アイン

ごっくん

Dec. 11, 2004

2004年12月11日 土曜日

暗いうちに少し仮眠をとり、朝ご飯に菜花とベーコン、しいたけのスパゲッティを作って食べる。生クリームがなかったので、胡麻油と醤油で味を調える。美味しい。

夜明け前から仕事を片付ける。【Live Cats】に愛犬家の為にトリーツ(おやつ)のアイテムを少し増やし、新商品の案内が来ていた『バイオスタート(強力バイオ消臭剤)』を追加した。

その後は、溜まっているメールの返信をせっせと書く。捕獲器の貸し出しと捕獲のサポートをお願いしている何人かの仲間への返信、実際に捕獲しようとしている人たちへの返信、《猫の手倶楽部》で支援を決めた2件のケースに関連した返信をしているうちに時間切れとなった。今日は『大王さま』忘年会なのだ。

どこが大王様仕様かと言えば、私が遠くまでは出掛けられない為に、無理やりうちの近くの会場までご足労戴くという、極めて我が儘な忘年会だから『大王さま』仕様である。スミマセン、皆さん。
・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・
10時半頃、鈴木さんが迎えに来てくれた。新聞紙をたくさん持って来てくれた。力持ちの鈴木さんは、私に一切手伝わせる事なく、3往復で全て運び込んでしまった。私だったら倍の6往復掛かり、しかも後で筋肉痛だろう。

11時半開始なので、11時には家を出た。車だったら5分の距離だ。いつもの鰻屋である。変わり映えはしないが、味が保証されていて高くないから安心だ。コースにしようか、お好みで注文しようか。

去年の40名と比べると半分以下の、20名足らずのこぢんまりした会となった。これ位だったら、自己紹介も行き渡る。しかしみんな好き勝手な事を言い合って騒々しい。結構、結構。こうでなくちゃね。みんなそれぞれ頑張っている事があるだけに、年々歳々自分のパフォーマンスにも自信がついてくるのだ。

今日集まった中では、アジァパー西村の「保護猫も含めて26匹」が最高だった。大王、猫の数では負けた。しかし歳は勝っているし、若者は決して追いつけないのだ。わはははは・・・(虚しい)。

私の作成したサービス問題ずくめのカルトクイズは、全員が100点かと思いきや、満点はジジばばさんと私(当たり前だ)だけ。ゲストのイノウさんに至っては25点だと?ダメじゃん。それで某T工業大学で優等生だったとは、俄かに信じ難い。

幹事4人とゆ〜さん、ジジばばさん持ち寄りの景品で、結果としては点数が多くて何巡もして選んで貰った。やっぱりビーズアクセサリは女性には人気があるな。大王の私だって欲しかったもの。いや、次は心掛け良く準備して自分で作ろう。可愛いカズエちゃんを思う母心のテレサ様、有り難うございました。

今回、幹事は本当に大変だったと思う。結局会費制ではなく、銘々が好きなものをオーダーして、それぞれの支払い金額が違うというやり方でありながら、きっちりと合計金額で一度に会計が出来たのは、オーダーの取り次ぎがきちんとしていたから、そして各人にばっちり計算して金額を渡し、集金してくれたお陰だ。おまけに仲居まで務めてくれていた。この3人を私の事務員に雇ったら、よく働くだろうな。給料は払えないけど、私の『チャーリーズ・エンジェル』となってくれ給え。「捕獲も出来る事務員、納戸の片付けもお任せよ♪」・・・おっと、ちょっぴりセーラー・ムーンが入ってしまったか。

長時間、こうちゃん一人にに介護をさせてしまった。お土産にうな重の折り詰めを作って貰ったが、私はあん肝も刺身も生ビールも楽しんだのだ。いつか二人で行こうね。そしてあん肝を厭と言う程食べようね。二人だったらチャッチャと食べて、さっさと帰って来られるものね。
・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・
ジーコは連続3日、トイレの後で吐いてしまっている。投薬の30分後には吐き止めも飲ませているのだが、ウンチを出す時に苦しくなるようだ。タンポポ茶を休止してタヒボ茶に代えてみて数日経つが、やはり毒素を軽減させるにはタンポポ茶の方が良いのだろうかと考えている。これで毒素による吐き気が抑えられるのであれば、「毒消し」にはタンポポ茶だ。これ以上体重を減らしたらまずい。スーパーキャット・ジーコ、頑張れ。
・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・−・・
我が家には猫の数が多い分、接待好きな人間好きな猫の数も多い。アインもジーコもお客に愛想が良かった。ジーコはもはや無理だが、アインなど無理をしてでも今も愛想をふりまいてしまう。

ゴマもジャムもカワムラも接待猫だ。自分が座の中心にいないと気が済まない。リマもルスもイオも、甘えてお客を喜ばせる。モアだって、猫は苦手だが人には甘える。

ペリーは失礼にもお客のバッグから勝手に探し出して、脱いだ靴下を運んだり、客の匂いを嗅ぎ続けたりするし、構っているとどんどん噛み猫に逆戻りしてしまう。なかなか油断出来ない独自のストーカー猫だ。

我が家の猫の中で、一番の人見知りはテト・ぶーちゃん・マルコかも知れない。みーちゃんやタム、ガラといった家庭内野良は別だ。これは人見知りというレベルの問題ではない。テト・ぶーちゃん・マルコは決して抱けない・爪切り出来ない・投薬出来ない猫ではない。むしろ甘えん坊で、抱かれれば「くったり」してしまう奴らだ。でもお客は苦手。隠れてしまって決して出て来ない。

それぞれ保護された経緯や背負っているものは違えど、飼い主冥利に尽きる「人見知り」ぶりなのだ。「愛い奴め。苦しゅうない、もそっと近う寄れ」

テト

人見知りなボク

Dec. 11, 2004

今日の『勝手に永久保存版』は、実は自分の掲示板からではなくて、クラゲさんの日記から戴いて来た。彼女は私から3匹の大人猫を迎えてくれた。いずれも「訳アリ」の猫たちだった。それぞれのハンディがあり手が掛かる事、その猫たちの精神面のサポートに関してはとても言葉では言い尽くせないものがあるはずだ。それを承知で貰ってくれた。

そのうちの1匹が黒白の「なずな」であり、1匹が茶トラの「チャタ」である。なずなはどういう経緯なのか、多分飼われていたものが捨てられ虐待か事故に遭い、保護当初は半身不随だった。リハビリの結果足は動くようになったものの、いまだに暗所恐怖症にも似た発作を起こす神経症が残っている。

チャタ(旧デブトラ)は東京都大田区のある団地内で捨てられ、エサやりだけはされていたものの、顔に熱湯を掛けられ足腰を骨折させられる大怪我を負った。最初はさぞかし人懐こかっただろう。そのせいで虐待にも遭ってしまったのだろう。巨体に似合わず臆病なのも、人を信じたばかりに酷い目に遭わされた心の後遺症だろう。病院で何度会っても、抱くとブルブルと震えていた。

マツモト先生の上手な形成外科手術の結果、顔の怪我は目の上の引き攣れ程度にしか見えない。澄んだ緑の目が、ひときわ美しい猫だ。そしてクラゲさんの家で、時間をかけて心を開いて行った。その軌跡は、日々クラゲの猫日誌で心をときめかせながら見ていた。あまりにもチャタがいじらしく愛らしくて、どうしてうちで引き取らなかったのだろう・・・と、どうしようもない事を思ったりもした。クラゲさんは実に良い猫を引き取ったものだ。目が高い。

そしてここに来て、チャタとなずなの不思議な関係が出来上がっているように思える。それは、精神的に傷を受けた2匹の中で自然に出来上がっていった絆のようだ。チャタは大きなナリをした年寄り猫のくせに、持分よりずっと若くて小さななずなに母親を見ているようだ。チャタは、いまだに「ママ」を求めているのだ。

そしてなずなも、チャタという大きな(しかもジジイの)息子を得た事で、きっとますます精神的な安定を得られるのではないかと思う。この幸せを演出したのは、他ならぬクラゲだ。臆病だった2匹は、少しずつクラゲを信じ、求め、大好きになった。その事がもたらした心のゆとりが、同種に対してもある感情を芽生えさせて行ったように思う。

言葉でどう説明するよりも、この写真を見たら一目瞭然だろう。チャタはなずなに子供に戻ったように甘え、なずなは自分の子でもないのにチャタを受け入れている。どちらも満たされた幸せな表情をしている。まるどジーコがアインに甘えているのと同じではないか。

有り難う・・・と言いたい気持ちだ。誰に?クラゲにもマツモト先生にも、なずなにもチャタにも・・・。人を信じられるかどうかは、自分の中の強さも試されている。信ずるに値する人との出会いがあるかどうかは、自分が試されているのだ。クラゲさんやおニャアニャンのような「強い」里親さんたちに恵まれた私は幸運だが、幸運は待っていては訪れない事も実感している。

掲示板から「勝手に永久保存版」
なずな(♀)と
チャタ(♂)

撮影:クラゲ



前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ

月別INDEX 「猫雑記」INDEX HOME
inserted by FC2 system