《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ゴマ

どこ行ってたん?

Dec. 4, 2005
ゴマ
ジャム

遅いよ!

Dec. 4, 2005
ジャム
2005年12月4日 日曜日

イチゴちゃん・シフォンちゃんのお届け当日。

2匹を預かって戴いているアベさん、そして今日同行する大学生の保護主さんたちとは11時に西新宿のファミレスで待ち合わせしている。

早めのランチを一緒に済ませてから、午後1時頃に里親さん宅へ到着のという予定で段取りした。

午前9時半には家を出たいので、朝の猫家事を早めに開始。

いや、正確には昨日から、諸々の用事を前倒しで少しずつ片付けて来た。

特に猫たちの事は、久し振りで長時間留守にするので、いつもより念入りにしておきたい。





1階の朝の猫家事は、いつも3時間近く掛かる。途中で人間の朝ご飯も済ませようと、6時には私だけ2階に上がる。寒いので温かいものを食べようと、煮込みうどんの支度をしていると、こうちゃんが上がって来て言う。

「ガラとモアが変だよ」

暫く様子を見ていたけれど、ご飯に全く口をつけず、ガラは胃液を何度も吐いているという。下痢はしていないけれど、顔つきもいかにも具合悪そうだ。モアはこのところ調子良かったし、ガラはもう一年以上健康そのものだったのに。

急いで用意したホタテも食べない。他のドライフードも缶詰フードもゴートミルクやカロリーエースも色々と試したが、どれも駄目だ。水すら飲まない。何が原因なのか、どうして欲しいのか。出掛けなければならない忙しい朝に、こんな事態が起きるなんて。




今朝は一段と寒かったのでファンヒーターとオイルヒーターをフル稼働させて充分に部屋を暖め、ホットカーペットの上に作ったコタツの中には湯たんぽも幾つか用意した。

道中の車の混み具合は常に予想出来ないし、兎に角待ち合わせに遅れる事はしたくないので、2匹を心配しつつも予定通りに家を出る。

とりあえず出来る事はした。次の課題は、早く帰って来てやる努力をする事だ。



国道246号線からは工事中の環六を避け、環七から水道道路経由で行った。

道は比較的空いていて、10時には第一目的地の西新宿に着いてしまった。いかにも早過ぎるので、懐かしい西新宿を一回り(車で)走ってみる。






都庁もNSビルもまだ無くて、淀橋浄水場跡の広大な草むらに毎夜暴走族が溜まっていた頃、西新宿には高層ビルがまだ4本あるだけだった。

私は大学一年生で、群馬から出て来て西新宿4丁目のアパート(と言うより下宿に近い所)に住んだ。

コンクリートと緑の多いエリアで、新宿駅からは徒歩で15分。

魚屋も八百屋もあったし、駅と逆に少し歩けば、昔ながらの便利な商店街があった。



アパートの1階には大家が住んでいて、2階に10部屋位あったと思う。

玄関とトイレは共同、洗濯場となる大きな流し台が階段の踊り場にあり、各部屋には入口のところに小さな台所が付いているものの、湯沸かし器も風呂も無かった。



一口しかないガスコンロで、料理初心者の大学生が何でも作った。

母の持たせてくれた圧力鍋でタンシチューもプリンも作ったし、赤飯も炊いた。

6月半ばまでは冷蔵庫も持っていなかったので、その日に食べきる分だけの野菜と肉を買った。それでも余してしまうので、毎日せっせと野菜炒めを作ったて食べた。



都会の真ん中でも、ちゃんと暮らしている人たちにとっては地方都市や田舎町と全く変わりはない。

むしろ、ここ日吉の山の中に移り住んでからは車でないと買い物にも不便で、交通至便で食料品の買い出しにも不自由しない代官山や西新宿が恋しかった。

「東京は生活する所じゃない」・・・等と聞いた風な事を言う人がいるけれど、そういう人は多分、田舎で暮らしていても不満だらけなのだろうと思う。

東京だってちゃんと地道に生活している人たちがたくさんいるのだ。

確かに都会では家賃や地価は高いかも知れないが、不動産を持とうとしない限りは、貧乏な大学生だった私だって一定の仕送りの範囲内でちゃんと生活が出来た。

赤字も出さず、貯金も出来た。

遊んでばかりいてはそうは行かないだろうが、計画的に生活しようとすれば、都会でも貯金は出来るのだ。

都会の派手な繁華街しか見ない人たち、或いはそういう世界に溺れて自分の居場所を見失ってしまう人たちが、負け惜しみで「東京は住むところじゃない」なんて言うのだ。

さもなければ、ただの「聞いた風な」中身の伴なわない台詞でしかない。






西新宿から中目黒に移り、大学生活を終えた。

そして代官山で7年、30歳を目前にしてまた中目黒、そして王子にマンションを買い、離婚して大宮へと移り住み、こうちゃんと出会った頃に再び、独り暮らしのスタートの地である西新宿に戻った。

西新宿には、懐かしい甘い思い出がたくさんある。

こうちゃんと出会った翌年の夏、中央公園の真ん中を通る道路で、深夜、「桃」を積んで休憩中の長距離トラックに遭遇した。

あまりに美味しそうだったので、売っては貰えないかと聞くと、箱単位でだったら売ると言う。

冷蔵庫に入りきれないだろうから諦めたけれど、その後ずっと後悔し続けた。

「買っておけば良かったね」と、何度もこうちゃんと思い出しては溜め息をついた。

食い物の恨みは、こんなにも付き纏うのか。私達だけか?



もちろん、食べ物以外の甘い想い出だってある。

でも、あの時の深夜の暗い静まりかえったあの道で、桃の匂いがあたり一面に立ち込めていた事が、今でも一番懐かしい。

匂いを伴なう記憶は、それだけイメージとして鮮烈なのだろう。





なんて事を話しながら、グルリと一回りして来た。

それでもまだ10時15分。

いいや、ドリンク・バーもあるし、寝不足で眠いので、コーヒーでも飲みながらゆっくり時間が来るのを待とう。



11時きっかりに、アベさん登場。

髪やコートに水滴が付いている。霰(あられ)が降っていると言う。

道理で寒かったはずだ。

雪にならなければいいけれど・・・とおもう。まだスタッドレスに履き替えていないのだから。



11時半近くに、30分も遅れて大学生たち到着。

送迎して貰う立場の人間が遅刻してどーする?!



直ぐに出来て、さっさと食べられるものを注文しろと命ずる。

段取りの遅延は認めないのだ。



11時55分、アベさんのマンション駐車場にて仔猫たちを受け取り、里親さん宅に向かう。

小雨程度だった雨は、里親さん宅に到着した頃には傘が欲しい位になっていた。

こちらにも予定より30分早く着いてしまったが、その分早く猫たちの元へ帰れるだろう。






里親さんのお宅では、ご家族全員で待っていて下さった。

お母さんは私と同い年、お父さんはこうちゃんより2つ年下、まだ70台になったばかりのお祖母ちゃまは、皺の殆ど無いお顔にショートカットがお洒落な綺麗な方で、しかも笑顔がピカピカの素敵な女性だ。

出迎えて下さった時の笑顔を一目見ただけで、大好きになった。



イチゴちゃんとシフォンちゃんは、道中も鳴かずにお利口さんだったが、里親さんのお宅でキャリーを開けると、早速探検し始め、間もなく遊びに夢中になった。



物腰の静かなお父さんにさんざん遊んで貰い、たまたまいらしていた叔父様の身体を駆け登り、タンスの上も制覇、縦横無尽に走り回り、オシッコも真新しいトイレでさっさと済ませ、ご飯もバクバク食べて、10年前から住み付いているかのような大きな態度で家中で遊んでいた。



みんなに可愛い可愛いと褒められ、元気過ぎる「突貫シスターズ」は、その愛らしさゆえにその爆裂ぶりも許されていた。

暫くは、飼い主を寝不足にさせてしまうのではないかと心配だが、いつかは落ち着いた大人の猫になってしまうのだから、今のこの時期を楽しんで戴こう。

犬も猫もずっと飼っていらした里親さんご一家で経験豊富だし、この突貫娘たちの為には特別に脱走防止策も万全にご準備下さった。

いずれ「脱走のケーススタディ」でご紹介出来ると思う。




家を出る時、色々とあったものだから、大事なデジカメを持つのをすっかり忘れてしまった。

何と言う大失敗。

西新宿で気づいたのだが、ヨドバシカメラが近いからと言って、もう1台買う訳にもいかない。



写真は里親さんのお嬢さんが撮ったものを送って戴いた(最後の一枚は保護主さん撮影)

お祖母ちゃまに抱かれる2匹
シフォンちゃんは赤い首輪

遊び続けるイチゴを呆れて見ている
イチゴちゃんは遊びに夢中

でもご飯にも夢中
イチゴちゃんはピンクの首輪

お母さんに抱かれて・・・

26歳のお嬢さんは、心配りの細やかな、礼儀正しい素晴らしいお嬢さんだ。

この方とのメールや電話のやりとりの内容や、事前準備の迅速さ、こちらの口うるさいまでの要求への理解度や対処の速さ、ご家族とのお話し合いの徹底振りは見事だった。

そしてその誠実で温かいお人柄が、今回里親さんになって戴く事になった最大のポイントだ。

こんなお嬢さんを育てたご両親、そのお祖母様もまた素晴らしい女性なのだと思う。

お父さんは、仔猫たちはお父さんを最初に大好きになった事からも解かるように、懐の深い方に思えた。男らしく(性差別発言でごめんなさい)余計な事を言わず、じっくりと仔猫と遊んでくれていた。





私達が帰った後にはウンチも済ませ、お祖母ちゃまのベッドを占領して2匹くっ付いて眠っていると、電話で聞かせて戴いた。もう何も心配は要らないだろう。

次のワクチンの追加接種の際、もう一度検便して、それで必要な処置があればして戴く。風邪はウィルスが体内に残るだろうが、それ程酷いものでないし、後は順調に体重が増えてくれれば言う事なし。

姉妹でずっと一緒に居られるという事は、ルスとリマを見ていてもつくづく幸せだと思う。こういう有り難いご縁が戴けたのも、あの日アベさんがいち早く預かりを申し出てくれて、焦らずにその後の事を進められるよう、じっくりお世話をし続けてくれたお陰だ。感謝しています。




里親さんのお宅を出たのは2時半だったのに、帰りは環七と246の渋滞もあり、家に着いたら5時半。行きの倍ほど掛かってしまった。

私は運転していないと、たまに車酔いする。

今日は寝不足のまま出掛けたせいか、それとも眼精疲労の為か、はたまた雨後している車の中で地図を読んでいたのか悪いのか、すっかり気持ち悪くなってしまった。



その上、腰痛再発。

帰宅してから暫くは歩けない、息も吸えない。やっぱり先週ちゃんとマッサージに行っておけば良かったと後悔するが、もはや後の祭りだ。




今日のその後の事は、また後日したためる事にしよう。

もう充分に長過ぎるし、実際これすら当日に書いた訳ではないのだが・・・。

ビル

僕達も可愛いだろ?

Dec. 4, 2005
ビル


覚え書きとして:

朝は煮込みうどん。具は九条ねぎと卵。あんパン半分ずつと日本茶。

昼は西新宿のファミレスで、きのこハンバーグとピラフのセット。こうちゃんと二人、同じものをオーダーしたのに1つしか出て来なくて、急いで追加で作って貰う。

しかし出て来たものを見ると、こうちゃんのものに比べてデミグラスソースが極端に少なかったものだから、「もっとソース掛けて」と要求する。

夜は、冷凍のスパゲッティ、マシュマロと胡桃の入ったチョコレートに日本茶。


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