ゴマ

本当は恐いゴマ

Oct. 24, 2004

2004年10月24日 日曜日

相も変わらず徹夜が続く。午前中の早い時間に、動物病院に捕獲した猫を搬入するテッちゃんが、鯖寿司を取りに来た。早く持ち帰って風邪気味の美人妻ぶー子に食べさせて欲しいので、玄関先で失礼した。テッちゃんもぶー子さんも、それぞれのエサ場で猫たちの為に体を張って頑張っている。たいした夫婦だ。

そして彼が家に着いた頃を見計らって、私達も残りの貴重な1本を食べた。昨日よりは若干味が落ちているような気もしたが、それでもそこらの市販のモノより遥かに美味しい。1切れを3口に分けてゆっくり味わって食べたつもりなのだが、それでもあっと言う間に食べきってしまった。寂しい。永遠に食べていたい。ローマ時代の貴族たちのように。

食通ぶー子さんからも、早速食べて感激の報告が届いた。次は「マグロの漬け寿司」だね!

手抜きをする為に、このところ大鍋に豚汁などの具だくさんの汁物を作っておくのだが、今日は豚肉の代わりに豚のモツを使ってみた。丁寧にアクをとって湯がき、脂肪を手で取り除く。そして再度湯がいて、その湯も捨てる。美味しく食べようとすると、下ごしらえがなかなか面倒だ。大根と人参、牛蒡のささがき、コンニャクに豆腐を加えて味噌仕立てにして、吸い口には七味唐辛子と長葱のみじん切りをたっぷり散らす。

材料を仕入れに行った近くの大型スーパーで、とても不愉快な思いをした。ついでに朝のミルクティ用の茶葉を仕入れようとしたのだが、売り場で女性パートが二人、商品の陳列をしながら大声でお喋りを続けている。脚立の上には既に空になったダンボールが置かれ、そこに肘をついていつまでも喋っている。紅茶の棚の前なので邪魔だから、暫く別の売り場に行ってから戻ると、まだ喋っている。

どうやら同じ部署の誰かの悪口らしい。相手の名は「Yグチ」、その人は時給が1千円なのに、自分たちもそれだけ貰わなくちゃやってられない、こんな(陳列)仕事なんか「Yグチ」(と呼び捨てていた)にやらせれば良いんだ、冗談じゃない・・・という内容が丸聞こえだ。

聞いているうちに腹が立ってきた。そういう話は休み時間にプライベートでするか、客の前で言わず上司に直接言えば良いのだ。パートと言えど、金を貰って職場に立ったらプロだろう。客の前で舞台裏の恥を晒してどうするんだ。しかも陳列が終わっているのにいつまでも陳列棚の前で陣取り、私が周りをウロウロして見せても気づかず、平然と場所を塞いで喋り続けている。

私は、邪魔だと言わんばかりに「失礼」と言って手を伸ばして紅茶を取った。それと同時にこうちゃんが低い声で、しかし厳しい調子で「いつまで職場の悪口言ってるんだ。買い物の邪魔だよ」と言った。相槌を打っていた方のパートは、日本人離れした大きな目でこちらを睨みつけながらその場を離れた。専ら喋っていた方の、これまた日本人離れした体の立派なパートは「すいません」と不貞腐れたコギャルのような口調で言って私を横目で睨んだ。

何で睨まれる必要があるのだ。威張る訳ではないが、こっちは客だ。買い物の邪魔をした上、態度まで悪くて良いと思っているのか。「客の前でする話じゃないでしょう?」と言いながらその場を去った。

私達が大人気ないと思った人は、どこでどういう接客態度に遭っても文句を言う資格はないと思う。店を良くするのは客次第なのだ。かつて東京に比べて大阪に安くて美味しいものがあったのは、客がこまめに意見(文句)を言うからだ。黙っていても良いサービスが提供されるとは限らない。今でこそ大阪商法も関東に進出して来ているし、安くて美味しい店も増えて来たようだが、東京の客はおとなし過ぎる。店と客の関係だけでなく、近所付き合いも無関心過ぎる。余所の子供を叱る大人も少ない。

物騒な世の中で、コンビニで立ち読みしていた若者を注意した男性がサバイバルナイフで刺されて死んだニュースも聞いたし、中学生が数人でオヤジ狩りだのホームレスを虐待して殺したりという話も聞くけれど、これだって元を辿れば親や教師、世間の無関心・無責任が子供たちをどんどん無軌道にして行くのだ。親が体当たりで子供と接し、命がけで愛していたら、子供はそうそう酷いグレ方はしないと思う。テメーの作った子供は、テメーで責任持とう。

これは猫に関しても同じ事が言えると思う。もちろん例外はある。でも飼い主の都合だけではなく、猫の気持ちを理解しようと努めて本気で猫に接していたら、かなり心は通じるはずだ。それでも頭数が多いと色んなトラブルはある。相変わらずマルコはジャムが苦手だ。ジャムは動きが速くて巨体なので脅威なのだろうが、実はあまり凶暴ではない。爪も歯も殆ど出さない。一瞬のうちに追い詰めてしまうだけなのだ。

マルコが馬鹿だと思うのは、そんなジャムを恐がり、本当に恐い(強い)ゴマには強気で戦いを挑むところだ。猫の強さは、大きさとは本当は関係ないんだよ、マルコ。ゴマは本当は我が家では最強なんだからね。

今日、みーちゃん部屋の和室だけを片付けた。猫の居る部屋では使えそうもない事が解かってオシャカにしたハロゲンヒーターや扇風機(どちらも1シーズンしか使っていないので、欲しい人にはあげますよ、発送するのは面倒だから取りに来てくれればの話だけど)やスタッドレスタイヤは和室の中の納戸(ここはカワムラ部屋の3畳の納戸とはまた別モノで、階段下の空きスペースが襖で仕切られている)に入れる事が出来た。それだけでもかなりスッキリしたので、遂にみーちゃんを3段ケージから開放した。

みーちゃんは、ケージの扉を開けても猫ベッドでじっとしていたが、次に1階へ下りていった時には、部屋の真ん中で寛いでいた。ご飯を持って行ったこうちゃんには鳴いて足にスリスリしたそうだが、私が行くと逃げて軽く「シャー」のジャブをかましてくれた。みーちゃんたら・・・私があんなに大切に想って想って想い続けてお世話を続けて、それで拉致して来た私は「敵」なのかい?でもいいや、みーちゃんが少しでも良い状態で暮らしていてくれれば。

ぶーちゃん部屋にも、冬用のカーペットを敷いてやり、夏に活躍してくれた大理石は冷たいし動かすには重たいので、全て毛布で包んだり、たくさん保管してある猫マットや冬用猫ベッドを乗せて、それで冬支度の第一弾は完了。

朝晩は冷えるので既にオイルヒーターは使っているのだが、後はどの猫部屋でもホットカーペットとケージやテーブル、そして毛布を組み合わせて作る炬燵を置いてやり、その時に応じた暖房器具の切り替え作戦が実行出来るようにしたい。多分オイルヒーターよりも電気代気が少なくて済むだろうし、猫たちの様子を見ているとやっぱり炬燵が好きそうだ。

1匹用のヒーターは去年たくさん買ってみた。しかし剥き出しで置いても(タム以外は)あまり乗ってくれないので、毛布の下に入れてやるとそこに好んで潜る。という事は、やっぱり炬燵が一番なのではないかという結論に辿り付いた。炬燵があると掃除がし難いのでマンションに暮らしていた時代に捨ててしまったのだが、そこで食事したり人間の客を温まらせようという訳ではないのだから、わざわざ炬燵を買わなくとも「炬燵方式」を採用するというだけでOKなのだ。

そうは言っても去年の冬より猫が増えた分だけ、また買い物が続きそうだ。毛布も洗い換えがたくさん必要だし、猫のものを買うのは楽しいな・・・と。

あとはいずれ3畳の納戸を片付ければ、1階は全て私達の意志通りに片付く。猫嫌いで広い1階を私達には決して自由にさせず、その広い家中にガラクタを溜め込んでいた年寄りと同居していた時からの「念願の時」は近い。

ジャム

本当は恐くないジャム

Oct. 24, 2004

ジーコの通院は、診療時間の終了30分前に行く事にした。幸い、前の患者さんが支払いをしているだけだったので、殆ど待たずに診て戴けた。今日からは、インターキャットの注射のみ。2日ほど前からクシャミを連発しているので、あまり感染症に対して免疫がなくなるといけないという事でステロイドを一旦中止。今夜からの容態がちょっと心配だ。

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