空気が乾燥してきた。猫に触った瞬間、音を立てて静電気が起きる。そろそろ加湿をしなければならないだろう。車の乗り降りにも注意しないと、いきなりバチッと来るのはとても厭なものだ。常に放電していられる装置を付けたい。指先に電球・・・とかね。ついでに発展させて、どうせリウマチで動きの悪い手なんだから「バイオニック・ジェミー」のように腕をサイボーグ(正確に言えば、腕にバイオミックを埋め込むという事だが)にして欲しいな。
誰がしてくれるんだって?そりゃOSI(The Office of Scientific Information=科学情報局)でしょう。ゴールドマン局長、宜しくお願いします。そしたら晴れて私は「バイオニック大王」となるのだ。もはや敵なし。
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良い天気なので、カーテンを開けて自然光でバラを撮影してみた。やはり
電灯の光の下で撮った時よりも、ずっとオリジナルの色に近くて綺麗だ。あちらも柔らかい色で捨て難いような気もするが・・・。
花材にオアシスというものがあって、フラワーアレンジメントに重宝する。木目の細かいスポンジのようなものに花をランダムに挿していくだけで、何となく形が整う。戴いたフラワーアレンジメントのカゴやオアシスを捨てずに再利用しているのだが、花瓶に活けるよりも保ちが良いような気がする。但し、折角の長い茎を短くカットしてしまうのが勿体無い気もするのだが、長いままだと巨大なアレンジメントが出来上がってしまうのだ。
生きた花は冬場でも1週間から10日で枯れてしまう。捨てる時は悲しい。花の命は短い。それだけに生花というのは贅沢なものなのだと思う。
母は生け花を教えていた。しかし私は習った事がない。母の生家がお茶とお花を教える家だったので、母も嫁に行くまではどちらも教えていたらしいが、嫁に行った先はそんな優雅な家風ではなかった。そもそも茶室もなかった。
私は高校入学と共に母の実家でお茶を習わされ、半日座って人のお点前を見学した後に倍稽古をさせられ、やがてはお茶の魅力にとりつかれる事になったが、大学に入りアパート暮らしを開始すると直ぐにそんな世界からは縁遠くなった。
時々抹茶が飲みたくなり、茶筌と抹茶位は用意してあるのでお茶を点てるが、キッチンに立ったままでシャカシャカやり、立ったまま片手で茶碗を掴んでガブガブ飲む。もう片方の手には、火の点いたままの煙草。作法もへったくれもない。それどころか、極めて行儀が悪い。山賊以下だな。
でも好きなやり方で飲めば良いのだと思う。出るところに出たら、ちゃんと作法通り出来ればいいのさ。どこにも出る予定もつもりもないけど。
白いバラは、プリザーブド・フラワーというものらしい。妹からミュウへのプレゼントだ。水をやらなくても良い、乱暴に言えばドライフラワーのようなものだ(原理も手触りも全然違う)。1〜2年は保つと言うから、直射日光と埃と湿気だけ気をつけてやれば良い。同じ原理のものを、胡麦ちゃんの理恵さんからも戴いた。
リンク先の集合写真の、透明なドームに入った花がそれだ。
花は生花もドライフラワーもシルクフラワーもこのブリザーブド・フラワーもみんな好き。いずれもミュウ部屋にしか飾れない事は、猫飼いの人たちだったら解かるだろう。
しかしお利口なミュウ大王とて、身体を持って動き回っていた頃は花瓶を倒し、鼻面を花粉で染め、葉っぱをムシャムシャと食べたり、花を引っこ抜いてくわえたまま走り回ったりもしたのだ。
部屋なんかメチャクチャにされてもいいから、ずっと生きていて欲しい。
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時間が無いと言っているのに、ナントカを受講して資格を取って、近くのコンビニやスーパーにパンフレットの補充をするアルバイトをしないかという電話が掛かって来た。黙って聞いていれば、案の定、通信教育の勧誘だった。しかし受講料は前金で10万円、そして資格試験合格時に50万円お渡しするので、そこからペイして貰えば良いと言う。「つまり通信講座の受講料が60万はかかるという事ですね」と言ってやる。「そうですね、それ位は掛かります」という返事。それ「位」というのが臭い。
「介護していて家を空けられませんので、試験を受けに出掛ける事は不可能です」と言っても「試験は来年の10月ですから、その頃までには何とかなりません?」と言う。何とかなっちゃ困るんだ。
「勉強する時間も体力もありません」と言うと「週に数時間も時間がとれませんか?」と食い下がる。「私は日に2時間程度しか寝ていないんです」と言ってみるが、もちろんそんな他人の都合など想像は出来ないみたいだ。
さんざん一方的にベラベラと説明していたが、「ごめんなさい。私には無理です」と言うと、ろくに返答もしないで電話を切った。そもそも「以前、お問い合わせを戴いていた旅行代理店の件で資料をお送りしたんですけど、見て戴けました?」という切り口の電話だったのだが、そんなものは送られて来ていないし請求もしていない。幾ら私が忙しくて、しかもボケて来ていても、届いた郵便物は全て目を通している。これではまるで「オレオレ詐欺」ではないか。その時点で既に詐欺まがいである。最期の態度の悪さも、カモにならないと解かって、無駄にした時間を少しでも取り戻したつもりか。
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マルコがケージから出て、いつものように出窓に行く。出窓には窓に添ってカーテンがあり、更に出窓全体を隠すように手前にもカーテンが吊るしてある。ジャムが見えないようにと、カーテンが開いていた部分を閉じてやろうとした瞬間に、マルコが素早く引っ掻いた。血が出た。恩知らずな奴だ。
そもそもジャムだって、マルコがこういう性格だからムキになるのだ。しかしジャムは爪も歯も出しはしない。デカい身体で素早く追い詰めるだけだ。そしてパンチは出すものの、相手の血が出るような攻撃は一切しない。
そのジャムは、マルコが相手に出来ない時は、遊び相手を求めているだけなのだろうし、私達の気を引きたい部分もあるのだろうが、眠っているアインやジーコに手を出そうとする。どちらも安静が必要なのに、ジャムから逃げようとして動き回るハメになる。
最近は、ジャムをカワムラ部屋に下ろそうかとも真剣に検討した。「ジャムはカワムラの嫁になるか?」と言って、試しにダイニングのドアの外に連れ出してみた。
しかしジャムを抱いて階段を下りて行くと、1階との仕切りのドアまで辿り付かないうちにジャムは大騒ぎ。殺されるような悲鳴を上げ、尻尾を太くし、目は黒目で一杯になり、抱いている私やこうちゃんの胸を蹴って慌てて2階の居室へと逃げ戻る。
しかし懲りないジャムは、またイタズラをしては「ミセス・カワムラになるか?」と言われている。カワムラも迷惑だろう、こんなデブのきかん坊が嫁に来ても。そして幾らカワムラ部屋がユートピアと言えど、私達と離れて過ごした事の無いジャムにとっては今更奈落の底に突き落とされたように気になるに違いない。
ジャムをうまく牽制しつつ、私達は今の構成(部屋割り)で飼育し続けるしかないと思っている。でも時々は「カワムラさんと結婚しろ」と脅すだろうが。