チャイ
はじめまして
Aug. 26, 2005 |
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2005年8月26日 金曜日
結論から言うと、猫を保護した。
台風が去り、突然姿を現した茶白のオス。
今まで近所に居なかった事は確かだ。
こういう毛色の猫は目立つので、居れば解かる。常に猫の姿を探しているようなものなのだ。増やしたいからじゃない、増えないように目を配っているという意味だ。
ガリガリに痩せていて、しかも病気のようだ。
見た感じは、普通であれば7〜8ヶ月位の若猫に見えるが、もしかしたら栄養状態が悪いだけでもっといっているかも知れない。
耳が矢鱈と大きいが、それは顔が痩せているせいだ。アバラが浮いて見える。尻尾など針金のように細長い。カワムラさんを保護した時よりも、見た目は状態が悪い。
初対面では「シャー」と威嚇したけれど、直ぐに足に擦り寄って来た。
先ずは外で水とご飯を与える。
うちには入れられっこない。もう限界は超えている。二人とも日々の仕事でクタクタだし、我々の歳を考えると若い猫など入れられない。
ご飯と水を補充して日陰に置き、一旦家に入る。
情けないが、直ぐには「ああ猫がいる、さあ保護しましょ」とは思えなかったのだ。
先ずは栄養をつけさせ、そして去勢してエサやりを続ける・・・それしかないと考えた。
それでも色々と不随するであろう問題はクリアしなければならないが、兎に角家には入れられない。
こうちゃんにも話したけれど、「無理だよ・・・」と言う。
解かってる、無理を続け過ぎている事も。
だけど、一体どこからどうやって来たのだろう?
自分で彷徨って辿り付いたのであれば、またどこか少しでも居心地の良さそうなところへ行くと思うが、わざわざ炎天下のアスファルトやコンクリートの上に留まっている。
土地勘が全然ないのだろうな。
うちに置き猫されたような気もするが、まあ詮索しても仕方ない。
兎に角、今ここに居るという事だ。
気になって、つい1時間毎に外に出てみる。どこへも行く気がないようだ。ある時はうちの塀の上に、ある時は向かいのエントランスまでのコンクリートの階段で寝ている。
私達は、今日は何度か外出しなければならなかった。
昼近くに銀行へ(今度は用が足りた、やれやれ・・・)、夜は動物病院へ(リマのワクチンが延ばし延ばしになっていたのだ)・・・その都度、私の足に擦り寄り、車にも寄って来てしまう。
病院に連れて行くリマがキャリーの中でギャーギャー泣くのものだから、この茶白のオスはキャリーにまで擦り寄る。
目が合うと、小さな声で「にゃぁん」と鳴く。
「ボクを助けて」と言われているかのように聞こえて辛い。玄関のドアの開閉時には、自ら入って来ようとする事すらあった。
夜の9時過ぎ、遂に決意する。
やはり外には置いておけない。家に入れよう。こうちゃんと二人、殆ど同時に決断した。
抱っこして玄関に入れる。
嬉しそうに伸び上がっては、スリスリする。
この時点では、玄関に2段ケージを設置して、そこで世話をしようかと思っていた。こうちゃんがケージを配置してトイレの準備をしている間に、私は汚れた顔や身体を蒸しタオルで拭く。
しかし直ぐに思い直す。
玄関では空調がない。そしてこんな寂しがり屋の猫には、人気も猫気もない場所では堪えられまい。
思い切ってみーちゃん部屋に入れよう。
みーちゃんが使っていた3段ケージが、今は使われずに置いてあるのだし。
抱いたままカワムラ部屋を突っ切った時、たまたまチェストの上に居たペリーと顔が接近したら、ちょっと驚いたのか「シャー!」と軽くご挨拶していた。
肝心のみーちゃんは無反応だ。
自分より身体の小さな大人しい猫は、あまり気にならないのかも知れない。ラボに居た頃も、小柄なしーちゃんと幼い感じのするトムだけは受け入れていたもの。
とりあえずはケージに入れ、撫でながら改めて全身を観察する。
身体は蒸しタオルで拭いたけれど、一度ではとても綺麗にし切れない。ま、いずれ綺麗になるさ。
洗うのは厳禁。
ストレスにもなるし、風邪をひいているのだから。
向かって右の口の端に黒いベッタリとした感じの汚れがあったのだが、それは口角炎が酷くなっている為の皮下出血とアクネの合体だったようだ。
シルバーを含ませたコットンで拭いたら、カサブタが取れて痛々しい状態だ。
目の縁も少し赤い。
しかし炎症性の白濁した目やには出ていない。
鼻水とヨダレが凄くて、ベロが出ている事が多い。
フードも食べ難そうにしているが、食欲はある様子。
耳の中は真っ黒だ。
痒いみたいでしきりに掻いているが、手持ちの疥癬の薬をフードに混ぜて投薬した。
フロントラインも済ませ、ハイポもシリンジで飲ませられた。
何ていい子なんだ。明日からは、プロポリスも行ってみよう。 |
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ヨダレが大量に出るので、ドライフードがふやけてしまう程だ。
犬歯はモアが短期間で茶色くなってしまったようにはなっておらず、まっ白くて綺麗なのだが、前歯の付け根が真っ黒になっている。
月齢的には、もう永久歯のはずだ。いずれ抜け落ちてしまうだろう。
スリスリの甘えん坊。
野良猫では有り得ないという程の人馴れ具合で、抱っこもOK。
多分爪切りも出来るだろうが、今日のところは必要最低限の事だけにしておこうと思う。
安心したのか、今は香箱を組んでトロトロと寝かかっている。
みーちゃんは威嚇もせず、椅子の上に座りながら、何かを伝えたいような鳴き方をしていた。
みーちゃんはご飯をねだる時、「にゃぁぁん」と鳴くし、ウンコの前後には「うきゃ〜〜、うきゃ〜〜」と騒ぐのだが、後は一切鳴かない。
それが薄汚れて痩せた新入りが色々とされているのを見ながら、「うにゃ〜ん、うにゃ〜ん」という鳴き方をしている。
みーちゃんは何と言っているのだろう?
「その子、ここに置くの?」
「アタシにも一応了解を求めてね」
という感じだろうか?
私達が部屋を出る時には、みーちゃんは自分のベッドで寛いですらいた。きっとこの分だったらうまく同居出来るはず。
安心しておやすみ。 |
さて、名前を付けなければ・・・。
こうちゃんとさんざん考えた結果、「チャイ」に決定。
チャイを里親募集するかどうかは・・・ふっふっふ、それは秘密です。
兎に角、落ち着いてから病院に連れて行こう。
今日のにゃんこ
ボクは「ライ」君。
生まれつき、目が見えないんだ。ハクナイショウっていうんだって。でも、そんな事はボクにはどうでも良いんだ。
だって、ボクはジャンプも出来るし、オモチャで遊ぶ事も出来るよ。匂いで誰の事だってわかるんだもの。
犬も人も大好きだよ。もちろん猫もね。
ボクをずーっと愛してくれるお母さん、ボクを息子にして。
ボクの募集は、ここのサイトの >>里親募集No.420-1654でじっくり見てね。
「今日のにゃんこ」を募集します!詳しくは >>こちら |
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夜、何度か様子を見に行き、その都度撫でで話し掛ける。
チャイも手を伸ばして来るが、決して爪は出さない。そしてカワムラのように、自分の口元を私の口元にスリスリしたがる。
きっと私が大好きなのだ。いいよ、私もチャイが大好きだよ。
こんな人懐こい子は、きっと捨てられたに違いない。
心細くて辛かっただろうね。
しかし新しい猫を迎えると、私達のアレルギー反応が激しく出る。
喘息と皮膚の痒みで辛い。
ま、2週間もすれば治まるのだ、いつもの事さ。
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チャイ
よろしくね
Aug. 26, 2005 |
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