イオ

くんくん

Apr. 3, 2004

2004年4月3日 土曜日

やっと休みだ。桜も満開、お天気も上々。桜の花を愛でる伸と巴の写真を貼り付けてくれたゆ〜さんに、午前中電話した。ニシムラとの入籍の報告を貰っていたのに、忙しくてメールも電話も出来なかったのだ。

仕事が超多忙なのは先方も同様。ニシムラはハナクソの息子・椋の里親でもあり付き合いも長いのに、なかなか思い切って機会を作らないと会えない。そのうち美味しいものでも食べに行こうねと電話で二人と話しているうちに、じゃあ急ですが今日にしましょうか・・・とニシムラ。ゆ〜さんの都合はどうなのかと思いきや「夕方からは仕事だけど、昼間は暇だと言って目の前で踊ってます」と言う。

ゆ〜さんはテレビ関係の仕事なので、仕事の時間帯は不規則だ。ニシムラはシステム管理者で、これまた忙しい。全員の都合が合う時に「パッ」と決めないと、次の好機は一体いつになるか判らない。昼に来て貰い、2週連続で鰻を食べに行く事になった。疲れているので精もつけたいし、鰻は大好きだから別に毎日でも良いのだが、それでは身体に却って悪かろう。貧乏人のくせに猫の事以外に浪費するのは気がひける小心者の私だが、あまり高くない店なのが救いだ。

そして鰻は大変美味しかった。ゆ〜さんとニシムラは良いコンビだ。夫婦漫才をやると人気が出ると思う。ボケ役はニシムラである。桜を愛で、そして猫談義にも花を咲かせた。

我が家の裏庭(嘘です、公園です)の桜を撮影した。年に一度の事だもの、珍しくもないけれどご披露してもいいよね。明日はまた雨だと言うし、見納めかも知れないな。10数年前にここに越して来た時には、まだ若木だった桜だが、その後職人の剪定の手が入る事なく、枝振りがとても自由だ。そのせいか、手が届くような高さに枝が下りているので、目の高さに花が見られて感動ひとしおであった。枝を手折る不心得者がいない事を祈る。

裏の公園の桜

Apr. 3, 2004

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桜を愛でるルス&リマとテト

外で写した後、その外の桜を室内から撮る。花の季節には、窓の外が実に明るい。花灯かりというヤツだ。窓が広いので(上の写真の2倍分の幅がある)、花の咲いている頃には明るく、ブドウ棚の葉が繁る頃には素晴らしく美しい日陰を作って見せる、恵まれた室内環境だ。山の傾斜地に造られた住宅街なので、裏の公園は我が家よりも一段低く、その公園も3段階に高低差が造られている。そのせいか、窓から見える景色は高低差がある場所ごとに植えられた桜が段違いに重なり合い、桜一色となっている。何とも豪華な眺めだ。

その豪華な眺めを、ルスとリマは連日出窓に陣取って飽きずに満喫していると思っていたら、何と言う事はない、窓の面格子に小さなヤモリが棲み付いていたのだ。彼女たちの狙いは、ヤモリの子供であった。もちろん窓ガラスが邪魔をして、ヤモリを捕る事は叶わない。ヤモリは時々庭に下りては、虫などを捕って食べているようだ。そしてまた窓の格子に上って来ては、猫たちをからかっているかのようだ。

しかし猫も諦めが悪く、何とか捕ろうとして悪足掻きを繰り返す。格子の向こう側に張り付いているものだから、普通に手を伸ばしても触れないと悟ったルスは、上体をひねって手を逆側から伸ばし、ガラスさえなければ確実に触れるだろうという感じの動きに切り替えた。賢いものだ。しかしガラスがあるから、結局はその努力も空しく宙を切る。見ている文には大変面白いけれど、本人(猫)はジレンマの中でくるくると回り続ける。しかし面白い。

夕方からは電話が相次ぐ。その合い間に猫の用事を色々と済ませる。私が階下にいて電話に出られなかった方には申し訳ないのだが、こうちゃんがお相手を務めてくれたようだ。良い知らせもあった。SOSを呼びかけた片目のユキちゃんだが、問い合わせが2件あったようだ。1件目の方は、先住のメス猫に避妊をするつもりがない人らしいので、残念ながらご縁がないという事だろう。

しかし2件目の問い合わには驚いた。とても意識の高い、人柄も良さそうな方らしいので、どこの人?と聞くと、板橋だと言う。板橋のどこ?としつこい私。保護主であるタマちん鈴木の言う地名は、どこかで聞いた覚えがあった。聞いても判らないだろうと思いつつも、まだしつこく「なんて名前?」と訊く。私がこう質問を繰り返すのは珍しい事だ。私と付き合っている人たちには、それをご納得戴けると思う。珍しい事なのだが、何だかやたらと訊きたかった。

名前を聞いて驚いた。よく知っている人だった。彼女の里親募集もお手伝いした事があるし、その後捕獲器を買って野良猫の捕獲・避妊もコツコツと続けてきた人だ。ハンディのある子を引き取った経験もある。マツモト先生のところを紹介したら、病院でバッタリ会った事もある。この上ないと思える相手に「是非」と望まれて、ユキちゃんは何てラッキーな子だろう。

しかも私の知り合いだとは、一言も触れていなかったらしい。これはカワグチと知り合いである事を、彼女が恥じているという意味ではないぞ。そりゃあ私と知り合った事を恥じている人も後悔している人もいるだろうが、今回は違うと思える。私の名前など出さずに、自分のパーソナリティをきちんと知って貰う事でのみ里親候補としての秤に乗せて貰おうという気概だろう。私の手を煩わせないようにとても気を使ってくれる人だし、きちんと自立した精神と行動力が伴なった人だもの。

だからこそ、私は太鼓判を押した。鈴木さん、良かったね。やっぱり善意で始めた事は、良い結果で終わるんだよ。まだ譲渡が済まないのに発表してしまったけれど、里親さんは間違いのない人だから、そして大人の寛容さを持つ人だから私の勇み足を許してくれるだろう。

鈴木さんは鈴木さんで、前向きで行動的で明るいし、よく気のつく賢い人だ。こういう風な繋がりが出来るこの縁に、私としてはもの凄く嬉しいものを感じる。みんな一人で野良猫の避妊をしている、マイ捕獲の同志だしね。かく言う今夜も、鈴木さんは捕獲に出ているはずだ。

ミヨコも今日は捕獲だった。みんなお疲れ様。鰻なんか食べてうかれているのは私だけだなあ。ま、いいさね。今週はいつにも増してボロボロなんだもの。もう私のエサ場では避妊はほぼ終わっているからね。新しい捨て猫がない限りは(必ずあるのは解かっているけど・・・)。

ペリー

きりり

Apr. 3, 2004

昼がご馳走だったから、夜はあっさりと済ませた。但しご飯は炊きたて。

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