ぶーちゃん
リラックスしたね
Nov. 5, 2005 |
 |
2005年11月5日 土曜日
町内の一斉清掃があると回覧版で言って来ていたので、先ずは早朝に庭を掃除してしまう。
ついでにベランダの空いている鉢に、届いたばかりのビオラの苗を移植する。
98円のポット苗が19個。
苗といえばナエッチさん・・・と、しょうもない事を思いながらせつせと植える。幾つかの鉢に3〜4株ずつ植えたのだが、結構面倒臭かった。昔はもっともっとたくさん植えていたのに、根気も体力もなくなっているのだろう。
この時点で既に、お尻の筋肉が笑い始めた。しゃがみ仕事は意外と疲れる。その後、少し仕事をする。
さて、そろそろ時間だ・・・とPCの電源を落として外に行こうとした時、電話が鳴った。
ナエッチさんだった。マッケちゃんが保護出来たのだ。昨夜戴いた電話には、てっきり保護出来たかと思って勇んで電話に出たけれど、姿すら見えないという事でガックリした。だけど今朝は、年甲斐もなく叫んでしまった。
万歳、今夜は祝杯だ。
ナエッチさんは今朝の捕獲もそろそろ諦めて、出勤しようとしていたところだった。そのまま車に乗せて、車の中から携帯で電話してくれた。後ろでマッケちゃんの元気な鳴き声が聞こえていた。
良かった！飼い主の辛さに比べれば私の味わった想いなど大した事は無いはずだが、それでもこの数日はマッケちゃんを想って胃が痛んだ。私がアニメの主人公だったら、「マッケちゃんのバカ、バカ､バカ」と言いたいところだ。
いや、本当にそう言いたいのは飼い主だろうが。しかし飼い主は謙虚なお人柄なので、「自分のバカ」と自分を責めていたに違いない。
私は「大王」なので、人様の猫の事も叱っておくのだ。「マッケのバカ、こんなにママや私達を心配させおって」
直ぐにまたPCの電源を入れ、掲示板でざっと報告する。これにて、大勢の方々の善意のチラシ印刷は目出度く無駄になる事が決定。それを望んでくれていた皆さんではあるのだが。皆さん､本当に有り難うございました。
やはりチラシの目撃情報で場所が特定出来た事、そしてマンションの敷地内に居た事、いずれもこれまでの多くの事例と同様であった。ナエッチさんには、この辛かった経験を是非ケーススタディとして残して戴きたいと願っている。無事に保護出来たからこそ、反省点と改善後までを語って戴きたい。
不妊・去勢と完全室内飼いは基本だが、「目に見える」「手で触れる」形で脱走防止策をしない限り、どこの家でも、どんなに室内飼いに慣れた猫でも、間違って脱走させてしまう事態は起き得るのだと、全ての猫飼いが危機感を持って欲しい。
「うちの子に限って大丈夫」という例外は無い。事が起きてしまってから泣いても遅いのだ。脱走対策をしてくださらない方では、大事な保護猫は今後絶対に里子には出せない。
ベテランの猫飼いさんも、どうか肝に銘じて欲しい。10年無事に過ごしていたとしても、ある日何の前触れも無く「脱走」は起き得るのだ。その時の絶望感と後悔、悲しみを味わいたくなければ、窓や玄関の脱走防止対策は真剣に考えて下さい。
皆さんがご存知ないだけで、今年だけでも、私に対してだけでも、脱走のご相談件数がどれだけたくさんあった事か。捕獲器の貸し出しのうち、1/3は脱走した猫の保護目的なのですから。
最後に、掲示板に経過報告として書いて下さったナエッチさんの文章を抜粋しご紹介しておきたいと思う。若干の省略と編集（太字で強調、改行、脚注など）は私の独断でしております。
何度も何度も繰り返しになりますが、皆様本当に有難うございます。
今朝、時間切れで諦めて会社に行こうと出た時、うちの庭のフェンス一枚向こうのお向かいの庭にいました。
「え〜こんな近くに？」しかも何度も何度も見回った場所。（注１）
お向かいの庭なので入らせて貰おうとインターホンを３回鳴らしましたが応答無し。
仕方なく家に帰りご飯を掴んでマッケに近づきました。
マッケは一度私にシャーと威嚇したけど、後はニャーニャーと言って近づいていました。
ゆっくりゆっくり抱けるとこまで引き寄せて、そしてサッと抱いて、昨夜マンションの横に置いていた車に乗せました。（注２）
今マッケは湯たんぽ入りの猫ベットで寝ています。
ご飯も沢山ではないけど食べ、お水も飲み、家の中の匂いを確かめる様にクンクンして、3ヶ所の爪とぎでバリバリ爪をといで、そして寝てます。
帰って来てから、オシッコとウンチがまだ出てないけど、多分ロクに食べてないし飲んでないので、仕方無いかな。
指の間、手足、汚れているけど、家の中で過ごせばそのうちすぐ綺麗になるさ。
そして、皆様から届いた、沢山のチラシ。
残念ながら、メモ帳や紙ふぶきにはいたしませぬ！プリンターの機種の差などで、少しずつ、写真の色合いも違ったりで、これは私の宝物です。
そして自分自身への自戒の意味も込めて大切に置いておきたいと思います。
大丈夫だろう。開けられないだろう。今まで大丈夫だったから。
どこかにそんな安易な気持ちがあったかも知れません。
「脱走は人災です」身にしみて分りました。（注３）
「過ぎてしまえば笑い話になりますよ」と言って下さった大王様、私を支えてくれた多くの皆様、たった３日間でしたが、しんどく、辛く、最悪の事も想像してしまいましたが、皆様のおかげで、きっと頑張れたと思います。
一つの命は万人を幸せにする。
万人は一つの命を幸せにする。
本当に有難うございました。 |
（注１）
脱走して直ぐ捜索すれば、必ず近くに居ます。怖くて動けなくなっている事が多いので、直ぐ近くを繰り返し念入りに探して下さい。
（注２）
最初一度は威嚇した事からも解かるように、不安で恐ろしくて堪らなかったのでしょうね。でも大好きなママだと解かって、安心して甘えて「鳴けた」んでしょうね。
保護する場合は、慌てずに、急激な動きを見せず、立ったまま追い掛ける事は厳禁です。そうして更に遠くまで逃がしてしまったケースをたくさん知っています。
（注３）
脱走したくてする子ばかりではありません。ほんの好奇心で出てしまう子が殆どだろうと思います。脱走は、努力如何で防げる事故です。
このサイトで「脱走防止」に力を入れているのは、たくさんの苦しい涙の日々を送っている事例と接して来たからです。ある意味、病気で死なれるよりも諦めのつかない苦しい事故、それが脱走です。
あなたの猫が大事だったら、脱走防止は完璧に近づける努力を惜しまないで下さい。業者に工事してもらわずとも、あまりお金を掛けずに出来る方法だってあるんですから。
夜の食餌の際、触れる子に全員には爪切りとブラッシングを出来る限りするのだが、今夜はぶーちゃんとじっくり対話してみた。
先ずは洋服ダンスの上でペシャンコになって固まっているぶーちゃんを、椅子に乗って「よっこらしょ」と抱いて下ろす。ぶーたゃんほ抱いたまま椅子から落ちたら、骨折も必至だろう。打ち所が悪ければ死んでしまうかも知れない。私だけ。
カーペットの上で、少しずつ撫でるようにしてブラシをかけ始める。
かつてはあんなにママと愛し合っていたのに、どうして今では被害者ヅラしていじけているのか？シャンプーや通院、爪切り、目やに取りといった嫌な事ばかりするからなの？ほれ、スリッカーブラシは気持ちいいでしょ？ぶーちゃんは大きくて立派だねえ・・・
「ぶーちゃん」「にゃーん」「ぶーちゃん」「にゃーん」と続けているうちに、次第に気持ち良くなってリラックスして来たようだ。ペシャンコだっった身体を起こし、顔もしゃんと上げている。その調子だよ、ぶーちゃん。
やがては体勢を変えて「こっち側もブラシしろ」と言うまでになった。高くて細い声の可愛い「にゃーん」が、段々と威張った感じで「なうっ」「にゃうっ」と変化して行った。まったくもう、まるでマルコ！ビックリマンのくせに威張っちゃって・・・。
さて、ここからが核心だ。お尻の周りの毛に、少しこびりついたウンコ共々、バリカンで毛を刈るのだ。先日のように粘土位の柔らかいウンチが、キレが悪くて引っ掛かってしまうと、猫戦車した結果ゴテゴテにこびりついてしまう。これは洗わない限りは取れない。
しかしちょっと最後の方だけ緩かったウンチは、ちょっぴりずつ毛に付く。太っていて自分のお尻が舐められないので、やがて乾いてしまう。それを繰り返していくうちに、鍾乳石が育つようにして少しずつ、毛に付いたウンチが大きくなるのだ。
勿論、毎日チェックして綺麗にしてやりたいのだが、今日のように、無事洋服ダンスからひきずり下ろせればそれも可能だが、ぶーちゃんを捕まえるのはなかなか大変なのだ。
高いところから下ろすのは、リスクは伴なったとしても地球の重力に従った行為なので可能だが、部屋の隅っこの鏡台の下の狭いスペースに潜り込んでしまうと、重力に逆らって腕だけで持ち上げる事は不可能だ。ぶーちゃんは重過ぎる。
小さな電気バリカンで、そっと尻の周辺の毛を刈っていると、「やっぱり苛めるんだ！」とばかりに、巨体に似合わない俊敏さで逃げてしまった。もう今夜は捕まらないだろう。それに私も、ぶーちゃんに嫌われたくない。
また後日・・・またリラックスタイムを持とうね、ぶーちゃん。
おまけではないが、うちの他の茶白3匹を並べてみた。どいつもこいつもお気楽で我が儘、あまり学習しない。だけど愛すべき茶白たち。
|
マルコ
お気楽
Nov. 5, 2005 |
 |
チャイ
お気楽〜
Nov. 5, 2005 |
 |
カワムラさん
極楽〜
Nov. 5, 2005
|
 |
覚え書きとして：
朝はサンドイッチ。具はパスとラミビーフと玉葱スライス、辛子マヨネーズ。ミルクティ。
昼は買い物ついでに、インドカレー（チキンとビーフの2種類）にナン、サラダ、チャイ（猫のチャイではない事は言うまでもない）。セットで1050円。スパイシーで本格的なインドカレーで安い。
夜はマグロとアボカドのヅケを手巻きで。糠漬けの大根と人参、蕪の茎。
ご飯がもの凄く美味しい。京都の新米。そして日本酒を少しだけ。うんと冷やしておいた純米吟醸を、二人で１合ずつ。しかし酔ってしまった。
本当に酒に弱くなった。元々、家で飲むと直ぐに酔いがちなのだが。外では気が張っているから、あまり酔わないのだろう。
外での雑用が多かったのと恒常的な寝不足で、もの凄く疲れてしまった。本当は、作っておくと便利だからまたシチューを作ろうと予定していたのだが、とても長時間の立ち仕事は出来そうも無い。シチュー作りは明日に繰り延べして、座って出来る仕事（こちらは金を貰う仕事だ）だけ辛うじてする。
もうへろへろ〜。 |
|
| 前日の「猫雑記」へ |
 |
翌日の「猫雑記」へ |
|
|
|
note
Click erch picture
please
|
 |
みみクンの仲間の
保護日記も公開中
|
ご縁を待っている
里親募集 |
|
|
|
|
| ナチュラルフードとサプリメントのウェブショップ |
 |
|
