レン
お小姓顔
Sep. 1, 2005 |
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2005年9月1日 木曜日
あまりに今年の夏が暑かったので、少し時間を無駄にしてしまった気がする。
え?カワグチさん、毎日見苦しい位に忙しくしていたじゃありませんか・・・と言う人もいるだろう。
はい、とても忙しくしておりました。
でも、それでももっと楽しく過ごせたはずなのだ。
目の前の課題だけに追われて、ひたすらヒィヒィ、フゥフゥ言いながら対処していただけのような気がする。しかもそんな自分の姿を省みる事すら出来ないでいた。
酷暑と更年期で脳味噌が過熱してしまい、もっと上手に私の好きな密度の空気の中で過ごせたはずの、貴重な時間を無駄にしてしまった気がしてならない。と感じるのも、ちょっとしたきっかけがあったのだが・・・。
今朝は久し振りでグレン・グールドの(演奏で、バッハの)「ゴルトベルク変奏曲」を聞きながら仕事をしてみたのだが、もう何百回聴いたか解からない彼のデビュー版の演奏ではあるのだが、とてもじゃないけどBGMにならない事を改めて思い知った。
仕事の手が止まると言うか、思考が仕事の内容に向かって行かないのだ。
それは噛み付くような集中を感じる挑戦的な演奏で、とても仕事をしながら流しておけるものではない。
貶しているのではなくて、それだけ素晴らしいという事なのだが、日がな一日、グールドを聴いている余裕は今はない。
グールドの「ゴルトベルク」に関してこれ以上を書く事は、また別の機会を待ちたいと思う。
1982年の晩年の録音版も、久し振りでじっくり聴き込んでからにしたいと思うので。しかし10数年ぶりで聴いたのにも、あるきっかけがあった。
先日、「カワグチさんはバッハがお好きなんですか?」から始まり、「グールドのゴルトベルクは古いの(55年)と新しいの(82年)のどちらがお好きですか?」というTさんの質問に対し、躊躇い無く初期の演奏の方が好きだと答えたのだが、それは若い頃の自分が顔を出して答えていたような気がする。
最近はどちらも聴いていなかったので、果たして改めて聴いたらどう感じるか・・・改めて少し聴き込んでみたい。
私は粘着質だしのめり込み易い性格なので、聴くとなると一日に最低でも10回は聴く。しかし今回は2つのバージョンを聴き比べるので、そんなには聴けないかも知れない。
不眠症のカイザーリング伯爵は、「穏やかでいくらか快活な性質を持ち、眠れぬ夜に気分が晴れるようなクラヴィーア曲を作ってくれ」とバッハに依頼したそうだが、伯爵は果たして55年のグールドの演奏を聴きながら眠れるだろうか?(ま、18世紀の人が20世紀のピアニストの演奏を聴けるはずないけれど)
昨日は3食ともご飯だったので、今朝はパン。パンをオーブンで炙る間にウィンナをフライパンで空炒りし、辛子とケチャップを塗ったシンプルなホットドッグを作る。飲み物は相変わらずアイスコーヒー。
昼はざるうどん。
暑くて熱いものなど食べられない。薬味はおろし生姜と葱。うどんだけじゃ物足りないので、ワカメとカマボコを少々。
夜はまだこれから・・・途中にチーズケーキを食べたのと、今日も電話が多くて夕飯が遅くなってしまった。
イラクのバクダッドで迫撃砲攻撃をきっかけに、聖地巡礼に向かう集団がパニックを起こして次々とティグリス川に飛び込み、800人以上が死亡したというニュースが今朝のトップニュースだった。
ちょうど2日前、東京大空襲がどういうものであったのかという番組を観たばかりだった。
その日(1945年3月10日)、市民の多くが焼夷弾による大火災の起きている本所や深川の住宅密集地から墨田川へと逃げ、言問橋は人で溢れていた。
その橋の上の人々にも火が点き、次々と川に飛び込んだという話を聞いたばかりだった。言問橋には、人の脂と血の黒い染みがこびりついていたと言う。
バクダッドの惨事と、東京大空襲を関連づけて何かを主張するつもりではない。
但し、どちらも同じように、非戦闘民が多数犠牲になっているという共通点はあるのだ。イラクだけではない、世界のどこかで今も起きている戦争や無差別テロ・・・目的や大義名分の為には手段を選ばないやり方を、私は憎む。
東京大空襲や広島・長崎への原爆投下は60年前の事だが、過去の事として済ませてはいけない大きな間違いと、人としてすべきではない思い上がりがそこにはある。私はアメリカが好きでも嫌いでもないけれど(敢えて言うなら好きかも知れないけれど)、戦勝国だと謝罪しなくても良いのだろうか・・・と、とても疑問に思っている。
断っておくが、これはイデオロギーではない。人として、かつて過ちを犯した日本人として謙虚に反省するのと同時に、人の尊厳はそこまで無視されるべきものではないと思っているに過ぎない。
東京大空襲に関しては >>こんなサイトも見つけたので、是非ご参照下さい。かなり悲惨な写真もあるし、写真が多いのでページがちょっと重たいですけど、貴重な戦争資料だと思います。
僅か数時間にして、狭い地域で10万人もの死者が出るような爆撃・・・ガソリンをゼリー状にして詰めた弾は木で出来た日本家屋の屋根を貫き、家の中から燃え上がり消火などしようのない爆弾・・・それが焼夷弾というものだと、私は最近になって知った。
原子爆弾にご登場戴くまでもなかったのではないか。「戦争を早く終結させる為」という大義名分の為に、一般市民をああいう形で殺しても良いのか?
市民をここまで殺戮する作戦、そして戦争を許す事は考えられない。アメリカが詫びる事はあるのだろうか?
もう一度繰り返すが、私は特定の政治思想や団体を支持するものではないし、猫サイトでイデオロギーを主張するのは嫌いだ。
しかし高見の見物だけしていて、くだらない事で逆切れしたり争う事を止められない努力不足の個人ばかりであれば、その個人が構成する国家だって、限りなく努力が出来るものであろうとは思えない。
・・・と、「防災の日」にそんな事を考えましたよ、朝から。
レンとテト・・・どちらもオスとしては小柄で、毛玉にならない程度の半長毛。そしてどちらもキジトラ。歳は若干レンが上かも知れないが、まあ同じようなものだ。
しかし、どうしてこうも違うのだろう?レンは屈託ない性格ながら表情に色気があり、テトはいつまで経っても赤ちゃんのままだ。性格の良さはどちらも甲乙つけ難い。キジトラは飼い易いと言える見本だ。
キジトラのモアも性格が良い。残るはガラだが、これはちょっと未知数の部分が多いかな。自分より小さい、労わりが必要な子が同室にいないから、いつまでも末っ子気質のままかも知れない。誰かガラを教育して欲しい。カワムラさん、「エロ爺」返上は早いよ。ガラを仕込んで頂戴。
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テト
お子ちゃま顔
Sep. 1, 2005 |
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