ぶーちゃん

どっこいしょ

Dec. 9, 2004

2004年12月9日 木曜日

寒い。12月なんだから、これ位で当たり前なのだろうが、更年期でいつも暑かった私でも寒い。天を見上げると、空が低くなったように感じた。雪が降る前の空とも似ていた。

今日も午前中に郵便局へ行く。郵便をひとつ出して、固定資産税と匂い袋のお代を送金して来た。お昼は、OKストアの弁当。今日はチキンカツカレー299円にしてみた。安いよね。そして美味しかった。

実は私は、昨年までカツカレーというものを食べた事がなかった。カレーはカレーライスだけで食べ、トンカツはソースで食べたかったからだ。そんな組み合わせは邪道だと、口には出さず密かに思っていたのだ。でも食べてみたら、割と美味しかった。大好きな食べ物には入らないが、少なくとも「邪道」呼ばわりするような食べ物ではなかった。

初めて食べたのは、職場の近くのJFEの社員食堂だ。社食と言っても、座っていればオーダーを取りに来てくれ、料理も運んでくれる。コーヒーと味噌汁だけがセルフサービスだった。アライさんと二人して、ミウラさんに時々ご馳走になってしまっていた。何度か通い、色々なものを食べた。トルコライスというものもあったなあ。

ミウラさんは大人の女性で、決して人に厭な事を言わない。善悪と理想とをわきまえた上で、いつも笑顔で人と接する。そういう事って大事だ。だからちゃんと顔に出る。ミウラさんは、誰が見ても感じの良い「福」を呼ぶ顔をしている。

そしてミウラさんに、この年末「福」が来た。エサやりをしていた外の猫を、遂に捕獲して家に入れられる事になったのだ。既に10歳、メスで6キロもあると言う。これまでのケアの良さが解かるというものだ。

ダブルキャリアだという事も解かった。この先の時間を、快適な幸せなものにしてやりたいと、ミウラさんは望んでいる。嬉しい報告だった。良かったね、ミミちゃん。おめでとう、ミウラさん。
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ミウラさんと同様に、自分の手で自分の足元から猫を拾い上げ、家に入れて大切にケアしている人たちが思ったよりずっとたくさんいる事を、ショップの取り次ぎを始めてみて解かってきた。

今までも、里親募集のサイトを運営しているのだから、どれだけの人達が猫を保護し、里子に出したり家で飼う事にしてくれたりしているかは、山ほど実例を見て来たけれど、そういったアプローチなしに、黙って家で飼ってくれている人達がこんなにいる事を知って、改めて頭を垂れる。そして温かい幸せな気持ちにれた。取り次ぎを始めて良かった。

どこで、どういう人たちが、どんな猫をどんないきさつで飼い始め、そしてどんな風にケアして暮らしているのか・・・そういう幸せな実例をたくさん見聞き出来る事は、これは幸せのお裾分けを戴いているような感じがする。そういう人達に、少しでも役に立てるようでありたい。だから先日も書いたけれど、果たして販売店がやれなくとも良いとさえ思う。

私だって自分のレゾン・デートルを常に模索して来たのだ。今も、これからも。正直なところ猫の為だけではない自我があったけれど、少しずつそれも同じ方向を向くようになって来たように感じる。
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昨日、新たな避妊プロジェクトを2つ立ち上げた。こんな余裕の無い時に・・・とお思いだろうが、ご相談のうちの2つが、これはもはや《猫の手倶楽部》での支援と精神的サポート抜きでは進まないと判断したからだ。敢えてSOSにしなかったのには訳がある。個人のサイトの限りある力では、今後こうしたケースがどんどん増えても対応しきれないから、あまりセンセーショナルにはしたくないと考えたのだ。消極的かな?いや、これ位にしていても、どんどん巻き込まれ型で案件を抱え込む一方なのだ。

私のダイ・ハード人生も、そろそろもっと波の穏やかな場所をゆっくり進みたいよ。思えば逆風ばかり吹いていた。逆風の中を進むには、より馬力の大きなエンジンを搭載しなければならない。でも今更積み替えられないものだから、相当にエンジンを酷使してしまった。まだ、あと20年はこのまま保たせたいのに。

しかし早くも読者の方、掲示板の常連さんたちからの協力申し出が相次ぎ、しみじみと嬉しい。愛知や神奈川、千葉や東京からも、捕獲の手伝いに行くと言ってくれているのだ。行けない人は、資金援助をしようとしてくれている。有り難いね、自分の町の事ではないのに。本当は、清水の事は清水の人達が立ち上がって解決して欲しい(次郎長親分も、草葉の陰でそう願っているに違いねえ)。しかしその為には、地元で中核になる人が必要だ。

かつて静岡市の公共施設の野良猫駆除に関して、あるいは上福岡市の団地の野良猫駆除に際して、余所者である私がプロジェクトを立ち上げ(だって他にやる人がいなかったんだもん)、資金と手を提供して来た事に対して、地元民から感謝されるどころか苦情を言う人もいた。何もしないで文句だけ言う人たちは、どこにでもいるけどね。

でも、今私の周囲に足を留めてくれる人達は、みんな自分の出来る形で自分より弱いものに手を貸そうとしてくれている。これだってひとつのレゾン・デートルだ。悩んで立ち止まっているよりは、人のやり方にケチをつけて何もしないよりは、何だろうがした方が良いに決まっている。悪事でない限りは。

しかし夜にはもの凄く疲れてしまって、声も出せない位に消耗した。晩ご飯だって、かけうどんしか食べられなかったのだ。

【Live Cats】の仕事は、予定を大幅に遅れてしまった。アイテムの追加をしたいのに。でも全てを買って試す訳にもいかない。猫用のフードやサプリメントなら殆ど全て試したけれど(種類は少ないが、いずれも質の良いものだと思う)、ワンコのフードやおやつは試しようがない。犬飼いの皆さんのご意見を伺いながら、ひとつずつ取り次ぎアイテムに加えているので時間が掛かる。

レン

チリチリふさふさ

Dec. 9, 2004

今日はジーコの通院日だった。先週よりも体重が減ってしまっていた。それは顔を見だだけでも解かるのだが。輸液と注射をして貰い、薬が出るまでの間、ジーコはこうちゃんと車で待ってた。

助手のクボさんが、血液検査の数値だけでは決して解からない、この数値では到底もう駄目だと医学的には思える場合でも、しっかり生き続けられる猫がいて、それを「私はスーパー・キャットと呼んでいるんですけど」「その事をお伝えしたいと思っていたんです」と言ってくれた。「介護の鑑ですよ」とも。

嬉しかった。まだ希望を持っても良いのだと強く確信した。頑張ろうね、ジーコ。二人三脚ならぬ、三人、いや四人で一体何脚だっけな・・・。クボさん、有り難う。ミュウの時にも、とてもデリケートに励ましてくれたのだ、彼女は。

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