アイン

のんびりした表情

Aug. 8, 2004

2004年8月8日 日曜日

今日も、いつもと同じ繰り返しの一日が終わる。いや、終わらない。どこからどこまでが一日なのか、区切りのない生活が続く。

A.M. 04:00
3時の強制給餌を済ませてから、こうちゃんはベッドに横になったらしい。その時点では、私は爆睡(こんな言葉を使うのは嫌だなあ)していた。4時に、ふと目覚める。これは習慣というか、体内時計の仕業だろう。

PCに電源を入れて、その間に先ずは冷たい水を飲み、2階の猫たちの5個のトイレを点検する。誰がどのトイレのどこの位置にするかは、毎日観察していれば殆ど判る。まあ2階には5匹しかいないからね、トイレを使う猫は。ミュウちゃんはウンコしないもんね。

メールチェックをし、サーバー上で削除するもの(ダイレクトメールとウィルスメールが大量)を選ぶ。そして受信すべきものだけ受信して、この時点で返信すべきものに出来るだけ返信をする。今朝は愛知の野村さんのメールに、長い長い返事を打つ。業務連絡的な事でも色々と話しておきたい事が一杯あり、また次々と保護猫に関する話題があって、私の返事がダラダラと長くなる。彼女の真摯な募集活動には日頃から敬意を払っているが、多頭飼いで且つ餌場を持つ者同士として、最近とみに心の交わりが出来ていると思う。

A.M. 05:00
強制給餌の時間が来た事を、キッチンタイマーがピピピピ鳴って知らせる。チューブダイエットのキドナをキッチンで2匹分溶いていると、その気配でジーコがベッドの上から部屋の隅のキャリーへと逃げ隠れる。シリンジを持って寝室に戻ると、既にジーコはいないのが常だ。狭苦しい片隅で、首を振って嫌々するジーコに給餌する。次にアイン。こちらは、嫌でも素直に応じてくれるので楽だ。

シリンジとキドナを溶いた容器を洗い、今日一日使うべくポットに入れておく湯を沸かす。瓶の活水も汲み直す。立ったまま換気扇の下で煙草を一服。トイレに行った帰りに、隣のミュウ部屋の猫行灯(猫ランプ)の灯かりを消し、お供えの水の備前焼の器を下げて来る。これにも活水を汲み直し、仏壇(?)供えてから正座して線香をあげ手を合わせる。ミュウに呼びかけ、少し考え事をする。

あの時の事を思い出して悲しくなる前に立ち上がり、ダイニングキッチンへと戻る。テーブルの上で待ち構えていたゴマが、「ウェ〜イ」と聞こえる鳴き方をする。「ウェイじゃないでしょ、ゴマ。お前は中国人かい」と言いつつ、背中をポンポンしてやる。

ダイニングテーブルの上の水も替える。備前玉がゴロゴロ入っているので、器と共にガラガラと洗う。うるさい音がするので、寝ていたこうちゃんはこのあたりで目覚めてしまう。疲れた顔をしている。

A.M. 06:00
おなかが空いて仕方ない。成長期の子供でもあるまいに、どうしてこんなにおなかが空くのだろう。ステロイド剤は空腹を呼ぶと同病のみんなが言うが、まったくその通りだ。しかしステロイドを飲んでいなかった頃も、私はいつも空腹だったのだが。

朝食にする。ハムとカニカマと胡瓜と紫玉葱とトマトが具のスパゲッティサラダ。本当は、朝は炊きたてのご飯と味噌汁、鮭の焼いたの、納豆、厚焼き卵、白菜の漬け物・・・こういきたいところなのだが、如何せん意外と面倒だ。食器も調理器具も色々使う。だからつい一皿で済むものにしてしまう。旅館で朝ご飯食べるか、ホテルで朝食バイキング食べたいよ。

A.M. 07:00
洗い物と強制給餌をこうちゃんにお願いして、私はウェブの更新をする。昨夜遣り残した分を、ほんの1時間程度だけ。眼精疲労と顔面神経痛で、長時間は出来ない。そうなると、また作業のスピードが上がり集中する。過度の集中はストレスを呼び、更年期の逆上せと生え際の発汗が著しくなる。さっぱりしたアイスが食べたいが、冷凍庫に在庫がないのでアイスティーで辛抱する。クーリッシュは、また後のお楽しみにとっておく。

A.M. 08:00
2階の洗濯機をかけておいてから、こうちゃんと打ち揃って1階に下りる。3室の窓(全て4センチ間隔の面格子とステンレスの網付き)を閉め、エアコンをつける。私は外に出て、玄関周りと屋根に向かって放水する。水撒きは大好き。蚊に刺されようが、これだけはやめられない。玄関前が、草ぼうぼうだ。でも草むしりまでは出来ない。誰かバイトで草取りしてくれないだろうか?

3部屋の12匹に次々とご飯を与え、水を替え、トイレをまた片端から掃除する。新聞紙トイレの2個にされていたウンコは取り去り、新たに裂いた新聞紙を足す。砂のトイレは床に砂が散らかって嫌なのだが、1階だけで11個もある(家全体では、砂も新聞紙も合計すると18個だ!)。チェックする度、最低でもそのうちの三分の一にはウンコかオシッコがしてある。カワムラさんのウンコはデカい。イオは砂を大量に外に掻き出してくれる。毎回「とほほ」だよ。

こうちゃんが床に掃除機をかける。私はカワムラのブラッシングを開始する。もの凄い抜け毛だ。そして爪が伸びている子がいないかとチェックしつつ、次々と抱き寄せて爪を切る。これは殆ど毎日だ。1匹の爪だって全ての指が同じペースで尖る訳ではないから、始終チェックしている感じがする。爪切り出来ないのはもイオとレン・タムとみーちゃんの4匹。それはもう仕方ないさね。今のところセルフグルーミングされているし、爪を引っ掛けて抜けてしまうような怪我がない事だけを祈る。爪を出した喧嘩などしないので、その点は安心だ。

毛で一杯になった敷物やタオル類をざっと水道で洗い、毛を落としてから1階の洗濯機に放り込む。1階の洗濯機は姑がかつて使っていたものだ。いちいち水道にホースを繋がないといけないし、風呂場に排水する為に洗濯機を手前に引きずり出さなければならない。姑は、元気だった頃は週に2度月曜と木曜に洗濯していたが、こんな面倒をいちいちしていたのか。軽井沢に別荘なんか持つ人たちが、どうして洗濯機が楽に使えるように自宅を改築しなかったのかとても不思議だ。

水周りの工事は地味だけど大変でお金がかかるのは解かる。でも不便じゃん!別荘だ、海外旅行だ、会食だ、オペラだ、宝石だ、化粧品だと年がら年中見栄えのするところにだけ金を遣い、こういうところをケチるのはとても嫌だな。ベーシックな部分にこそきちんと設備投資して日々の生活をこそ快適にしておき、あとは地味に倹約して暮らすのが私は好きだ。

A.M. 09:00
給餌の為に2階へ戻る。キドナを溶き、2時間前と同じ手順で給餌を済ませる。はぁ・・・あっという間にに給餌の時間が来てしまうのだ。アインがキッチンタイマーより正確に、給餌が近づくと目覚めて傍に来るようになった。これも体内時計の成せる業か。

既に暑くて暑くて、クーリッシュをイッキ飲みする。硬く凍っているうちに強引に手で揉み解し、協力なバキュームで吸い上げるのだ。その方が冷たいうちに食べられて美味いぞ。以上、クーリッシュの達人からの報告でした。

2階の洗濯機が終わしてくれていた洗濯ものを干す。我が家は完全室内乾しである。一年中除湿器をかけているので、厚手のタオルケットも半日足らずで乾く。但し、お客が来ると恥ずかしい。でもいいや、うちは実用本位なんだから。

2階のトイレも散らかっている。ああ、一日に一体何度トイレ掃除をするのか。メールチェックし、急ぎのものには返事を書く。でも5通も書かないうちに目が疲れてくる。頭も疲れてくる。どちらも最近とみに性能が悪いなあ。

Just Now
こんな調子で1時間刻みに書こうと思ったけれど、とてもじゃないが書ききれないのでやめた。既にこの形式に飽きたとも言える。その後忙しくなり、何件かのご相談電話への対応、給餌は引き続き2時間毎、人間と野良猫のご飯の買い出し、『新選組』は見逃がせないし、気ぜわしいったらありゃしない。気ぜわしいのは性格の問題か。

そして実父の誕生日でもあったので電話だけでも・・・と思い、22時頃になってやっと電話してみた。久し振りで色んな話をしていたら、最後はいつものようにちょっとした喧嘩だ。どういう訳か、悉く意見が食い違う。生活にまつわる価値観はそっくりなのに。

一度も観た事のない『新選組』を貶す父。別に私も新選組フリークではないけれど、実際に観たら意外と面白いよ・・・と言っても、あんな配役じゃ観る気も起きないと頭から否定する頑固な年寄りだ。損だよ、そういう了見の狭さは。

そしてこうちゃんの事を「お前は公滋さんみたいな理解ある人と、たまたま出会えたから良いようなものの・・・」と言いやがった。「たまたまだなんて失礼な。偶然のラッキーだけじゃないよ、お互いの努力もあるんだから」と反論すると、「それ自体、たまたまという事なんだよ。努力は結果を保証はしないんだから」と、我が父ながら嫌な事を言う。

でもね、望むべき結果をきちんとイメージして信じ、そこに向かって前向きな努力をする事こそが大切なんだ。私だって、たかが結婚に於いても、情熱的に努力したにも拘わらず2度も挫折した経験があるさ。こうちゃんとの出会いは偶然だったかも知れないけれど、お互いを理解し合う努力は人一倍して来たんだ。哲学者じゃあるまいし、物事を言葉で切り取って断面にして見せて欲しくないよ。さては、自分の予言(一昨日の「猫雑記」参照)が外れて悔しがっているな。私だってね、結婚に向いているんだよ、ある意味では。けっ。

と、いい年した親子で向きになって言い合ったけれど、別に険悪ではない。そこは親子だし、お互いを認めている部分は大きいから安心して言い争える。あの職場の陰険なハゲとは努力しても信頼関係が遂に築けなかったが、父には私に対する愛情があるのを解かっているから、言い合いもまた楽し。また暇をみつけて電話するよ。今度は『新選組』じやなくて、父が嫌いだというコイズミに関して議論をふっかけてやろうかな。来年は80になる父だが、まだ私と議論出来ればボケてはいないだろう。せいぜい相手を務めてやろうじゃないの。何て親孝行なんだ、私は。
ガラ

18匹目です

Aug. 8, 2004

結果的には突然なのだが、ガラはうちの子にする事にした。

里親さん候補がとても良い方でお断りするのに忍びなく、その方とのご縁がなくなる事も辛くてなかなか決心出来ないでいたのだが、あまりにもガラが寂しがり、リマを慕っている様子を見るにつけ、そしてリリースしたハナちゃんの事を思うにつけ、とても手放せなくなってしまっていた。

17匹でお終いだなんて、また嘘をついてしまった。ごめんなさい。でも、もうこれっきりです。人間に馴れておらず、猫たちに馴れているガラだから、カワムラ部屋で猫たちに育てて貰います。シラミ駆除が出来るまでに人馴れしていないのと、感染治療薬の影響も慎重に観察しながら投薬しなければならないので、まだまだケージからも出せないのだが、申し訳ない気持ちで辛いメールをお出しして、ガラは今日からうちの子になる。

その方が、どうか今仲間のもとにたくさんいる保護仔猫たちを兄弟姉妹で迎えて下さると嬉しいのだが、それは虫が良いお願いだろうか。意識の高い方だっただけに、心から申し訳なく思う。ごめんなさい、募集した事そのものが短慮で軽率でした。

母猫ハナちゃんとガラ(ラボの駐車場で)
どちらも「黒白」だと思っていた頃
仲良くご飯を食べに来ていた母と娘
(まだメスとは分からなかった)
母猫を捕獲されて一人ぼっちになったガラ

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ


月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

inserted by FC2 system