《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ぶーちゃん

雄々しい瞳
(性格は女々しい)

Feb. 5, 2005
2005年2月5日 土曜日

今朝も寒かった。

一番寒い時間帯に、毎日起きている。

どんな風に空が明るくなり、いつ頃どんな鳥の鳴き声が聞こえ始め、何時頃に新聞配達のバイクが回って来るか、何時頃から町の音が聞こえ始めるか毎日確かめられる。

夜明けと共に、眠っていた世界がもう一度動き始めるのを感じるのが好きだ。



しかし勤めを辞めたら、曜日の感覚がなくなってしまった。

辛うじて生活クラブ生協の配達日に水曜日なんだと気づく。

去年は欠かさず観ていた『新選組』と違い、今年は大河ドラマも全く興味ないので、日曜日を忘れていても特に不便が無い。

せいぜいゴミ回収の日を逃がさないようにだけしていれば良いのだ。

再びアンディ考。

彼のお戻しに関して、野村さんからも報告を戴いて掲載した。多分、アンディに関わっている人達が誠実に考えようとすればする程、同じ渦の中に巻き込まれているような気がする。そこにアンディがぐるぐると旋回して、それを**している。

「**している」の部分には何が相応しいのか。「ますます混沌とさせている」なのか、それとも「遠心分離機にかけるようにして、ある真実を取り出そうとしている」のか、或いは「コイルを巻きながら、発信しようととしている」のか・・・

アンディが何を言いたがっているのか、私達は考える。心の中でアンディと一緒に回る。ぐるぐる、ぐるぐる・・・

私達は、安易に彼に自己投影して満足してはいけない。アンディがどれだけ特殊に思えても、それは私達の心の中の弱さや迷いを、彼の目が見透かしているように感じ(実際見透かしているとしても、いなくとも)、私達はそう感じた事で、一緒に渦に巻き込まれてしまう。ぐるぐる、ぐるぐる・・・

これはオカルトではない。どんな猫にもある不思議な神秘性を、たまたまアンディが強く感じさせるのだ。関わった人間たちが、たまたまアンディの発信しているものをストレートに心に感じているのだ。或いはそういう資質というものが一定の人達の中に存在するならば、その人間たちこそがアンディの力を研ぎ澄ましているのではないか。どちらが発信体で、どちらが受信体なのか、私には解からない。ぐるぐる、ぐるぐる・・・

アンディがどれだけの力を持っていようと、我々人間が決めた事で、この人間の物理的な力の行使で、いとも簡単に彼の運命は左右されてしまうのだ。それは圧倒的な力として、アンディの持つパワーを無視してでも、アンディをどうとでも出来るのだ。

最初の若い飼い主に受けていたであろう暴力、愛情の不在、次々と居場所を変えられざるを得なかった事への不安、そして私達が今後の彼の身の振り方を支配出来る事にまつわる、一見善意であって逃げでもあるこの事実。それをアンディという猫は簡単に見透かすだろう。

実験したこともなければするつもりもないが、他の猫に同じ環境と経緯を与えたとしたら、きっと表現方法は違っても、私達を同じ混沌の渦に巻き込む猫はある程度の割合で存在するだろうと思う。

人間にも発信しようとする者と、内に向かう者とがいるように、表現手段を持つ者と、持たない者がいるように、猫にも同じ事が言えるだろう事は、たくさんの猫と暮らす中で、また様々な事例を相談される中で感じている。

今回は、たまたまそれが「アンディ」という名前であっただけの事。アンディも他の猫たちと同様に、小さな弱い存在でしかない。アンディが自分の運命を切り開く「鍵」を探しても、アンディの力だけではそれは不可能なのだ。どんなに研ぎ澄まされた能力を持とうと、アンディの受けて来た暴力や人間の都合で振り回されて来た事を、アンディは超越的な力で回避する事は出来ないのだ。

私達には感じきれないアンディの声を、自分に都合良く解釈しようとするのではなく、安直に理解して厭そうとするのではなく、むしろ私達の思い込みを捨てて、アンディと共に心の中で旋回してやれる事を選ぼうと思う。それは見つめたくなかった自分の影を掘り起こすかも知れないし、アンディの魂を「猫」の体の中に戻してやれるかも知れない。

生きたまま超越したものでいる事は必ずしも幸せな事ではないのだと、アンディの腑に落ちるよう、それ以前に私達は過度にアンディを特別な猫に仕立ててしまわないように、アンディだって持っているはずの単純で素直な気持ちを引き出してやれるように、今は野村さん一人に負担させている事ではあるが、関わっている人間のそれぞれが自分の中の旋回を恐れから止めないようにしよう。

私はアンディだ。人を簡単に信じられなくなっている。それでも本来は信じ易い。だから失望もする。だけどアンディよりも長く苦しんで来た為に、そして自由に動けるようになった為に、良い受信体も幾つか感じているよ。アンディは私達に発信していいよ。私達は毎日、あんたの事を考えている。本当の事は理解していないかも知れないけれど、大切な特別なもののひとつとしてアンディの事を考えているよ。

アンディ、これでいいかい?アンディの言いたい事、私にさせたい事が何なのか、まだ考えるよ。

アンディの事を考え続けてくれているMは、こう言っている。「なんだかわたしも同じ事をぐるぐるぐるぐる言っている気がしますが、螺旋を描きつつ、ほんのちょっと違う位置に移動していっている気もします。」

Mの言葉がとても良く解かる。きっと世の中の事も、私達の短い一生も、コイルを巻くようにしてぐるぐる回っていて、2次元的に観れば同じ円周の上を回っているように見えても、3次元的に見ると、コイルの太さ分だけ上に移動しているのだ。ぐるぐる、ぐるぐる・・・

モア

トドちゃうで

Feb. 5, 2005


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