テト

やっぱり長毛?

Mar. 24, 2004

2004年3月24日 水曜日

夜明け前に起き、やるべき事を済ませてから昨日の日記を書いた。しかしアップロードする前に、ちょっと自分の掲示板を覗き、それから「まや」ちゃんの容態が心配で飼い主の「よこちん」の日記を読みに行った。読む度に心配が増幅する。毎日のようにメールをするのだが、今朝はメールした後で電話もしてしまった。しかし出ない。諦めて出掛けようとしたら、電話が入った。よこちんからだった。

私からの要点はただ一つ。折角少しでも栄養を摂らせようとしての「チューブダイエット」なのだから、その中に薬を入れては駄目だという事。薬の苦い味が、強制給餌を嫌いにさせてしまう。錠剤は単独で喉に入れ、シリンジでの給餌は「美味しい」ものにしないと駄目だ。今は兎に角、少量で栄養価の高いものを与えるしかないだろう。

多分、彼が医者から貰ったのは「チューブダイエット カケシア」だろうと思うのだが、曰く「代謝エネルギーが651Kcal/100gとウルトラハイカロリーですから、特に重症例等衰弱時に最適」という事だ。アインが与えられている仁善用の「キドナ」とはまた別の種類だろうと思う。

最近のジーコはチューブダイエットが大好きらしく、哺乳瓶の乳首を求める育ち盛りの赤ちゃん猫のように、口と舌とがシリンジの先を追いかけてしまう。先に柔らかい管が付いていて口を開かない子でも飲ませやすいモノで与えていたら、ジーコはチューブを奥歯で一瞬のうちに噛み切ってしまった。駄目だ、柔らかい材質のチューブでは。

アインも近頃では強制給餌から2時間近く経つと、次の給餌を期待しているような表情をする。そんな時にこうちゃんの姿が目に入ると、一声鳴いて催促するようになった。これは凄い事だ。あまり言いたくはないが、一時はもう駄目だと思った。動けない、歩けない、頭も持ち上げられない、ゴロゴロとも言わない、もちろん鳴き声も上げない、呼吸は速くて浅い、心臓の鼓動は速くて小さい・・・そして何より痛々しかったのは、顔に死相が現れていた事だ。

そのアインが持ち直している。先ず全く吐かなくなった。血便も一切ない。顔色(と言っても毛だらけの顔だが、ちゃんと色が変わるのだ、実際)も良くなった。自力で食べられる日は近いかも知れない。しかし腎不全による毒素を少しでも増やさないためには、ずっと「チューブダイエット」の「キドナ」を続けるつもりでいる。

与える場合は、口の正面から入れようとしては駄目だ。口の端から上顎に向けてシリンジの先を入れれば、嫌がって口を開けようとしない子にでも与えられる。ペチャペチャと舐めて飲み込める程度のスピードでポンプを押すのがポイントだ。吐いてしまったり、鼻から出てしまうようでは勢いが強過ぎるのだ。

工事中の『猫との生活の手引き』の中でも強制給餌の説明のページを作った。シリンジでの給餌が上手く行かないという人の為に、給仕中の写真を何点か用意したので。

まやちゃんが少しでも栄養を摂ってくれたら・・・その為に飼い主が出来る事を悔いの無いようにし尽くして欲しい。これはまやちゃんの為だけでなく、よこちんの為にも。だから私は言い続けるよ、厳しい事でも。昨夜は大阪のじぇりちゃん(よこちん家の「しろ、らこ&とも」の元親)からも心配して電話があった。彼女にも、よこちんのサポートをお願いしていたのだ。まやちゃんの入院先を紹介し、毎日のようにお見舞いに行ってくれていたムツコ(よこちん家の「きょろ」の元親姉妹の一人)からも、頻繁に報告の電話やメールを貰う。

心配だし、悲しいんだよ、私たちは。ここで全ては書けないけれど、堪らないんだよ、毎日。よこちんはここを読んでいないかも知れないけれど、私たちはハラハラして注目しているんだからね。全ての人が同じ対処が出来なくても、あるいはしなくとも良いとは思う。でも、決して絶望せず、力の限り手を尽くしてあげて欲しい。授乳(チューブダイエットはほぼミルクなので、敢えてこう呼ぶ)上手にならないと駄目だ。うちのこうちゃんは、もはやこれしか生き延びる方法がない!と腹を括ったせいか、本当に上手になったよ、シリンジの授乳。男でも女でも出来るんだ。頑張れ。

ああ、それにしても、じぇりちゃんとの電話中に、カレーライスを食べ始め、ラッキョウもキャベツのサラダも、全て電話しながら食べた私の行儀悪さときたら・・・さぞや耳障りであったろうと思う。でも時間が足りないんだもの、許してちょ。

アイン

強制給餌の極意

Mar. 24, 2004

今日の全体会議には、私の故郷にある大学のセンセイも来ていた(チームの一つなので当然毎回お越しになるのだが)。懐かしいG大工学部・・・天満宮の横にあるキャンパス。その周辺の風景を、今もまざまざと思い出す。きっと町並みは変わっているだろうが・・・。

会議が終わってからの懇親会は、いつもラボの近くに住んでいるアライさんが買い出しに行かされる。乾き物でビールというだけの簡単なものだが、流石、主婦が選んで来るものは違う。漬物や枝豆のような湿ったものもちゃんと買って来る。私も宴会の準備だけは手伝う。だってつまみ食いしたいもんね。女の子たちのささやかな楽しみ。

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