みーちゃん

太ってはいるけれど

Apr. 15, 2004

2004年4月15日 木曜日

ラボの野良猫みーちゃんが昨日あたりから足を引きずっている。ちょっと見ただけでは怪我をしている様子はないが、腫れがあるような気もするし、骨折しているのかも知れない。背中に怪我によると思われる禿も出来ているし、鼻先には内出血もある。

みーちゃんは去年の夏ごろの写真と比べると、明らかに年老いたのが見てとれる。太ってはいるけれど、毛づやが悪くなった。食べ方も勢いがない。最近ではシーバ(チーズ入り)しか食べない。かつては缶詰を一気に食べていたのに。私はデブ専なので、みーちゃん位ふっくらしていないと、とてもじゃないが食べさせ足りないと感じてしまう。冬を乗り切れるのは、体脂肪の量にかかっているのだ。しかしこれでもみーちゃんは痩せたと思う。かつては、今にも出産しそうな位に太っていたのだから。

そして最近では原因不明の傷が増えた。他の流れ者の猫の気配に、いつも怯えている。しーちゃんもぶーちゃんも黒岩さんも家猫に出来た。みーちゃんだけが野良で冬を越した。それだけにみーちゃんの事を考える度に辛かったのだが、もう我慢出来そうもない。明日からみーちゃんの捕獲を試みる。捕獲器を見れば逃げてしまう賢い三毛だけど、思いを遂げるまでは頑張り続ける。

みーちゃんはラボでは一番の古株だ。昨年の春、早い時期の台風の日曜日に大雨の中をリリースしてしまった事は、ずっと後悔してきた。あれから一体何匹増やしたと言うのか。何故あの時にはみーちゃんは野良猫のままで良いと思ったのか。どうしてあの時には心に余裕が無かったのか。あの時だって捕獲には随分と苦労したのに、野良に戻してしまったのだ。自分が捕獲・避妊・リリースしてエサやりを続けて来た猫をこそ、家に入れられる事は本当に幸せなのだと気づくのが遅過ぎた。私は馬鹿だ。

しかし手遅れになる前に、なんとしてでも捕獲してみせる。もう新しい3段ケージだって用意したんだ。あとはみーちゃん次第だよ。絶対に捕獲を諦めないからね。たとえ嫌でも、うちの子になるんだよ、みーちゃんは。
みーちゃん

STiの下で

Apr. 16, 2004
去年の夏

左はぶーちゃん
右みーちゃん
綺麗だった頃
ちょっとベロ

午後3時からは、ラボの周辺のゴミ拾いだった。明後日のオープンハウスの為だ。産業道路を走るトラックからドライバーがゴミを投げ捨てるものだから、道沿いにゴミだらけで酷い状態だ。目立つ場所だけでも綺麗にしようと、ラボのスタッフ総出でゴミを拾った。総出と言っても、例によってやらない人はやらない。かく言う私も大事な来客があって途中で抜けさせて貰ったのだが。

毎日、猫がらみのトラブルが次々と飛び込んで来る。それでも、飼い主や保護主が誠実に頑張っているケースは良いさ。失敗はあってもその後の対処に誠意が見られないと、つくづく虚しい。私だってダムが一杯になってしまう時がある。会った事も無い猫たちの不幸やトラブルが辛くて堪らない時もある。時々放水しなければ。どうやって?

食べるのか?煙草か?そんな事はとっくにしている。今一番渇望しているのは睡眠だけれど、それはまだ無理だ。2時間おきの強制給餌は命綱だもの。その必要が無くなる時が来るのが怖いから、いつまでも寝不足で良いや。

帰り際のエサやりでは、誰一人出て来なかった。みーちゃん、明日からは闘いだよ。ぜったい負けないからね。

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