ジャム

Mar. 16, 2004

2004年3月16日 火曜日

暖かい朝。ふと3時半に目覚めてしまった。あと30分寝ていられるのに、どうしてこんなロスが出るのだろう?意地でもあと30分寝てやろうと意地になったが、もう眠れない。かと言って行動開始する気も起きない。「仕事なんか行きたくないなあ・・・」と思いながらぐうたらぐうたらしていると、30分なんかあっと言う間だ。どうせだったら、トイレ掃除でもすれば良かったのだ。朝は諦めと思い切りだけが肝心なのだから。

朝一番で、「チューブダイエット」を注文した先に電話を入れる。昨夜は終ぞ通話中で繋がらなかったのだ。今朝は男性が出た。随分と待たされてから、出荷した旨の確認をした。名前を尋ねると、やはり店長だった。ついでにメールでクレームを入れた事を告げたが、既に見てあるのかないのか、露骨に感じの悪い応対だったので、もうあそこでは買わない。あそこは幾分余所よりも安かったのだが、対応の悪い店では私は2度は買わないのだ。

欠品の案内も、こちらがしびれを切らして電話しなければ言って来なかったし、発送案内も届かないまま終わった。もう2度と注文しない。マツモト先生のところで買える事も解ったし。個人の客としてはかなり大口の客になったのに、残念でしたね。

それに比べたら、ナチュバラやアイオニックシルバーを購入している「アプリコットハウス」はとても丁寧で感じが良い。ゆきママさんのフォローも、常に心がこもっていて温かみがある。だから私は、値段に関係なく「浮気」はしないのだ。ナチュバラはアプリコットハウスでしか買わない。

ガソリンスタンドだって、余所でもっとハイオクが安かろうと、いつものスタンドでしか入れない。かつて初代の車のバッテリーが上がった時、店長が家まで来てくれて充電してくれたのに、料金をたって受け取ってくれなかった時から10年経った今でもずっと恩義に感じて、あそこ以外では入れない。一度恩に感じたら、ずっと感謝し続ける。こう徹底すると、却ってやくざな気質かな?でも多分、この気持ちはミヨコ(みょーこ)には解るだろう。

マツモト先生には、物凄い数の野良猫をボランティア料金で不妊・去勢していただいているし、物凄い数の保護猫たちを原価で治療・入院させて戴いてきた。あの先生がいなかったら、私は殆どお手上げだっだだろう。だからこそ、家猫も全てマツモト先生に診て戴く事にした。同じ金を落とすのであれば、先生のところに落としたい。しかし家猫の治療やワクチンですら、余所よりも安いのだが。だけど浮気はしないのだ、私は。

しかし世間には恩知らずが多い。一番相談事で手間をとらさせられた相手や、うんと支援した相手ほど恩知らずになるという事は、随分と前に解った世の中の仕組みだ。決して恩を売りたい訳ではない。しかし泣きついてくる時だけはマメで、利用価値が終わると礼儀もへったくれもありゃしない人がいるのだ。これを読んで「私の事かしら?」なんて感じている貴女は違います。礼儀正しい人に限ってこういう時に我が身を振り返るのも、これもまた世の常らしい。

こうちゃんにも感謝しているから、絶対に心の中だけであっても他の男にはときめかない。そもそもときめくなんて感情が、もはや私には無い。好みの猫には心ときめくんだけどね。

さて、一大事である。夕方、ラボでエサやりしようと外に出たら、久し振りで「サクら」ちゃんの姿があった。エントランスのところでうずくまっていた。その近くに血が落ちていた。しかし私を見ると、先導するように歩き出し、いつもご飯をあげる場所へと移動する。右の前足が痛いらしく、びっこをひいている。抱き上げて見ると、腕の途中が腫れているような気がする。そして私のシャツに血が付いた。その時点で、これは病院に連れて行かなければいけないと判断した。

ご飯を食べさせている間に急いでアライさんを呼び、二人でダンボール箱を組み立てた。今日はキャリーを持っていないのだ。何時こういう事があるか判らないのだから、毎日車にキャリーと捕獲器は積んでおこうと思った。箱の中に新聞紙とフリースを敷いておいた。今日に限ってペットシーツがない。実は昼間、車の中に水をこぼして、咄嗟にペットシーツで吸い取ったのだ。

サクらちゃんは箱に入れようとするとちょっとだけ「いやぁん」と言ったものの、大変おとなしくダンボール箱に収まってくれた。ガムテープで補強して、力ずくで出られないようにする。幸にも持ち手の穴が開いている箱だったので、息が苦しくなる事はないだろう。今日は定時で上がるぞと決意する。

こうちゃんに電話して事情を簡単に告げ、キャリーと金を用意してスタンバイしておいて欲しいと頼む。有り難い事に道はあまり渋滞しておらず、6時15分には家の前に着いた。さあ病院に行こう。どのみち取り寄せをお願いしておいた「チューブダイエット」を受け取りに行く予定だったが、こんな早い時間に行くハメになろうとは。

病院も空いていたので、直ぐに診て戴けた。出血がかなりあり、診察台もマツモト先生の指も真っ赤だ。爪の横と一番大きな肉球(手の平に見える部分)が切れており、かなり化膿している事が解かった。腕の腫れはレントゲンを撮らないと解からないかも知れない。

兎にも角にも、入院してしっかり調べて戴く事にした。サクらちゃんは、うちのどの子よりも従順でおとなしい。しかしどういう原因で怪我を負ったのか判らず、投薬だけでまた放すのは心配だった。私の弱気のせいなのかも知れないけれど、徹底して治療してやりたい。そして・・・恥を忍んで里親募集をしようかと思う。あまりにも警戒心が無く、野良に置いておくのが辛いから。駄目だな、私も情に流されてばかりで。でも余所にご縁がなかったとしても、うちに置くしかないと話し合った。いい子なんだもの、サクらちゃんは。

デブトラ改めチャタ君と、ちびぶう改めクレア君の近況をお伝えすると、先生も助手のクボさんも相好を崩して喜んで下さっていた。随分洒落た名前を貰いましたね・・・と言うので、実は「クレア」という名前は、里親さんがある日夢を見て、ちびぶうが里親さんの家に自力でやって来て、あなたは誰?と尋ねたら、自分で「クレア」と名乗ったのだという。それで、最初デブトラだけを貰うつもりだった里親さんは、2匹一緒に貰って下さる決心をしたのだ。

やっと暴露するが、里親さんはハンドルネームを「クラゲ」という(知っている人は知っている存在だ)、猫飼いのベテランである。なかなか剛毅で洒脱な女性だ。そしてこんな事をバラすと怒られるかも知れないが、なかなかの美人でもある。憎いね、どうも。

そのクラゲさんから、写真と近況が連日届いているので、里子に行った子のデータのページで、後でこっそり(ここで書いて、どこがこっそりだ)載せておこうと思う。

私とこうちゃんはクラゲさんから戴いた今日の報告を読んで大笑いしたのだが、クレアの名前の謎解きをしただけでも、先生は充分可笑しかったらしい。長く入院していただけに、お二人ともかなり情が移っていたのだろう。心から嬉しそうだった。

アインとジーコの腎不全による体内の毒を出す為の薬とチューブダイエットとシリンジを戴いて、明後日また来ますと言って病院を後にした。さあ、買い物もしなくちゃ。杏仁豆腐のストックもしないといけないし、弁当のおかずになりそうなものも買わなくちゃ。今夜はカツ丼ともやし炒めだよ。

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