テト

鼻面茶色

Aug. 6, 2004

2004年8月6日 金曜日

しまった。こんなに暑いけれど、明日はもう立秋だ。暑中見舞いを出そうと2ヶ月近く前から葉書きを用意していたのに、宛名書きが全然出来ないまま今日まで来てしまった駄目な私。いや、有能美人秘書がいないせいだ。しょっちゅう言いたかないけど、体調が悪いのも確かだし。ここは恥かしいけれど、今からぼちぼち宛名書きして、構わないから出してしまおう。まだ暑いんだからいいよな。明日が立秋で、「暑中見舞い」は今日までに届いていなければいけないというお約束はわきまえております。スミマセン。

猫は歳をとると、あまり爪研ぎをしなくなるようだ。具合の悪い子は尚更だろう。見ると、アインもジーコも爪が分厚くなってしまっている。特に、頻繁には切らない後ろ足の爪が酷い。そういう場合は手入れをしてやらないと、何時の間にか爪が本来あるべき弧を描いた「三日月型」ではなくなり、半円形にまでなってしまい、伸び過ぎて分厚くなり過ぎた爪に押されて指が曲がってしまう事もあるし、血管が爪と共にどんどん伸びてしまって爪を短く切れなくなる事もある。アインもジーコも、既に半円形になりつつあった。1日12回の強制給餌に追われてそこまで気が回らなかったのだが、ちょっと反省。爪切りとブラッシングは、それが出来る子対象にしてやらないのは手落ちだ。

猫の爪は単に「伸びる」というものではなくて、雲母のように層を成して新しい爪が古い爪の下に出来ていく。それが爪研ぎをする事によって、外側の角質から剥がれ落ちて行くのだ。自分の歯で噛んで、古い表層を引っこ抜いてしまう猫もいる。刀の鞘を抜くようにして古い爪は抜かれ(あるいは剥がれ)、その下に既に準備されていた新しい尖った爪が現れるという仕掛けだ。

先ずはアインの後ろ足から始めた。殆どの爪が半円に近い状態になっている。ギロチン式の爪切りでザクッと先端を切ると、途端に古い表層が剥がれ易くなる。無理なく剥がせるものだけ、パリパリと剥がす。爪の裏側には、黒い垢のようなものが溜まっている事が多い。これもセルフグルーミングのついでに、自分で爪のケアまでしている若い子たちにはあまり見られないものだ。

参考写真提供:クラゲさん
モデル:猫のミミさん

それは何か汚れたものを引っ掻いて、爪の裏に詰まった汚れではない。では何なのかと聞かれると解からないのだが、私の爪でこそげると、ネットリとした黒いものがボロボロと落ち、素人の観察では古い血管や血液のカスのように思える。真相をご存知の方がいたら、是非教えていただけると嬉しい。

アインの後ろ足の爪は、結局何層にもわたって剥がれた。鍾乳石が育つように、爪が大きくごつくなったと喜んでいてはいけない。年老いた猫には、グルーミングの補助という感じで、それなりのケアが必要なのだ。

ジーコは、一度に足の爪を何本も切らせる程には従順ではない。臆病と我が儘が混じった抵抗をするので、なだめながら1〜2本ケアさせて貰えればマシだ。単に先をカットするだけであれば、如何にジーコ相手でも簡単だが、外側の古い角質を剥がしたり、垢を取ったりいるには1本に時間がかかる。時間をかけていたら、やがて逃げられてしまう。

我が家の2階は平坦な場所が少ない。人間のベッドの上で開始した作業だったが、ベッドを狭い空間の側へと降りて「ジーコハウス」(ジーコ専用アイリスのトラベルキャリーの事だ)に入られてしまうと、引っ張り出さないと爪切りも給餌も出来ない。給餌だけはしない訳にはいかないので、そう何度も何度も嫌がる事をしては可哀想だと思い、またの機会を待つ事にした。

やっぱりアインは偉いね。爪切りや歯の手入れを最期までさせるのは、18匹いても彼女だけだ。あの賢いミュウですら、歯になんか触れさせなかった。爪切りだって、私がしっかり彼の手を握っていても、力強く手を引っこ抜いて拒否する事があった。「僕が気が乗らない時には、そういう事はしないで戴きたいものだ」と偉大なるミュウは暗黙のうちに私の頭の中に命じていた。

そのミュウの爪は、遺骨として残った。ゆっくり丁寧に時間をかけて低温で焼くと、爪までが残る。どんなに小さな骨も、全て綺麗に整理して持ち帰らせてくれた。でもあの手触りの良い魅惑的な巨体を形成していた大量の肉は、全てが灰となってしまったのだ。

マルコ

艶々ベロ

Aug. 6, 2004

昨日の日記で、妹が一方的に心変わりしたかのような印象を与える書き方をしてしまっていたので、ちょっと補足しておいた。妹は頻繁にはここを見ないだろうが、傷つけたら可哀想だからな。いい子なんだ、妹は。私の妹だもの。いい子ったって、40過ぎだけどさ・・・。

眠い。疲れた。数時間続けて眠りたい。

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