ジーコ

目を閉じたまま

Dec. 1, 2004

2004年12月1日 水曜日

朝晩はとても寒い。エサやりの帰り道、どこかで美味しいラーメンが食べたいといつも思う。でも、ろくなラーメン屋がない。鶴見に1軒だけ、お気に入りのラーメン屋があるが(何度となくエサやりの帰りに「激辛味噌チャーシュー煮卵つき」を食べたと日記に書いた事がある)、いつも混んでいて外で待っている客が大勢いる。

以前だったら少し位は待ったのだが、今は急いで帰らないと強制給餌までのタイムリミットをオーバーしてしまい、ジーコやアインが吐いてしまう。残念だけど、横目で店を見ながら帰って来る。道中にもラーメン屋は何軒もあるにはあるが、美味しいという保証はない。これまでに日吉近辺のラーメン屋はほぼ入ってみたけれど、2度行った店は殆どない。何故か?美味しくないからだ。

この店はもしかしたら・・・と微かに期待して入ると、結局裏切られてションボリして帰る事になる。何も特別なラーメンを望んでいる訳ではないので、私の好みではないものが多いだけかも知れない。しかし私に限らず、臭みの出てしまったとんこつスープなんか好きな人は少ないと思うが。

私が食べたいのは東京風と言われるトリガラスープの澄んだスープの醤油味で、麺は細め、チャーシューはバラ肉をロールしたもので、メンマと葱が乗っているだけで良い。尤も私はチャーシュー麺を注文するだろうが。
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師走に入ってしまった。毎年、このシーズンになると思い出す。かつて失業中に、こうちゃんとペアで高●屋のお歳暮の配送のバイトをした事を。もう12年も前の事だ。

当時はまだ私が運転免許を持っていなかったので、こうちゃんのナビとアシスタントとして乗り込んだ。ナビ付きの配達アルバイトなんか前代未聞だっただろうし、1個配達して幾ら・・・という報酬だから、2人掛かりでやるのは極めて効率が悪い。せめて私は同じ配送所で仕分けの内勤でもすれば良かったのに・・・と今では思うが、当時はまだ新婚で、何でも一緒にやりたかった(今もそうだが)。

明日の配達分の伝票を夜に持ち帰り、住所を地図で確認しながら明日のルートを決めておく。そうしないと、同一エリアでチョロチョロ走り回るのにロスが出るのだ。行き止まりの道が多く、しっかりルートを組み立てておかないと、夜になっても終わらないのだ。その辺のコツは、配送所の先輩が教えてくれた。

車は普通乗用車を持ち込みだったので、トランクと後部座席にびっしり乗せて100個がせいぜいだった。当時は普通のセダンだったのだが、もっと大きなワゴンでも持っていれば150個位は出来たのではないか。今のインプレッサのワゴンでは、もちろんやってはいけない。燃費が悪過ぎて、あんなので配達なんか出来ない。

ほぼ一日掛かりだったので、午後3時を回ると日が落ちてしまい、車中で伝票が見えず、口にペンライトをくわえて確認した。私は地図を見るのが好きだし、ナビに向いている性格だと思う。つまり私が考えて指図するのが好きなのだ。狭い道ばかりなので、車に運転者が残っていないと、いつ邪魔になるか判らない。だから私が荷物を玄関まで届けた。

冷たい雨の日などはちょっと辛かったけれど、身体を動かす仕事を経験しておくのはとてもプラスになったと思う。そして人間もじっくり見えた。大した家でもないのに、ブルーカラーに対して高飛車な奥さんもいた。かと思えば、毎回煙草を1箱下さる(私がスモーカーとは知らないはずだが)お婆ちゃんもいた。玄関を入った途端に良い匂いがして来て、つい「良い匂いですね」と言ってしまったら、五目御飯がもうすぐ炊けるので良かったら食べて行けと言うお婆ちゃんもいた。

工場で飼われていて、車に乗り込んで来てしまう犬もいた。玄関まで喜んで迎えに走って出て来る、室内で飼われている大型犬もいた。いつも不在の家で、庭という程のものもなく軒下に繋がれたままの犬もいた。恨めしそうな目をして、鼻にシワを寄せてしつこく吠えた。可哀想に・・・と毎度感じた。

昼はお弁当を車の中で二人で食べた。粗末な手作り弁当だったけど美味しかった・・・と思うのはノスタルジーかな。でも例え海苔弁に卵焼きとウインナだけでも、自分で作った弁当は美味しい。料理だけは上手いからな、私は。

私達夫婦の出発は、二人して失業中だった。同じ会社に勤務していて、1年間給料が出ないまま倒産。借り上げ社宅を出て日吉に引っ越しして来た年の暮れの、配達のアルバイトだった。それまでは二人とも役職付きで威張っていたのに(別に威張っちゃいないが、まあ言葉の綾だ)、配達をしていると随分と色んな目で見られた。あの経験をして以来、配達の人には感謝と礼儀を大切に接しているつもりだ。

買い物に出られない日々が続いているので、毎日のように何かしらの荷物が届く。もし来年になって販売店をするようになれば、それこそ毎日毎日荷物が届き、且つ集荷して貰う事になるだろう。感謝を忘れないようにしたい。
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2階の湯たんぽ(銅のミニ湯たんぽ2個とペットボトル湯たんぽを3個)を作る終えると、1階に下りて湯たんぽ8個作る。下ではガスに火をつけるとペリーやテトやガラやルスが火に近づいて来て危険なので、全て2階のキッチンで沸かす。

湯が沸くまでの間に、PCに向かってメールの返信や日記を書く。作業が細切れになると、何を書こうとしていたのか直ぐに忘れてしまう。困ったものだ。

新聞紙を裂き、広告を大きさによって仕分ける。次のトイレ交換の為の準備をしておくのだ。喉が渇いてくる。水の分子構造を小さくするというマグカップを傍に置き、時折飲みながらひたすら作業する。これをしていると、私もまだ几帳面だなと思う。

夜明け頃、全て片付いてお腹が空く。労働の後の朝ご飯だから、パンなどでは気持ちが収まらない。しっかりとしたものが食べたい。今朝は生活クラブ生協の「生タリアテッレ」を食べてみた。

平打ちの生麺を茹でている間に、具を用意する。今日はゴマにと戴いたホタテの残りを多めのバターでソテーしたところに、さっと茹でた菜花を加えた。塩コショウを強めにしておく。固めに茹で上げたパスタを加えたら、間もなく火を止めておしまい。

白ワインがあればホタテをソテーする際にフランベしても良いが、そんなもの無くても充分美味しい。生クリームがある時はたっぷり加えてクリームパスタにしても良いが、そんなもの普通は常備してはいないから、無くても充分美味しい。この生麺はコシがあって、乾麺のタリアタッレと比べるととても美味しかった。次もまた買おう。朝からビールも飲んじゃったりして・・・。

ペリー

梁の上

Nov. 30, 2004

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