天気予報通り、朝から快晴。ハイライトブルーの空に乾いた空気。秋らしくていい。体調も少しは上向きになると期待する。そして大袈裟に言えば「残りの人生は丁寧に暮らそう」と思い、朝からきちんとご飯を作る。味噌汁にご飯、卵焼き、鯵の干物、白菜漬け・・・私の理想の朝食メニューだ。
今年の夏のあまりの暑さのせいか、トイレの窓から見える林の一番高い木が立ち枯れてしまったと思ったら、最近緑の葉が復活してきた。無事に甦りそうだ。かと思えば、我が家の葡萄棚の葉は強く剪定い過ぎたらしく、遂に日除けの役割は果たしてくれなかった。プロがやってもあんなものか。
プロの剪定と言えば、お向かいの家の庭も、別の業者ではあったが先日かなり強めに剪定されていた。大きく立派に育った金木犀の木があり、毎年良い香りを放ってくれているのだが、その金木犀も天辺の三分の一を残して、下の三分の二は幹だけになってしまうような、見るも無残な刈られ方をしている。どうして花の直前に、そんな惨いやり方をするのだろう?
普通、剪定は花後にするのだろうに。そしてあんな滅茶苦茶な刈り方では、来年の花の付きも悪いだろうに。他人の庭の木とは言え、残念だ。うちの庭の木が、夏の盛りに丸ハダカにされてしまった事も考えると、造園のプロでも全てに於いては信用出来ない気がしてしまうようなエピソード続きだったな。
アインは前の給餌から2時間経つと、フラフラと起き出して来る。あまりにも毎回正確なので驚くが、2時間おきの強制給餌がやはりこの子には正しいリズムなのだと改めて感じる。それでも飲ませた途端に吐く事もあるのだが、暫く様子を見ていて吐く兆候がないと本当に嬉しい。キドナをちゃんと飲ませられていれば、それで電解質のバランスもとれていくと、先日マツモト先生にもお墨付きを戴いた。大切なのは、手と気を抜かずに観察して対処する事だ。
何とか2時間おきを4時間おきに出来ないものかと考えた事もあったが、実際2時間以上の間が空くと気持ち悪くなるようで吐いてしまう。では腹持ちが良いようにと量をたくさん飲ませると、それも胃に負担らしくて吐いてしまう。加減を見ながら今の量とインターバルに落ち着いたのだから、今後も手応えを見ながら上手くペースを保つしかない。私達はそれに合わせて、体力と時間を使う事が出来て幸せだと思う。
去年、ミュウの闘病の時にはここまでの事が出来なかった。長時間、職場に拘束されながら気を揉むしかなかった。あの時、もっと早くに仕事を辞める決意が出来なかった事を悔やむ。とっくに辞めたいと願っていたのに。ミュウには犠牲を強いるばかりだった。そのミュウが逝って、もうすぐ1年になる。まだきちんと事実と向き合えずにいるけれど、そうこうしているうちには私もミュウの傍に行けるだろう。それまではせいぜい頑張るよ。