、ストックが尽きる訳ではないし、少しでも早く行ってあげたい。

門を開けてトレイを洗っていると、何時の間にかみーちゃんが出て来ていて、かすれた声で「にゃ〜」と鳴く。急いでシーバを与えてから、ゆっくり缶詰の用意をする。無心に食べているみーちゃんの背中の被毛が、風でフワフワと揺れている。風は冷たいけれど、日差しは暖かい。少し目やにが出ているのが気になるが、みーちゃんは触らせてはくれない。良く太っているので、自力で乗り切ってくれるだろう。本当は家に連れ帰りたい筆頭なのだが・・・と、諦めているつもりでも愚痴を言いたくなる。

黒岩さんを探したのだが、姿が見えない。トイレハウスの中に、暖かいフリースの上着を入れて来た。そこで寝てくれれば、私が抱っこしているつもりになれる(何と感傷的なこと・・・)。春は確実に近づいているのだから、野良猫たちはあと少し頑張って。栄養のあるご飯だけは、たっぷり持って行くから。

浜川崎を後にして「ONE」に向かう。缶詰をたっぷり買い込み、次は「東急」の食品売り場だ。暢子さんの貧血が酷いみたいなので、レバーペーストを買いに行ったのだが、お目当ての店では改装して以来、もうそういった商品を置かなくなったらしい。こうちゃんと二人、ガッカリして帰って来た。レバーで自分で作れるのは解かっているのだが、時間がないと出来そうもない。ごめんね、暢子さん。もう少し別のところでも探してみるからね。私の濃い血を輸血してあげたいよ、冗談抜きで。

発情シーズンを迎えつつあるせいか、ご相談がひっきりなしに届く。メールも電話も多い。大抵は捕獲器をお貸しして、避妊まで漕ぎ付けている。しかし、何を言っても「でも・・・」と言う人もいる。そういう人に、何を言えば気力が出るのか解からない。人によっては自尊心も行動力もあり、私がちょっと挑発して怒らせれば「なにをコノヤロー」と奮起して行動出来る人もいる。そういう人が、むしろ私は好きだ。そういう人は、次からはアドバイスする側になってくれるだろう。私はいつまでも現役でここにはいない。みんなが自分で考え、行動して、そして次世代を育てる肥やしになって欲しいと願っている。私の引退時期など、そう遠くはないのだから。

夕方、あまりに疲れて熱が出た。しばらく横になっていたら、ドロドロと眠ってしまったようだ。そして夢を見た。どこかの古びた町のはずれにいる。道を横切ろうとしているのだが、右からも左からも車が来ていて、なかなか渡れない。すると男たちが数人現れて、「何をグズグズしているんだ。見つかっちまうじゃないか。」と言って、私の腕を掴んで道を渡らせ、一緒に側溝の中に身を潜める。「見つかるって、誰に?」と訊くと、「何を言っているんだ。アイツは、今やどれだけ巨大化していると思っているんだ?!」と男の一人が答える。

不安な気持ちになり、空を見上げる。「アイツ」とは、空から何かを探しているらしい。私は家路を急いでいた事を思い出す。家には、大家族が待っている。家族とは言っても暫定的なもので、血の繋がりがない人達も含まれているようだ。家は田園風景の中にある、藁葺き屋根の平屋だった。軒下には、燃料用の薪が積み上げられていた。家の中に入ると、異端分子がいる事に気付く。敵ではないのだが、「アイツ」が狙う星の人間なのだ。そしてそれは、何とツクイさんだった。ツクイさんがここにいると、みんなが危ない。ツクイさんは、みんなの為に自ら家を出て行こうとしていた。(いかにもツクイさんらしいし、そしてツクイさんはラボには民間企業から出向して来ている人だ。そういうのが下敷きになっているのだろうか?)

場面は飛んで、私は奥の部屋に入ろうとしている。そこには猫たちを閉じ込めてあるのだ。心配になって、様子を見に来たのだ。部屋の襖を開けると、1匹が飛び出して来た。それは「フミコ」だった。(フミコとは、ミヨコの家のキジサビのメスだ。私がミヨコの家に行くと、いつも猫ドアから玄関の三和土へと飛び出して来るのが脳裏にあったのだろう)

部屋に入る時、誰かが私を押し倒すかのように一緒に入って来た。誰なのかは夢の中では良く解かっているのだが、今となっては誰だか解からない。しかし、ちょっといい感じだった。こうちゃんではないのが申し訳ない。

そんな夢を見ていたら、またしても電話が鳴った。今日、おまん様が里親さんのところにお届けしてくれた「ふしぎちゃん」の預かりボランティアのN村さんだった。とても喜んで下さっていた。N村さんにとっては、インターネットで里親さんが決まった第一号の猫だけに、次も頑張りましょうね・・・と明るい気持ちで言って差し上げられた。

ルス

怖くないよ

Feb.8,2004

電話は結局11時までは次々と続き、こうちゃんは「日曜くらい休みなよ」と少し怒っている。そうだよね。休息しなくちゃね。今夜は、鶴見のエサやりをして来たら、風呂に入って寝よう。明日と明後日頑張れば、また休みだ。その火は、もう何もしないつもりだが、既に電話の予約が入っている。ごめんね、こうちゃん。

今日のにゃんこ

ぼく、ピエール。2002年の秋生まれです。
去年の秋まで、「野良」してました。

「こんなに人懐こいのは、きっともともと人に飼われていたに違いない」って言われてます。抱っこも撫でるのもお好きにどーぞ。爪切りもどーぞ。

カリカリが大好きで、てのひらから食べるのが大好き!
胸の白毛がチャームポイントだよ。

体重は5.2キロ。ワクチン済み。回虫も駆除したよ。
ぼくのことは里親募集 No.306-1231を見てね。よろしく!

 「今日のにゃんこ」を募集します!詳しくはこちら

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