マルコ

ちょっとワルそう

Oct. 2, 2004

2004年10月2日 土曜日

朝から忙しい。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ・・・と頭が一杯になっている。片っ端から集中してやっても、全部は終わらない。終わらないうちに、また続々と次の案件が雪崩れ込んで来る。キリがない。

勿論、一日中PCにだけ向かっている訳にもいかない。しかしあまり長時間PCを落としていると、メールが溜まり過ぎてプロバイダの受信メールサーバーがパンクしてしまう。強制給餌の如く、規則正しく時々メールチェックしておかないと凄い事になる。それが原因なのか、時々メールサーバーがダウンしてしまうと、時間帯によっては復旧が大変遅れる。4時間もインターバルを空けると、着信メールが80通を超える。半日空けると150通にもなる。サーバーではなくて私が一日ダウンしていたら、一体何通になるのだろう?そこまでのダウンなんてしないけどさ。

給餌が終わったばかりだと思っていると、直ぐに次の強制給餌の時間がやって来てしまう。私も大変だが、飲まされる方も大変だろうと思う。寝ていても起こされて飲まされるのだ。しかしそれを私達が躊躇してしまうと、気持ち悪くなって目覚めて、苦しんで大量に胃液を吐くのだ。

日々のルーティーンをこなすだけで瞬く間に一日が終わる。とてもじゃないが納戸の片付けなんか出来ない。困った。もっと身軽に暮らしたいと宣言したのに、ちっともモノが捨てられないじゃないか。

絶望的な相談も来る。栃木のとある田舎町で、独り暮らしの還暦に近い男性が無責任に増やしてしまった飼い猫10数匹・・・野良化していて触れもしない。避妊も室内飼いもされていない。近所からの苦情もあるし、男性は多重債務者らしい。親戚からの捕獲器の貸し出し依頼に始まったのだが、役場に飼い猫を持ち込む為の貸し出し依頼だった。ホイホイとは貸せないじゃないか。連れ込めば殺処分だと解かりきっているというのに。

問題は猫の事だけではないらしいので、親族で話し合われる内容の中では、この猫の行く末に関しては当然優先順位は低いだろう。避妊して室内に置き、少しずつ馴らしながら里親募集出来ない事はないはずだが、その男性が抱えている問題が複雑過ぎて、猫如きに真剣になれる状態ではないらしい。

かと言って、全く人馴れしていない成猫を私が10数匹も預かれる訳が無い。10数匹どころか、もう1匹とて入れられない。避妊の費用を全面的に支援する事、そして里親募集を協力する事は申し出たものの、それを可能ならしめるには誰かが責任を持ってそれを推進しなければ出来ないのだ。

最悪の多頭飼い崩壊と言えるだろう。もとより多頭飼い崩壊させる飼い主というのは、どこかがおかしい。今まで関わった多頭飼い崩壊は、殆ど全てが経済的に破綻しても当然な甘さがあり、猫の飼い方に無責任で無知な人たちが多かった。それだけならまだしも、精神的に普通ではないケースばかりだった。

だから私はもう、多頭飼い崩壊現場に関わるのはやめた。猫の命がかかっているから・・・などという綺麗事では済まされない。悔しいけれど、私個人で日本中の猫どころか、ここ横浜日吉の全ての猫だって救えない。自分の足元と身の回りに責任を持つだけで精一杯なのに、それ以外の事もたくさん抱えている現状で、私はもはや息も絶え絶えだ。群馬で老いている親の元にも全く行けないのに、どうして栃木までレスキューに行けようか。

代理で捕獲器の貸し出し依頼をして来た人にメールだけでなく電話して、飼い主への説得と協力を呉々もお願いしておいた。この上自分の飼い猫たちの命まで粗末にしては、本当に人生の敗残者となってしまうよ・・・と言ってやりたいが・・・悲しいし虚しい。

しかし良い事のあった日でもある。キナコのお届けと、フジ・ボンのお届けの当日でもあった。どちらも鈴木さんの募集猫だったので、彼女は大磯から都内へのお届けを済ませて大磯に戻り、次には南の端っこの大磯から北の端っこまで行ったのだ。凄いバイタリティ。それもこれも、愛する猫の為だからこそ出来る事だろう。ブラボー。

そしてそれぞれの里親さんからは、早速新しい娘たちの報告が届いている。どちらのケースも、偶然素敵な里親さんへと橋渡しが出来た事を幸せに思う。良い事ばかりではない。でも悪い事ばかりじゃない。

イオ

太った修道女

Oct. 2, 2004

マルコは、日に何度もケージから出ては出窓で長時間過ごす。出窓の手前には、水色のカーテンが引いてあり、窓に沿うようにして花柄のカーテンが引いてある。私が少しでも紫外線を浴びないで済むように2種類のカーテンは閉めっ放しなのだが、今ではマルコをジャムの視線から遮るにも役立っている。マルコは、窓に近いカーテンの後ろに隠れて、やっと安心して寛ぐのだ。

時々はジャムがPCデスクの上に攻め上り、カーテン越しにマルコとパンチの応酬をしているが、そうなるとマルコを抱いてケージに戻す繰り返しだ。しかし今日はジャムも昼寝をしている時間が長かった。それはマルコの安息の時だ。

外にはカラスやヒヨドリが見えるのだろう。楽しそうに窓の外を眺めている。それに飽きると、カーテンを少し自分で開けて、PCに向かっている私の方を眺めている。何を考えている事やら。結構悪そうな面構えで可笑しい。弱虫のくせに。

うちに居るサビ猫のうち、ジャムだけは大変にポップな顔をしているが、残りの2匹は哲学者か修道女のような顔と態度だ。ゴマが思慮深い神妙な表情である事は、これまでにもさんざん言って来たが、イオもまた慎み深く僧院の奥深くの小部屋で祈っているような雰囲気の猫だ。『聖女イオ』とでも呼びたい位に。但しとても太っている。

今日のご飯。朝はパン(ブリオッシュ)と目玉焼きそれぞれ2個ずつ、フレッシュソーセージ(ハーブ入り)のソテー、セロリスティック、そしてミルクティ。昼はざる蕎麦のみ。夜は炊き立てご飯に、イカの塩辛少しだけ、タラコの粕漬けの焼いたの、煮物(刻み昆布と人参・しいたけ・コンニャクの千切り)、大根の甘酢漬(柚子風味)、デザートに梨とチョコレート。出掛けたくないものだから三食も作って、ああ面倒臭い。但し自分で作るものは美味しい。自分の好みの味付けにするのだから、美味くて当たり前だ。

今日のにゃんこ

ぼくはどこから来たか自分でもわかんないんだ。気がついたらママはいなかったし、お腹がすいて仕方なかったから、綺麗な白いお姉さんと一緒に、中華屋さんの裏口に陣取って、いっつも食べ物が飛んでくるのを待ってた。

茶白の優しい兄ちゃんもいてさ、僕をとっても可愛がってくれた。だからコンビを組もうって、僕から持ちかけてみたよ。だって兄ちゃんたら、体は大きいんだけど、僕より淋しがりで、なんかこう頼りない感じがしたんだなあ。

ある日お姉さんが2人やってきて、美味しいご飯をくれるようになった。その後背中に冷たい液体を落とされて、なんだか変なバックに押し込まれた後、シャンプーってやつでごしごしと洗われた時は、僕も仰天したけど、騒いだりしなかった。ぐっと我慢したよ。生乾きで出窓にちょこんと置かれた時も、こんなもんかと思って、外を眺めてた。(一緒に連れてこられた兄ちゃんは大騒ぎで、お姉さん達に笑われてたね)

でもそこには白黒のおっかない大きなお姉さんがいて、猛然と僕にパンチをくらわせたんだ。僕はその場所にじっとして、耳をねかせて、彼女の気が静まるまで待ってあげたんだ。だって大人の猫への礼儀は、もう散々勉強してたからね。

今はお姉さんのお許しが出て、毎晩プロレスごっこに参戦してる。人間のお姉さんもすごく優しくて、僕をいつも撫でてくれてご飯をたくさん食べさせてくれる。ぽかぽか日向ぼっこも出来て、もう外に出たいなんて全然思わない。こういう生活が、ずっとずっと続けばいいなあって、それが僕の願いなんだ。

だけどいつまでもここにはいられないんだ。新しい子を、冬になる前に入れてあげたいらしいから。誰かぼくを家族にしてくれませんか?

ぼくのことは里親募集 No.374-1481を見てね。

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