チャイ
よいしょっ
Nov. 30, 2006 |
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2006年11月30日 木曜日
一日中家に居ると、昼間はセールスの電話が良く掛かってくる。
仕事に集中している時は留守電にしておきたいけれど、仕事の電話もあるし、宅配便が届くと大抵玄関先で電話をくれるので、どうしてもとらない訳にはいかない。
今日も何件かあった。
「はい、川口でございます」
私は古い人間なので、電話に出る時は必ず名乗る。別に名前を知られて困った事は一度も無い。
30代か40代の女性の声が聞こえてきた。
「こちら銀座にございます塔ニΨζξωδγ(早口で聴き取れない)と申しますが・・・」
「はい・・・」
この時点で、私を【奥様】だとは確信出来なかったと見える。
「ご主人様か奥様、ご在宅でいらっしゃいますでしょうか?」
「皆さん、お出掛けになっていらっしゃるんですが・・・」
「あ、お仕事か何かで?」
「・・・・・」
【奥様】がどういう目的で出掛けているかなんて、どうしてオメーに言わなきゃならねーんだよ・・・と思いながら、無言でいてみた。
「では、また改めてお掛けいたしますので」
「どちら様とおっしゃいました?」
「塔ニΨζξωδγ(やっぱりよく聴き取れない)と申します」
「どういうご用向きでしょう?」
「投資の営業のご挨拶なんですが・・・」
「そういうお電話は取り次がないよう奥様に言われていますので」
「あ、そうですか、失礼致しました」
真面目に営業している相手(かどうか知らないが)に対して、嘘で応えるのも可哀想だけど、セールストークとしては隙だらけで不合格である。
「奥様でいらっしゃいますか?」といきなり何故言わないのか。違っていて元々だろうが。私に「可愛いメイド」・・・ではないか・・・「老練な女中」を演じる機会をみすみす与えてどうする。
「投資の営業」とは何と言う身も蓋も無い言い草か。「川口さまの資産運用に関するご案内」とでも言ってはどうか。言われても困るけど。
また暫くすると、別の電話が掛かって来た。
「はい、川口でございます」
「こちら日吉本町に建設中の***マンションのご案内なのですが、川口さまではマンションご購入のご予定はおありではないでしょうか」
「あ〜、うち一戸建てですから」(本当は私、マンションが好きなんだけど・・・)
「左様でございますか。では、マンションご購入をお考えのお知り合いはいらっしゃらないでしょうか?」
なかなか粘るな、この営業マン。偉いぞ、私が上司なら、このトークは評価してやる。
「私の知り合いだと、みんな猫10匹以上飼っているので、それでもOKなマンションですか?」
「猫10匹以上ですか?」
「ええ、うちは23匹だし・・・」
「えっ、23匹ですか?!」
「管理規約で、大抵は2匹まで・・・とか言われるんでしょ?」
「ペット可物件ではあるんですけど・・・」
「でも、いざ入居してから、住民の多数決でペット不可に変更されちゃう事もありますよね」
「そうですね・・・それに関しては、販売会社が口出し出来ないので・・・」
猫の場合、きちんと飼う家では外には出さないものだから、本当は余所の部屋の迷惑にはならない。それでも甚だしい数を飼ってケアや掃除が行き届かず、しかも出入り自由にして、臭いが実際に出ている多頭崩壊のマンションの住民の実例もあった。
やっぱりペットと暮らす飼い主たちは、そうでない人達からは十把一絡げで判断されている部分が大きいのだという事を、この若い営業マンに話して差し上げる。仕事に飽きていたからと言って、何と酔狂な私。
「だから集合住宅だとトラブルの元なので、とてもマンションに移り住めないですよね〜、うちの場合」
「そうですか〜・・・色々とどうも有り難うございました」
「あのね、貴方がペットと暮らしたくなった時は仲介してあげるから、ペットショップで買ったりしないで、いつでも私に電話して」と言いたかった営業マンの私だが、そこは堪えた。
でも、一度言った事あるのよ、同じように粘ったマンション営業の男性に。
「私は実家で、ずっと猫と暮らしていたので、猫好きなんですけど、妻が猫嫌いなんですよね」
「まあ、アレルギーか何かで?」
「いや〜そういうんじゃないみたいなんですけどね・・・猫が怖いみたいなんです」
「ネズミ年ですか、奥さん?」
「あはは・・・」
暇ではないけど、たまにセールス電話をからかってみるのも良い気分転換になる。
但し、こっちの虫の居所が悪いと、出来るだけ無機質な言い方で
「うちはそういう事に興味ありませんので、ガチャッ」
と一方的に電話を切ってしまう事もある。
でも、他人に「良い顔」を見せるという訓練も、私には必要なのかも知れない。いちいちどうでも良い事に時間を割いて話し相手になる必要は無いけれど、わざわざ相手に感じ悪く接する事はしたくないので、いつもは手短に且つ穏やかにお断りするよう心掛ける。
私はそうでなくても語気の荒い、女言葉の無いと言われる上州女だ。鈍りはないし、敬語は完璧に使える。しかし気を抜くと、普通に喋っているつもりでも「何怒ってるの?」と言われる。
だから努めて優しい話し方をしないと、相手にはキツイらしい。その事を知って以来30年、出来るだけ穏やかに話すように心掛けているつもりだけれど、怒ると女らしくなくなる。
日頃から、自分がこうありたいと思う自分を常にきちんと演じていないと、いざという時にメッキが剥がれて地金が出るものだ。
比較的、そのスイッチの切り替えは上手いつもりだけれど、あまり露骨に切り替えるのも、人生の残り時間が少なくなってくると、自分で嫌になってくる。
自分がこだわるものに照準を合わせて、丁寧に生き切りたい。
ご相談に対しても、やっぱり誠実でありたいと思いながら、日々、これは「踏み絵」か・・・と感じる局面が多々ある。但し妥協出来ない一線はあるし、他人を甘やかす事は無責任だと肝に銘じて、厳しく突き放す事もする。
甘えと依存の連鎖に手を携える事はしてはいけないし、私自身もそこに浸かってしまってはいけないと思うから。
それで嫌われるのは仕方ない。甘やかしてしまう事は、その人の成長を妨げる事に繋がるということが、最近漸く身に染みて解かって来たから。
誤解があるといけないので補足しておくと、勿論私もアドバイスや協力を戴きながら成長している。私が経験値からアドバイス出来る事もあるだろうし、支援したい案件は今後もあるだろう。
だから全て切り捨てるという意味ではなくて、自分で考えて行動する機会を奪うような手の差し伸べ方はしてはいけないという事だ。
猫の問題とは言え、その人の生き方にも関わるのだから、お節介オバサンが全てお膳立てしてしまうような協力や果てしなく精神安定剤代わりになろうとするような事というのは、僭越でもあり、却って無責任ではないだろうか・・・という事を言いたかった訳だ。
お粗末さまでした。
ガリガリで保護して、ふっくらして可愛くなったチャイとジニーの両巨頭・・・どちらも【巨頭】と呼ぶには余りにも小さいけれど、こんなに変わるという見本のような二人(猫だけど)。
この子たちを家に入れられて、本当に幸せだ。幸せにしてやりたいと思っていたけれど、幸せにしてもらっているのはこちらだった。有り難う、みんな。
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チャイ
うんしょっ
Nov. 30, 2006 |
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チャイ
ハッ!
Nov. 30, 2006 |
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ジニー
一層可愛くなった
Nov. 30, 2006 |
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ジニー
眠くてとろとろ
Nov. 30, 2006 |
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いつぞや、たっぷりの人参の千切りと牛肉の辛い炒め物をご紹介した。今日は豚キムチの、千切り人参たっぷりバージョンだ。彩りも良いのでニラも加えた。
結果としては、もやしたっぷりより美味しい。やはりもやしは水が出るので、別の炒め物に使った方が良い。
こういうおかずだとご飯が美味しいし、私は毎日でも飽きない。明日も食べたい位だ。でも明日は歯科治療・・・晩ご飯に何が食べられるか、とても予想出来ない。
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変わり豚キムチ
Nov. 30, 2006 |
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覚え書きとして:
朝はピタパン・サンド。胡瓜・ベーコン炒め・トマト・キャベツの千切りを挟み、ハーブマヨネーズと粒々入りの甘くないピナッツバターを塗る。ピーナッツバターなんか一緒に?美味しいのよ、これが。
おやつにチョコレートと日本茶。
昼はカレー炒飯と冷たい牛乳。そして自家製ピクルス。
おやつにあんパンとかき餅とほうじ茶。
夜はご飯を炊いて、またしても豚キムチ。但し今夜は、人参の千切りとニラ、トウバンジャンもたっぷり加える。飽きないかって?飽きないのよ、それが。 |
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