アイン
綺麗なアイン
Mar. 12, 2005 |
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2005年3月12日 土曜日 part 2
アインは素敵な猫だった。
今から15年前、前夫と別居して一時期大宮に住んでいた時、ミュウのお嫁さんにと迎えた子だった。別居するまで住んでいた王子のマンションの1階にあった、ペット美容室のご主人の仲介で求めた猫だった。当時は車の運転をしなかった私は、電車で迎えに行った。野良猫の存在など、考えた事も無い時代の話だ。
小さくてお転婆な女の子だった。1ヶ月しか月齢が違わないのに身体の大きさが全然違うミュウが、とても大事に可愛がってくれていた。
アインは所謂「猫らしい」自分勝手で気紛れ、活発な子猫だったけれど、お腹が弱くて直ぐに下痢をした。懐に入れて、何度も仔猫のアインを病院に連れて行った。
晩年と違い、抱っこがあまり好きではなかった。いつ頃からだろう・・・下ろしても下ろしても「抱っこして」とせがむようになったのは。つい数日前までは、後ろ足で背伸びして私の膝に手を掛け、「ママ、抱っこして」とせがんだ。その後ろ足は血栓症のせいで、2度と力が入る事はなくなってしまった。
この写真の数々は、最期の物を除けば、つい昨日の夜のものだ。最期まで綺麗だったアイン。本当に気高く、美しい猫だった。ジーコしか受け入れる事はなく、ミュウですらそれ程好きではなかったようだ。最期まで我が儘な女王様だったね、アイン。
アインほどに、私を求めてくれた猫はいないかも知れない。アインは私の身体の一部だった。ここまで濃密な関係で過ごせた事は、本当に幸運だったと思う。もちろん意思的にそうして来たとは言え、それを可能ならしめたのは、決して私一人の努力ではなかった。こうちゃんの多大なるサポートがあってこその事だ。
そして胸に抱いて逝かせる事が出来たのは、何と幸せな事だろう。またひとつ責任を果たせた。もう出来るだけ泣くまい。一番苦しいときは過ぎたのだから。 |
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あどけないアイン |
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何が見える? |
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少し疲れたね |
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もう目を閉じよう |
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