《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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マルコ

一日天下

Aug. 1, 2006
マルコ

2006年8月1日 火曜日

朝になり、猫家事を済ませて動物病院へ急ぐ。

朝一番でジャムに面会したい。



折角行くのだから、手ブラでは勿体無い。

ゴマも連れて行き、その後の好酸球肉芽腫の様子を診て戴く事にした。



ゴマはキャリーに入れた途端にあまりにも大袈裟に騒ぐものだから、「ゴマもジャムに面会に行くんだぞ、ジャムが心配じゃないのか」とこうちゃんに叱られていた。



叱ると言っても、こうちゃんなんて所詮、猫の敵では無い。

声を荒げる事もなければ動作も静かな奴だけに、(尤も大きな声を出したり急激な動きをしたり、ドカドカと動き回るような事をすれば、私がそのケツに蹴りを入れてやる)完全に舐められているのだ。

だから誰も言う事なんか聞かない。従ってゴマが鳴き止む事も無い。



私はもう少しゴマのプライドに訴えてみる。

「ゴマちゃん、貴女はうちでは一番賢いのに、もうそろそろ通院というものが決して怖いものではない事を学習しないと恥ずかしいわよ」

一瞬、鳴き止んだような気もするが、結局はこの作戦も駄目だった。

少しセンテンスが長過ぎたのかも知れないな。





診察は一番乗り。

受付に名前を書いていると、誰かが肩を勢いよく叩いた。

振り向くと・・・犬だった。

大きなラブラドールが嬉しそうに私に飛びついて、リードをお母さんに引っ張られて「こらこら」と叱られていた。



お母さんは子供を2人連れていて、下の男の子がゴマのキャリーを興味深そうに覗き込んでいる。

ゴマの顔を見て「可愛い〜」と言う。

子供のくせにサビ猫を可愛いと言えるとは、何とも目が高いではないか。

「なんて名前?」と聞くので「ゴマちゃんて言うのよ」と答える。

キャリー越しに何度も「ゴマちゃん」「ゴマちゃん」と呼びかけていた。

可愛い子供だ。





後からもう一人、小さなキャリーに猫を入れて男性が入って来た。

男の子はそのキャリーの中もチラリと覗いて、「ママ、ゴマちゃんより少し大きいよ」と言っている。

すっかりゴマの名前を覚えてくれて、本当に可愛い子だ。





ゴマの診察は直ぐに終わり、ジャムに面会に入院室へ移動する。

ジャムは昨夜とは違って、もうかなりシャンとしていた。

私達を見て心細げに鳴く。



ケージの隙間から手を入れると、頭をスリスリしてくる。

連れ帰りたい。

でも今夜までは輸液をしておいた方が良いと聞かされていたので、無理を言わずに帰って来た。

「もう直ぐお迎えに来るからね」と何度も言ったものの、帰っていく私達を見てジャムはどう思っただろう。

ゴマ

病院は嫌い

Aug. 1, 2006
ゴマ
ゴマ

早く帰ろうよ

Aug. 1, 2006
ゴマ

ゴマと共に帰宅してからは、マルコを解放しておいた。

モアもマルコも基本的には自分だけの聖域であるケージの中に居たがるのだが、つい私達はそれを不憫に思ってしまう。

無理矢理、出して遊ばせる。

また戻ってしまう、また時々出す・・・その繰り返しだ。



ジャムの不在が信じられないのはマルコも同じで、いつもキョロキョロと姿を探していた。

きっとこの二人は、ポジションを争っているのだろう。

似たもの同士なのかも知れない。



今後も私達の介添え付きで、うまく同居させるしかない。

それにしてもたった一日の天下でしたね、マルコ君。



そしてやっと念願の夜。

ラストだったらゆっくり説明して戴けるし、それだけ長く点滴していられると思い、逸る気持ちを抑えて20時一寸前にお迎えに行った。



ジャムは点滴を外され、診察台の上で小さな声で鳴いていた。

先生は、再度きちんと腫瘍や手術の内容を説明して下さった。



腫瘍は、表面に出ている部分はほんの2ミリ程だっだけれど、内部には結構大きく増殖していたとの事。

肥満細胞腫は良性という事はなく、あくまでも悪性である事をもう一度確認した。



皮膚だけでなく皮下脂肪や筋膜まで切除したので、傷の付きは遅いと思うけれど、一旦家に戻って経過観察し、様子次第では明日連れて来て下さいと言われる。



そして昨日も聞いた通り、病理検査の結果次第ではその後の投薬の内容が違うのだが、結果が出るまでの1週間程は、抗生剤と抗ヒスタミン、胃薬の投与となった。





もう帰ろうねと言っているのに、踏ん張ってキャリーに入ろうとしないジャム。

「そんなに先生が気に入ったの?病院の子になるの?」と言って笑われる。

先生が押し込んでくれて、やっとキャリーに納まった。





会計を済ませ、親馬鹿を承知で先生に言ってみる。

「先生、この子、本当に可愛いでしょう?」

すると先生はニコニコして「正直、可愛いですね」と言ってくれる。

「うちの子、みんな可愛いんですげと、この子はまた特別に可愛いんです」と私・・・相当しつこい。

「性格も穏やかですよね、撫でるとゴロゴロ言っちゃうし、入院が駄目と言っても、ちょっと普通とは理由が違いますね」と先生。

「深窓のお嬢様なんです」と図々しい私。

「あ〜そういう感じですね」と先生も付き合いが良い。「ガチャ三毛にしては、おとなしいですしね」



後でこうちゃんと笑った。

「ガチャ三毛なんて、初めて聞いたねえ」





兎に角、その「ガチャ三毛」ジャムは、今はお気に入りの場所である私達のベッドですっかり寛いでいる。

傷を気にしている様子も無い。

舐めてしまうようだったらとカラーも借りて来たけれど、どうやら必要ないようだ。





帰りの車の中でもか細い頼りない声で鳴き続け、2階の居室に放しても暫くは落ち着かなかったジャム。

それでも直ぐにトイレで大量のオシッコをし(1日半点滴をしていたのに、一度もオシッコをしなかったらしい)、自力でベッドに飛び乗り、やがて撫でるとゴロゴロと言い始めた。



お帰り、ジャム、頑張ったね、偉かったね。





これからは、日に2度の投薬がある。

嫌でも頑張らなくちゃいけないね、ジャムも私も。






とても長い1日で疲れた。

でもジャムはもっと疲れただろうし、不安で怖くて仕方なかったはず。



今はもう安心して私の寝場所で寛いでいるので、そのまま好きにさせておいてやろう。

朝の猫家事が終われば、少し仮眠をとれば良いさ。



仕事は・・・ジャムと一緒に一日休みたいな。

ジャム

朝の面会時

Aug. 1, 2006
ジャム
ジャム

ベッドの上

Aug. 1, 2006
ジャム
ジャム

手術痕アップ

Aug. 1, 2006
ジャム

こうして見ると、ジャムの毛が短毛の割にかなり長めである事がよく解かると思う。

皮膚に巾着のような皺が寄って見えるけれど、それは身体を縮めているせいだ。



多めのマージンを取って大きく切除して縫い合わせているにも拘わらず、身体を伸ばせば皮膚が弛んだり攣れたりしないよう、上手に綺麗に縫って戴いている。



目がショボショボなのは、急に灯かりをつけたせいだろうか。

目の縁が少し濡れている。





目の前にご飯を持って行ったけれど、匂いは嗅ぐもののやはり食べない。

食べないと明日も病院行きになっちゃうよ、ジャム。

ジャム



覚え書きとして:

朝はカレーパンとクロワッサンの生クリームサンド、アイスコーヒー。


昼はご飯を炊いて、じゃが芋の味噌汁とキ金目鯛の煮付け、ザーサイの炒め物。


おやつにタラコマヨネーズのピザと冷たいお茶。


夜は先生たちに夜食代わりに差し入れたついでに、【清水港】で鮨を握って貰う。真鯛としめ鯖の握りがとても美味しかった。

夜中にはもうお腹が空いてしまい、エサやりの帰りに買ったハンバーガーとフライドポテトを食べる。自制心の欠片も無い。

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