テト

ボクはちょっと慎重

Jul. 26, 2004

2004年7月26日 月曜日

朝も早い時間に雷雨。少しは涼しくなるかと思ったら、その後晴れて蒸し暑いだけだった。

連続して眠れない日々が長く続いて、流石に私もこうちゃんも疲れきっている。一日を幾つかに区切って、交替で寝ようとはしているのだが、それぞれにやるべき事が多くて苦労性な二人はなかなか寝られない。一日の仕事が全て終わったらホッとして二人で乾杯したい位なのだが、酒を飲んでしまうと次の給餌に起きられない。給餌と給餌の間の1時間半が私達に与えられた睡眠時間なのに、アルコールが入るとまるで睡眠薬のように深いところに引きずり込まれてしまう。

2時間おきの給餌があると、どこまでやったら一日の終わりなのかも解からなくなる。でも一日の始まりは、朝の4時と決めているのだ。ずっとそうして来たから、これからもその感覚はなかなか抜けないだろう。4時には起きていなければならない。自分でも頑固だと思うけれど、環境が多少変わってもペースが狂うのが厭だ。年寄りみたいだな。学生時代は、寝るのが何よりも好きだったのに・・・。

午前中の一番で、銀行回りを済ませておいた。最後の給料を引き出して、固定資産税や公共料金、保険料など諸々を支払うついでに、雇用保険の振り込み口座の証明を貰う。社会に出て以来初めて、失業保険を貰う事になった。想いは複雑だが、今回はフルに貰おうと思っている。それが切れる頃までには、仕事をどうするかきちんと考えなくては。でも今は家族の為にだけ命を大切にしたい。

そんな時に限って、どうしようもない不幸のメールが届く。あと3日で念願の留学をするという女性から、庭でエサやりをしている避妊もしていない猫を預かって里親探しをして欲しいという依頼だ。家族は頼んでもエサやりすらしてくれないらしいが、見ず知らずの私の心を動かす内容ではなかった。まったく自分の都合しか書いていない。その猫は、今現在ですら家に入れていない。無責任で無計画で片手間のエサやりは、早晩こんな結果になるのだ。

そもそも住所すら明記していないメールに返信する事も腹が立つ。猫は気の毒だと思う。しかしこれに腹を立てて、さくらとルナの時のように預かる事は断じてしない。1匹しか飼っていない自分の親に頼みなさい。うちには今現在、18匹いるんだよ。ただエサを与えてトイレ掃除しているだけじゃないんだよ。身元も明かさず、初めてのメールでよくもそんな厚かましい事が言えたものだ。親も親なら、娘も娘だ。

きっと断った事に対しては冷たい無慈悲な人間だと、逆切れするのだろう。その文章からは、金をせびってその態度をたしなめられ、逆切れしてバッシングサイトまで作ってキチガイぶりを発揮している愛知の中年女子大学院生と同じ臭いがするなあ。あの常識の無さは、後から中年と知ってますます驚いたよ。言葉も知らないんだから。自分を「苦学生」とのたまっていたけれど、自分を言い表す言葉ではなかろう。金がなければ働けよ、中年なんだし。

私はね、もう無責任で図々しい見ず知らずの他人の為に、自分と家族をこれ以上は犠牲にするつもりがないのだ。自分が核となって頑張ろうとする人へは、今後も形のある応援をし続けたいと思う。先ずは野良猫の避妊をする事に対してだ。墨田区のぶー子さん然り、大磯の鈴木さん然り、大田区の堀江さん然り、そして今日新たにプロジェクトを発足する事にした世田谷区のおうごさん然り、自分がリスクを負ってでも行動しようとする人たちだけ私は応援する。

実は誰にでも出来る事だ。やる気があるかないかだけの差で。何も出来ないけれど応援しています・・・というのは要らない。今回、墨田区のケースに対しては、とても多くの方々からの善意の支援金が寄せられた。これを正しく分配するのが私の務めだ。全てのケースに平等に分ける事が公平なのではない。努力する人間が報われる事こそが公平な結果だろうと思う。

《猫の手倶楽部》は、私の個人サイトの基金だ。私自身は一切手をつけない基金だが、使途に関しては私個人を信用してお任せ戴いている。人をあてにせず自分で頑張ろうとするケースと、キンタロウや幸太、チャタのようなケースにのみ支援すると決めているが、昨年来、あちこちの大量避妊に手助けして来たように、今後ますますそういう目的に支出して行きたいと思う。

不幸な境遇の野良猫を減らす為には、計画的なエサやりと避妊以外ないと断言する。保護して家猫に出来る数など、たかが知れている。ひたすら増えないよう、人の手を加えるしかないのだ。それを神をも畏れぬ人間の傲慢だと批判するならしろ。自然のままが良い、猫が可哀想だと言って避妊しないまま、猫が増えては近隣で問題が大きくなり、どうにも出来なくて人に泣きつくだけのエサやりよりも、自腹を切って避妊している我々のような猫バカたちを誇りに思う。バカだキチガイだと嘲られようが、何もしないで中傷や批判だけしている糞のような連中よりはマシだからな。

腹立ちついでに言っておこう。匿名の相談メールに名前と住所を名乗って欲しいと返信すると、それっきりの事が多くてウンザリする。飼い猫の命がかかっているような切羽詰まった様子の相談もあるが、それっきりなしのつぶてだ。私は無料医療相談をしている獣医ではない。それでも誠心誠意受け答えしたいけれど、無礼な相手に誠意を尽くすほど暇ではない。

匿名好きの人たちは、匿名で通用する相手やサイトを探して欲しい。どこの誰かも解からない相手に真剣になるのは、もはやたくさんだ。掲示板ですら常連さんは、裏では実名を含む個人情報を知らせて下さっている。会える人とは直接話をする。現実の世界でしか、やりとりしたくない。メールも掲示板も便利にツールとしては使うが、そんなバーチャルな世界だけでの付き合いまでしたいと思うほど、現実世界で暇ではないのだ。

ガラ

アタシは我が儘

Jul. 26, 2004

ガラは、ますます元気で我が儘一杯に鳴いている。リマとカワムラに触りたくて仕方ない。ペリーやテトはあまり仔猫には興味ないらしい。むしろ「あんなお転婆は、ボクには手に負えないよ」とばかりに、かなり慎重に構えている。でもガラは、人間よりも猫に甘えたいのだ。母親が恋しいのかも知れない。ごめんね、ガラ。

ガラの鳴き声に、ぶーちゃんがすっかり赤ちゃん返りしてしまった。ぶーちゃんを撫ででいると、レンが「ボクも!」と飛んで来る。レンもリマ大好き効果で、私にもかなり親しんでくれるようになった。名前を呼びながら撫でてやると、ひっくり返ってお腹を見せて甘える。キスもする。抱っこまではさせないが、やっとここまで来た。半年以上かかっているのだ、ここまでに。今後も焦らない。タムもきっと、7年もすれば馴れるだろう。抱っこまでに、テレサ・ちんのぷうさんが7年かかっているからな。

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