ガラ

やっと復活

Sep. 13, 2004

2004年9月13日 月曜日

昨日言った『「負」の思考に触れると志気を損う』という良い例が、言っている傍からまたひとつ出来た。当然、喜ばしくはない。経緯はこうだ。

初めての人から里親募集の掲載依頼が届く。フルネームも詳しい住所もない。募集文は改行もなく読みにくい上、内容が雑だ。保護したものの飼えなくて困っているという事だけはしっかり書いてあるが、「健康診断済み」とあるだけで、検便はしたのか、ノミ駆除や駆虫はしたのかには触れていない。里親に望む条件にも「完全室内飼い」がない。仕方なく一旦返信する。

先ずは、里親さんに望むのと同様に、私からもきちんと名乗って住所も知らせて貰えるようお願いする。個人情報を公開はしていない。しかし私には知らせて戴く。それは記事を見た人への暗黙のメッセージとして、「この人は里親候補に対しても身元の提示を要求していますが、媒体に対しては募集主自身の身元もきちんと提示しています」と、私が保証する為だ。

募集記事を見た時、相手には個人情報を包み隠さず要求するくせに、自分は「カワムラさんのママ」などというハンドルネーム(実際にそんなのがあったらごめんなさい。凡そ「無い」と思って書いているだけで、あくまでも架空の名前です)で募集するのは、私は間違いだと思うのだ。サイト上では「川口(神奈川県横浜市)」としか記載しないが、責任のある募集であるという証にフルネームと住所は投稿時にお願いしている。私がそれを悪用するなどと思うならば、私には依頼して欲しくない。

また譲渡後のトラブルを防ぐ為にも、或いは保護主の愛情の掛け方を証明する為にも、外にいた猫を保護した場合の最低限度の処置として検便や駆虫ノミ駆除が済んでいる事が望ましいし、これは礼儀であろう。一切何もしてやっていない猫よりも、そうして手厚くケアされた猫の方が貰われ易いのは事実なのだ。

そしてせっかく手をかけ費用もかけ愛情もかけて保護し譲渡した猫が、更に不幸な猫を増やさない為の「適切な時期の避妊」と「完全室内飼い」そして「脱走防止」は、里親に望む条件の3本柱だ。これに付随して「終生飼育」だとか「健康管理」だとか「近況報告」だとかをお願いする訳だ。

こういった内容がきちんと書かれている掲載依頼をお送りくださいと、コーナーでは予めしつこくお願いしている。それは大事な保護猫が少しでも良い方に貰われるようにという願いをこめたお願いであって、これをサイト側のが自分の都合で勝手に厳しくしているといわれては堪らない。ま、言われても私は構わないが、募集主の真剣さを見る「踏み絵」になっている事は確かだ。

今回、掲載までに何度もメールを戻した相手は、幾らお願いしても、全て理解出来ず、情報を小出しにしてきた。「掲載依頼は名前とご住所を明記してお願いします」と言えば、それだけ記したメールを寄越す。「名前と住所と記事の全文と、補足でお願いした内容を、全て1通のメールに書き直して再度お送り下さい」と言えば無視される。何通目かで「検便と駆虫を済ませました」と知らせて来たが、そのメールには募集主の名前が一切なければ、里親に望む条件も不備、そして2匹の猫の区別が読んだ人に解かる内容ではない。

何度もメールを返信してはお願いしたことは、この人には理解されないようだ。仕方ない、こちらで補足して掲載する事にした。そしてその旨を伝えた。

『《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》川口です。

今、改めていただいたメールで掲載処理をしているところなのですが、どちらが大きめの子で、どちらが小さ目の子なのか全然解かりません。読んだ人も解からないと思います。

仮名はつけていないのでしょうか?仮の名前でもつけてあると、実態ある子として受け入れられますので、つけられた方が良いと思います。当サイトの他の募集記事を参考にして戴けていないようですね。

もう仕方ないので掲載しますが、全てのメールに署名はして下さい。同じ用件のメールが何通にも渡ってしまうのはとても大変なんですよ。

掲載完了したら、掲載番号をお知らせしますので、その番号は必ず控えておいて下さい。』


そして掲載後には掲載完了のお知らせを送った。そのお知らせのメールに返信する形で、以下の内容が送られて来た。

『もうしょうがないみたいな言い方をされてまで掲載たのみたいとは思いませんのでけっこうです。忙しくて忙しくて今日もやっと今時間がとれたのです。

それでも子猫たちの事を思いこの一週間、平均5時間の睡眠時間を削って頑張ってるんですから。人に対して掲載してやってるんだと思ってるところが出てますよ。そんなにイラつくのなら他の人HPのようにメールではなく記入形式になさってはいかが。そういう態度の方が子猫の世話を本当に考えてやってるのか疑問に思いますのでけっこうです。』


頭も悪く、礼儀も知らないと言わせて貰う。見ず知らずの人にものを頼む事が平気で、無神経なのだろう。イラつくとしたら、こういう何度でも人に手間と迷惑をかけておいて自分の間抜けさに気づかず、指摘されれば逆ギレする行儀の悪い依頼主に対してだけだよ。掲載してやっていると派思わないが、掲載して貰って当然だとは思われたくはない。勝手に書き込める形式にしていないのには訳があるのだ。メールもまともに書けない人間が偉そうな事を言わないで戴きたいものだ。

それまでに届いたメールの数と、内容のお粗末な事(そこまでは公開しないが)、礼儀知らずな内容は目に余ったけれど、猫の為と思って手間を掛けて掲載したのが間違いだった。相手にしてはいけない人種である事を、やはり最初のおかしなメールで気づいて無視するべきだったのだ。私にも自己防衛する権利はあるのだから。

しかしこういう了見の人間でも里親募集をするし、猫も飼っているのだ。しかし私とは無縁であって欲しい。万人を受け入れるつもりなど無い。私は公的機関でもないし、商売でしているのでもない。誰にでも親切にする義理も無ければ、目的を達する為にと親切にアドバイスした事に対してこんな言われ方をする謂れも無い。どうして、その人の為、そしてその人の保護猫の為を思って親切に説明しながら指摘してあげた事が、理解出来ないのかな?雑過ぎるし、傲慢過ぎる。人にものを頼む姿勢でない事は確かだが、こういうのはたまにいるよ、愛知の中年女子大学院生も同様だった。バッシングサイトまで作って自己の正当性を訴えていたらしいけれど、正当性が端からある訳がないじゃないか、人に一方的に金をせびっておいて。

募集記事のページに「欠番」が出たのは、そういう次第である。

無知で無教養なだけかも知れないが、そんな人の心にこうも邪悪なものが生まれ得るのかと思うと、いい加減嫌気がさす。無差別に馬鹿やキチガイからもメールが届いてしまうやり方や、いい加減にもう辞めたらどうかと言われても続けているサイトを存続させる事の虚しさまでしっかりと感じさせてくれる。

なるほど、邪悪なものに触れたり、ネガティブなものを見聞きすると、「気」が殺がれるものだ。一晩おいて、そしてここで吐き出して私も昇華させる。こんなのは初めてではないし、こうして逆ギレした相手が、今度はどこかの匿名掲示板で「あそこでは募集の依頼をしたら断られた。何様のつもりだ」という中傷を書き込む。その繰り返しだが、こういう連中の占める割合が高い訳ではないので、やがて私も忘れる。いや、忘れはしない。私は皆さんが思っている以上に、相当に執念深いからね。

しかし昨日抱いた感慨は急激になくなっていく。いちいち気にしてはいられない。やるべき事が山積していて、お相手したい善良な人がたくさんいる。私を嫌って去るものなんか追わない。どう評価されるかなんて興味ない。私は私のやりたい事を、やりたいだけやるのだ。残り時間が多いとは思えない。自分を信じて、もっと我が儘に生きさせて貰うよ。

謙虚さのかけらもない見ず知らずの相手に手を焼かされるより、ひたむきに頑張る人の手助けにもっと時間をかけたい。時間と労力の無駄をしてしまったが、今後はちゃんとしたものだけ相手にしようと改めてきつく思う。

今日のこの内容をどう解釈するかは、読み手の自由だ。私は一人でも闘って来た。これからも妥協はしないし、その気力を失いたくない。このサイトは私のものだ。私が間違っていると感じれば、あるいは嫌らしいと感じるならば離れて行けばいい。私は一人になってもやりたい事を続けるのだから。

ガラ

Sep. 13, 2004

ガラの投薬が終わって数日経った。ウンチは固いままだ。抗生物質投与していると菌が減るけれど、やめて暫くするとまた増え始める事がある。それを観察していたのだが、もう大丈夫そうだ。あと1回検便して菌が出ないかどうか確認するが、今回どこから感染したのかをよくよく考えてみると、2度目のワクチン接種後にケージから開放して10日目に症状が出たという事は、先住の誰かから感染したと考えるのが妥当だろう。

かつてカンピロが出た実績があるのは、テトだけだ。下痢した事のあるのは、他にはイオだけ。カンピロは多少持っていたとしても、不感症で症状が出ない子もいると言う。誰かが持っていて、その子から感染したのだろう。生の鶏肉どころか、充分加熱した鶏肉ですら与えていない。カワムラ部屋とぶーちゃん部屋は、ナチュラルバランスのドライしか与えていないのだ。

すっかり元気を取り戻したガラだが、まだ完全開放は出来ない。明日にでもウンチを持ち込んで検便して貰い、OKが出てからだね。それでも誰かが持っていたら、また感染してしまうかも知れないから、充分に体力をつけてからでないと、接触させられないという事だ。腸内の細菌のバランスは、抵抗力が落ちれば崩れるのは当然だ。完全無菌室などで暮らす訳にはいかないのだから、日頃の免疫力強化に努めてやるしかない。人間の腸だって同様なのだ。

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