アイン

ちょっと快復

Nov. 20, 2004

2004年11月20日 土曜日

アインは明け方、やっと自力でベッドを下りてトイレに向かった。しかしなかなか排便出来ず、気張っているうちに吐き気が襲って来たのか嘔吐して、その後やっと少しウンチが出た。ウンチのあと、また吐く。先ずは毒素を薄める為にお茶を飲ませようと準備していると、テーブルの上の皿のk/dをバリバリと食べ始めた。それはもうケダモノのような勢いで食べていた。見ている私達は呆然とするばかり。

暫くしてから再度嘔吐した。食べたk/dは全て吐いてしまったようだ。無理もない。いきなりあんなに固形物を食べたら、胃が受け付けないだろうと思う。しかしこれは「生命力」なのだと思うしかない。毒素を排出しようとする力も生命力ならば、夢遊病者のようにしてドライフードを食べようとするのも生命力。機能不全で命の灯が消えるとしても、それも生命力の為せる業なのだ。

奇跡のように危篤状態と復活を繰り返してここまで生きて来たアインだ。私達はただ神様の与えてくれた生命力を信じて、出来る事を精一杯やり続けるしかない。ジーコの場合もカワムラの場合も、その他の猫の場合も同じ事。神様はもしかしたら私にその覚悟をさせる為に、突然私の一番大切なミュウをお召しになったのかも知れない。

厭でも私は考えた。しかし当時は、一体何の意味があって私からミュウを奪ったのか、どうしても解からなかった。解かったとしても、それで納得出来るものでもない。ミュウが生きて傍に居てくれるだけで、私はこの上なく幸せだったのだと今改めて思う。

私はこうちゃんと出会えて幸せだ。しかし私はこうちゃんのものか?違うな。こうちゃんと私は、誰よりも一致する親友であり戦友だ。他人とは思えない位に近しい存在だし(一心同体と言ってしまっても差し支えないだろう)、尊敬も感謝もしている。しかしこうちゃんは今や私の恋人ではない(かつては恋愛していたよ、確かに)。私の恋人はミュウだけなのだと躊躇せずに言ってしまえる。

笑わば笑え。この点に於いてのみ、キチガイだと言われても甘んじて受け入れよう。ミュウと私はとても特別な関係だったのだ。それを誰に理解されずとも、ミュウはちゃんと解かっているだろう。近頃ではミュウに毎朝線香をあげる時、呟く言葉はもう決まっている。「待っててね、必ず行くからね」急いで行きはしないが、逝く時はミュウの元へ。

あ、こうちゃんは私より後から来て下さい。宜しくお願いします。最後まで甘えて申し訳ないけどね。
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久し振りで秋晴れの一日だった。昼間の湯たんぽ作りからは、久々で開放される。少し眠ろうと思うのに、疲労困憊している割に上手く眠れない。

昼食後、【Live Cats】のコーナーのアイテムを2点ほど追加する。アクシスの取り扱い商品を機械的にどんどん掲載しても構わないのだが、先ずは自分が試して実感した良さから伝えたい。例えば「アイオニックシルバー」。これはかつて猫仲間たちの間で「コロイダルシルバー」が大変評判を呼んでいた頃、正直に言うと私にはいまひとつ関心が持てないものだった。

効果の程は試していないから解からなかったのは仕方ないとしても、銀が体内に蓄積されはしないのか心配だった。しかし科学的な根拠を持って心配している訳ではなかった。後々、マツモト先生に尋ねた時「コロイド化したものは蓄積されないと言われていますよね」と言われてやっと少し安心したものの、使用するに至ったのはもっとずっと後の事だ。

先ずはカワムラさんやルス・リマのしつこい「流涙症」で、目の周囲を消毒する事から始めた。抗生物質入りの目薬を使い続ける事へ、抵抗が出来てきていたのだ。日に3度は涙を拭き、消毒しないと気がつくと目の周りが黒いカサブタのようになってしまう。そうなってからでは、カサブタをはがすように拭うと、目の周囲の皮膚までが剥けてしまって痛々しかった。

アイオニックシルバー(100ppmの薄いもの)で目を押さえるようにして涙を拭いているうちに、酷い涙焼けは治まってきた。しかし赤い涙は、食事の度にタラタラと出る。これは涙管が詰まっているので仕方ない。鼻梁マッサージで少しは良くなって来ているが、完全には治らないだろう。

ルスやカワムラ、マルコの白い顎に目立つ黒いボツボツ(アクネの初期?)も、アイオニックを染み込ませたコットンで拭っている。皮膚の清浄には、殺菌効果があって臭いや刺激の無いものでないと、猫には使い難いのだ。

そしてアインの吐血と下血だ。2月のあの晩、もはやこれまでかと思う程に悪化してしまったけれど、数日間アイオニックシルバーを数滴服用させる事で出血が止まり(そうとしか思えないのだ)、それから強制給餌が始まったのだった。

投薬の出来ない触れないガラにカンピロが出てしまった時にも、薬も食餌も受け付けず衰弱する一方だったところに、辛うじて飲んでくれていた水に無味無臭のアイオニックを入れてみた。それを飲んでくれた事で、兎に角らせん菌は減った。嘔吐と下痢が治まり、フードが食べられるようになってからは病院の薬をフードに振りかけて与えたが、それすら不可能だった和田家の「こいも」は、アイオニックシルバーだけで完治させたのだ。触れない、病院にも連れて行けない子がいて、誰かにすがれないとしたら、一体他に何が出来る?

病院で貰うケミカルの薬だろうが、アイオニックシルバー等のノンケミカルのサプリメントだろうが、使わないで済むならば使う必要はない。しかし触れない子を飼育していたり、万策尽きたケースや誰にも頼れない局面を抱えて自分の中で対処して行こうとしたら、もうコロイダルシルバーは手放せないと思っている。日々の免疫強化にはプロポリスをお薦めするけれど、いざ症状が出てしまってどうする事も出来ない場合にはアイオニックシルバーしかないだろうと、遅れ馳せながら思うに至った訳だ。

販売店をやる前にどんどん売れるのもどんなものかと苦笑いしつつ(いや、優秀な営業マンは成績に関係ないところでも目一杯売るというのが本番にも強いという真理があるのだ)、シルバー&アロエジェルに関しても(ここで書き添えたのだが)使ってみてその効果を実感出来たものだから、お節介にも「イチオシ」でお薦めしている。

ああ、私の文章は註釈のカッコ書きが多くて読み難い。いっそ論文のように、脚注で説明した方がスッキリするかな。

そして本当に切羽詰まったからこそ、皆さんには遅れをとったけれど使い始めたのだ。そして使ってみて反省をした。使ってもみないで怪しんでいた私は狭量だった。更には、使わずに済んでいた事はラッキーでしかなかったのだという事にも気付いた。

今、陽ちゃんの真菌治療が続けられている。人間の病院の医師をご主人に持つ「るん」ちゃんの保護主さんが、この夏、保護猫の真菌治療で、お薦めしたアイオニックシルバーの効果を立証してくれた。内服薬は、やはり副作用が心配なので使用しなかったと言う。効果的なシャンプーと(下手にするとシャンプーは逆効果だそうだ)シルバーが効くと言っていた。そうか、やっぱりね。人間の水虫にも効くと言うからきっとOKだと思ったのだが、和田さんがしっかり使用してからゆ〜さんに引き継いでくれるだろう。クリスマスまでには不安がなくなっているといいね。

鈴木さんにお薦めしたのは、酵母菌治療へのシルバー使用だった。これもバッチリ効き目があったと報告して貰えて、お薦めした側としてはとても嬉しい。信じる者は救われるという意味ではなく、科学的にその効能(銀がカビやウィルス、菌に酸素を供給する酵素を破壊する為、効果があるという事)は証明されているのだが、信じない人は信じない。勿体無いなあ・・・と思うが、それも仕方ない。私だってかつては信じなかったのだ。そして今となっても、人の心まで誘導したい訳ではないのだから。

それに私のお気に入りのモノは万が一にも代理店で在庫切れを起こしたら厭だから、本当はあまり宣伝したくないし(何と言うケチ)、一旦気に入ると可能であれば買い占めたい位なのだが、こうちゃんは「まだ予備が2個あるからいいよ」と言う。でもやっぱりナイショで少し買い置きしておこう。こんな程度の事では、いちいち相談なんかしない。不動産購入する訳でもないのだから。そもそもこうちゃんが殆ど使うのだ。効き目を一番実感しているのもこうちゃんなのだから、別にナイショで買わなくとも反対はしないだろうけどね。自分でショッピングカートを使いたいのも本音なんだけど。

兎に角、【Live Cats】は今はまだ営利目的ではないのだから、色んな意味で試みの期間だと考えている。販売店として存在するようになれるかどうかを自分に問う為にも、固定的に顧客が望めるかどうかの統計をとる企画は必要だし、その中で自分のモチベーションを高める期間でもある。そしてこれまで関わって来た人々との関係も、ここで棚卸し出来る期間にもなるだろう。私自身が余裕を持って、この時期を大切に過ごそうと思う。
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これまでは、困った時の「カワグチ(頼み)」としてのみ求められていた相手も多かった。それは精神的なサポートとして求めるケースもあるが、物理的に私のアクションを期待して相談してくる相手もいる。それはそれで構わない。敢えて言うなら、逃げ道はなかったとしても私が好きで受けて来た事だから。

「ダメモトで・・・」等とぬけぬけと言ってとんでもない依頼をする相手もいるし(そう、隠す必要の無い相手としては15匹のSOSk飼い主や、リンリン・ランランの里親、そしてさくらとルナの元飼い主のようにね)、自分からは切り出さずに私から言わせる巧妙な相手もいる。ずるいね、どうも。きっと私には人権なんか無いのだろうね、そういう人たちにとっては。

かと思えば、何時の間にかすっかり成長して、私などより遥かに逞しく行動している人たちもたくさんいる。その人たちが私に見せてくれる思いやりの数々で、私はどれだけ支えられているだろう。色々とアリガトね。

ガラ 「もう捕まらないぞ」 Nov. 20, 2004

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