ゴマ

苦労が絶えません

Jul. 25, 2004

2004年7月25日 日曜日

昨夜、マルコがケージに戻ろうとしたら、寝ていたジャムが直ぐに反応して追いかけた。別に何をする訳ではない。格好の遊び相手として無邪気に追いかけているだけなのだが、大袈裟なマルコがまた怯えて、身も蓋も無いような威嚇をした。可愛いマルコのどこに、こんな酷い唸り声が用意されているのだろう。

「はいはい、おしまいですよ」と言いながらジャムの巨体をケージから離し、ケージの扉を閉める。そして1時間位仮眠をとろうとして横になった直後、ジャムの悲鳴が聞こえた。どうやらゴマに制裁を加えられているらしい。ゴマは我が家の必殺仕置き人(古いな)である。

制裁と言っても、数発のパンチをしてから組み敷く程度なのだが、ジャムの半分位の小さな身体のゴマは向かうところ敵なし。ミュウが遥か昔の本能に呼び活けられて、アインを組み敷いて首筋に噛み付くと、アインも大袈裟でもの凄い悲鳴をあげていた。するとゴマは、すっ飛んで行ってミュウの巨体にボディアタックをしていた。むしろお気に入りの場所がアインとバッテイングするものだから、自分こそがアインの寝場所を占拠しようとしてライバル視していたはずのゴマなのに、弱いもの苛めはアタシが許さない!とでも思っているのか、誰かの危機には飛んで駆けつけるのだ。

暫くしたら、ドカドカ・・・と追いかけっこが始まった。逃げるのはジャム、負うのはゴマ。ベッドの上まで駆け登り、また踵を返してダイニングへと戻る。狭い2階の2間続きでは、私達のベッドまでがフィールドの範疇なのだ。こうちゃんは36時間以上寝ておらず、その時点では熟睡していたのだが、「痛いっ」と言って飛び起きた。ゴマとジャムの両方が、こうちゃんの真っ白なおみ足に爪をたてて駆け抜けたらしい。見事な赤い線が、ふくらはぎと向こう脛に合計4本付いた。

かつてはこの追いかけっこは、ジャムとマルコでしていたものだ。活力が余っているジャムは、マルコと遊べずに一日中苛々しているように見える。私達では、その気持ちを誤魔化してはやれない。もしかしたらゴマはジャムを制裁しているのではなくて、遊び相手になってやっているのではないか?ジャムを我が子のようにして可愛がり、お乳こそあげる必要がなかったものの、始終懐に抱え込むようにして育てていた愛情深い思慮深いゴマの事だもの、きっとそうに違いない。

だからゴマが私に付きまとい、PCのディスプレイの上で寝ていたかと思えば、私が一服しにキッチンに立つと付いて来て汚い声で鳴いて、またPCに戻り「ゴマ」と呼べば直ぐに来て私の手を舐めてからまたディスプレイの上に落ち着くのも、愛しくて愛しくて仕方ない。全てはミュウとゴマに教わったのだ。今いる他の16匹は、ミュウとゴマのお陰で存在しているようなものだと言っても過言ではない。

しかしそんな事を言っても解かるまい・・・今日もみんなそれぞれが「抱っこしてぇ〜」「撫でてよ」「何持ってるの?食べたい」「ケージから出して出して出して〜」「ボクはちょっとだけママの足を噛みたいの」「カメラを向けないで欲しいわ」「爪なんか切らせないわよ」「部屋に入って来ないでよ」「ワシも2階に行きたいぞ」「1階に下りたいわ」「パパ、トイレになんか行かないで」「ボクは強制給餌なんか大嫌い」と好き勝手な主張を繰り返す。はいはい、ただいま伺いますのでお待ちくださいね。

あまりに暑くて、1階でも窓を締め切りぶーちゃん部屋のクーラーをつけている。流石にこの湿度は猫にも良くないと思ったから。カワムラ部屋まで効かせるには、かなり温度を下げて風量も最強にしている。電気代なんかに代えられないもの。残るはみーちゃんの部屋だけだが、みーちゃん部屋はまだ扇風機とひんやりマット、そして大きな保冷剤を幾つも置いているだけだ。今年の夏は異常に暑く感じる。明日、銀行回りをするついでに除湿冷風器を買って来ようかと思うが、効き目はどうだろう。

先週いかに暑くとも湿度が低いとマシだった事を考えると、兎に角、問題は湿気なのだと思うから、除湿機能優先で考えて、室温マイナス8〜10度というスポット冷風器で充分だと思うのだ。広い部屋ではない、みーちゃん一人の部屋なのだもの。それともクーラーを取り付けた方が良いだろうか?クーラーとなると、工事が必要だという点が一番のネックだ。お持ち帰りしても意味が無い、待つのは嫌い、即日使いたい。それより何より暑過ぎるのだ、今年は。私が更年期のせいか?みんな暑くないのか?

カワムラさん

何も考えていない

Jul. 25, 2004

カワムラさんは、ガラの仔猫用フードが食べたくて仕方ないらしい。自分のご飯は残しているくせに。ケージの格子の隙間から手を伸ばして、手の先に缶詰フードをこびり付かせては舐めていた。それがケージの縁にこびり付いていたので拭き取ろうとしたら、意地汚い歯抜けジジイは、そこにも必死で口を付けて舐めている。一日中ケージの前を離れないのは、ガラといういたいけな少女に付きまとっていたのではなくて、ご飯が目的だったのか。ガラにはまだ女の色香を感じないのか、それともすっかりエロ爺カワムラがボケたのか・・・。

長らく入院している「交通事故に遭って、ゴミ袋に入れて捨てられていた」ふくちゃんに、またとないであろう素晴らしいご縁があった。さくらとルナを里子に迎えてくれた「たぬ」さんだ。文句なし、問題なし、願ってもない里親さんである。それは脱走防止策をきちんとしてくれているとか、猫のためにケチケチしないだとか、ご家族の構成とかの物理的な好条件も勿論だが、何よりもその精神の健全さや逞しさが信頼出来る人だからだ。

判断を他人に頼らない、かと言って独善的ではない、出来ない事の理由を人のせいにしない、バランスのとれた大人である、色柄などで好みの猫を探している訳ではなく貰われ難い猫をこそ貰ってやりたいと思ってくれる気持ち・・・そういうことろに私が惚れ込んでいるので、一も二もなく里親決定とさせて戴いた。あまりにも嬉しくて、ガラの募集などどうでも良いとまで思った。(ガラ、ごめんよ、ちゃんとアンタの事もしっかり大切に考えているからね)

但し、ふくちゃんは骨折して粉々になってしまった足の骨の代わりにプレートが入っており、骨が形成されるのを待っている状態だったのだが、まだこれからプレートを抜く手術をする予定であると説明された。それが済んでから、早くとも8月の終わりにならないと退院出来ないようだ。たぬさんはいつまででも待つと言ってくれている。ふくちゃん、おめでとう。こんなラッキーが待っているとは、私だってビックリだったよ。

生きていさえすれば良い事は必ずあるね。私もだよ。

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