暑さが一段落したら、ゴマがまたPCのディスプレイの上で寝るようになった。
もちろん、私がPCに向かっている間だけなのだが。ここは熱を帯びるからゴマも暑いだろうし、ゴマの身体で放熱を妨げるのも困りものだ。しかし時々私がキッチンに立ち一服するのに、ゴマも律儀に付き合う。ゴマは一服はしないけれど、煙を吐く私の傍でソワソワしながら相変わらず中国語で「ウェ〜イ」と鳴いている。
アインは私がベッドから出ると、必ず私の寝て居た場所を小さな身体で占領する。枕にきちんと頭を乗せ、こうちゃんと背中合わせで一人前に寝ている。微笑ましい。その光景は、幸せを絵に描いたようだ。ここにミュウがいればもう何も言う事ない・・・とつい思ってしまうのは深夜の感傷か。
今日も捕獲器の貸し出し依頼と、購入希望とのご相談が続く。嬉しい悲鳴。どんどんマイ捕獲器を持つ人が増えれば良い。そしてどんどん避妊して、どんどん人にも貸してあげて欲しい。一家に一台、マイ捕獲器!キャンペーン実施中・・・ってね。
長年、疑問に思っていた事がひとつ解決した。
この古い家に引っ越して来て以来、夏になると屋内で発生する虫がいた。1ミリ程の大きさの楕円形の甲虫で、飛ぶ速度はとても遅い。最初に発見した年には、天井に止まっているのを次々と大量に捕殺した。翌年からはあまり見られなくなったが、それでもたまに捕まえた。
今年、1階の姑のキッチンを片付けた際、乾物類にその小甲虫の死骸を大量に発見した。それでエサとなるものが解かったような気がした。
今年、また頻繁にその姿を見るようになり、ちょっと真剣にその正体を突き止めようとして調べてみた。
最初、衣類を食い荒らす『ヒメカツオブシムシ』ではないかと思った。しかし『ヒメカツオブシムシ』の大きさの目安よりも、家で発見されるものはずっと小さい。
しかし同じ甲虫類だろうと思うので、『甲虫類』で検索しているうちに
、『ガイチュウバスターズWEB』というところに辿り付いた。そこで
『乾燥食品を加害する甲虫類』の中に
『タバコシバンムシ』というのがいる事が解かった。これが怪しい。
次に『タバコシバンムシ』で検索をかけると、出て来る出て来る・・・間違いない、あれはやっぱり『タバコシバンムシ』というのだ。その
棲息調査のサイトを見て、更に確信を強めた。10年余りの疑問が氷解した瞬間だった。
しかし問題が残った。この『タバコシバンムシ』に寄生する蜂がいるのだ。その名を
『シバンムシアリガタバチ』という。見かけは蜂よりも蟻に似ているが、小さくてもれっきとした蜂だそうだ。飴色の小さな蟻が室内に入り込んでいたらしく、身体にたかっているのを潰した経験が何度もある。あれは蟻ではなく『シバンムシアリガタバチ』だったのか。メスには羽がなく、産卵管で人を刺す事が多いらしい。
実は今年、こうちゃんが首をやられた。ダニの噛み痕とは思えないかぶれに似た様子で、私がかつて
『チャドクガ』の毒牙にやられた時と似ていた。しかし外に出る機会が少ない上、朝起きたらかぶれていたのだ。チャドクガとは思えない。そこで俄かに、『シバンムシアリガタバチ』が犯人ではないかという事になった。「・・・という事になった」と言っても、私が一人で納得しているだけなのだが。
余談だが(全文余談のようなものだが)、『アリガタバチ』というーミングは、タバコシバンムシに寄生しているから「有り難や〜」と感謝しているのかと思ったが、蟻の形をしている蜂という意味だろうと直ぐに気づいた。
そりゃそうだよね、守屋浩の『有り難や節』じゃあるまいし。
え?守屋浩を知らないって?やだなあ、『僕は泣いちっち』の守屋浩じゃん。りりいの『私は泣いています』じゃないよ。「僕の恋人 東京へ行っちっち・・・」の守屋浩だよ。それでも解からなければ、「チータカタッタ チータカタッタ 笛の音が・・・」の守屋浩だってば。どれも知らない?やだな、若い人は。
脱線したが、兎に角今年の暑さは、注意深く掃除していないと室内の害虫も発生するだろうし、カビも知らないところで発生して人間にも猫にも悪影響があるみたいだ。
カビは私達が思っているよりずっと怖いのよ。決してゼロに出来ないし、肺炎を起こすカビがあるようだし。日本で暮らす以上、カビとダニをどれだけ減らせるか、そして総合的に湿気対策をどうするかは、最重要課題だ。