《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記
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ペリー

なんとなく人間臭い

Jun. 6, 2007
ペリー

2007年6月6日 水曜日


短気は損気。



近所・・・と言っても車で5分位掛かるのだが、ある家のお婆さんが庭でエサやりしている野良猫たちを捕獲して差し上げる事になった。

勿論、捕獲の目的は不妊去勢だ。



そもそもこの相談を持ち込んだのは、この辺りを毎日回っている、すっかりお馴染みの宅配便の配達のオジサンだ。

ご自身も猫を飼っているし、乳飲み仔猫を保護して育てた事もあるらしい。そのせいか猫センサーが良く働くとみえて、配達エリアの猫事情にはとても敏感で詳しい。



うちに届くのはペットフードが圧倒的に多いし、それも一度に大量に買う。トラックから玄関の中まで運び込むのに何往復もさせてしまうし、猫トイレの砂だって大量で大きな梱包で重たい。

お仕事とは言え、申し訳ない・・・といつも思う。

そんな訳で、うちがかなりの多頭飼いである事は、うちの猫たちの姿は見えなくても(玄関からの脱走が怖いから、猫が玄関スペースまで来られないようにしている)、配達の人にはバレバレだ。



チャイの時もトリコロール隊の時も、配達に来ていたこのオジサンの通報で保護をする事になった。

ま、今ではみんなうちの可愛い子たちとして生活しているのだから、あの時の経緯はもうどうでも良いけれど、今後もこういう野良猫がらみの話は、どんどん私に持ち込まれるのだろうな。



しかし私はこのオジサンが好きだから、ご相談に預かるに過ぎない。あちこちの野良猫事情を知ったからと言って、全てに手を出せるはずもない。

くどいようだが、もうとっくに限界を超えているのだ。

なのに実情を知ったからには責任を取れ等と見当違いな言い掛かりをつける人もいるし、どうやら川口めはまだまだ苦労が足りないと思われているようだ。

勿論、そんな乱暴な言い掛かりにはいちいち対応しないけれど、世の中にはそういう人もいるのだと、改めて勉強になりました。でも、もう勉強はしたくないな。





さて、町内のお婆さんの庭の野良猫たちの件・・・

宅配便のオジサンの口ぶりでは、お婆さんは相当困っているらしい。ご近所でも野良猫が問題になりつつあると言う。

一度ご本人と会って、現場を見がてら捕獲器をお届けしましょうか・・・と答えると、宅配便のオジサンは「今日ではどうですか?」と言うので、早速オジサンに軽トラックで迎えに来て貰い、お婆さんの家に行って来た。

それが昨日の夕方の話。



本当は、そのお婆さんが自分で捕獲・避妊するはずだったのだけれど、捕獲器の取り扱いを実際にやって見せながら説明したり、病院で手術の予約を取る事や具体的な段取りを話しているうちに、向こう数ヶ月は忙しいからとても出来ないわ〜・・・と言い出した。

70歳は過ぎていると思われるものの、とても元気でお洒落な太ったお婆さんだが、そんなにも忙しいのか。

それにしては、夕方6時には既に風呂上りのご様子。赤い花柄のムームーなんか着て、シャンプーだか石鹸だかの匂いをさせ、汗を拭き拭き出ていらっしゃいました。



私がいつも違和感を感じる点だけど、ご相談者は私を「捕獲業者」か何かと勘違いしているのではないか。或いは、問題解決の為に何かやってくれて当たり前の「公共サービス」とでも・・・。



夕暮れが迫る中、延々と外で立ち話させられた。因みに、喋っているのは私ではない、お婆さんの方だ。

蚊に刺されまくりなのは、三人のうち私だけよ。

これが私だったら、わざわざ駆けつけてくれた人を外で立ったまま応対なんかしない。家に上がって貰い、麦茶の一杯も出すけどね。

まったく、いまどきの年寄りは・・・と言いたい。



今はどうでも良い過去の猫話を延々として、こちらの説明は最後まで聞かない、近所の噂話を嬉々として始める。

最悪な事に、自分がエサやりしていたメス猫のおなかが大きくなると、仔猫が庭で生まれては困るので暫くはエサやりを止めるという繰り返しだったと言う。

死んだ仔猫を母猫がくわえて見せに来るので可哀想で・・・とか、仔猫が轢かれていたので、ゴミと一緒に片付けられては可哀想だから区役所に電話して引き取りに来るように言ってやったのよ・・・とか、話は一向に終わりそうも無い。



「あ〜、区役所に通報したら、それは収集に来てくれますけど、ゴミ扱いですよ」と、意地の悪い私は言って差し上げた。

一体自分が面倒見ている野良猫が可愛いのか可愛くないのか・・・不思議な婆さんだ。



そして、やっぱり捕獲したり病院に運んだりするのは嫌そうな口ぶりなので、解りました、それならば私が全部捕獲しましょう、と言ってしまった。

命を扱う捕獲器をお預け出来るような人ではないと思えたし、話している私達の傍を、婆さんに「八っちゃん」と名づけられた茶トラのオス猫が、夜には決して貰えないエサを求めて、しょんぼりウロウロしている姿を見てしまったから・・・。



一体何匹いるのか知らないけれど、エサやりだけは責任を持って続けて戴けるようお願いし、ええ、捕獲はさせて戴きますよ、業者以下の扱いの私が、勿論無料でね。



でも、せめて退院させる時のお迎え位は自分で行って欲しい。定年退職したご主人が家に居るんだし、車もちゃんとあるんだから。

「主人はね、野良猫の話をすると怒るんですの」「主人は絶対に運びたがらないと思いますよ」

おお、出たな、お決まりの言い草が。どいつもこいつも言う事が同じで、嬉しくなるね。



それはね、貴女が妻として夫に愛されていないか、尊重されていない証拠なんですよ。

赤の他人に迷惑を掛けても平気で、自分が大切にしている事で家族を説得できないのは、ちょっと違うよね。

そんな正論を言われたら逆切れして元も子もなくなるのは解りきっているから、今はひたすら黙っているけど、実はそれが私の本音ですから。



紹介者のオジサンの顔を立てて差し上げたいのと、野良猫たちがこのまま近所の鼻つまみ者として増え続けては問題が悪化するばかりだと思うから、ちょっとだけ頑張るかな。



婆さんに対する気持ちは些か複雑なものがあるけれど、世間の無責任な猫好きなんてこんなものだろうという気もする。

猫嫌いでないだけマシだと思うしかないだろう。



そして嫁として年寄りと10年同居したことで得た大事な教訓・・・

それは、頑迷な相手の価値観や考え方を変えようとして、どんなに努力をしても無駄だという事。



それは別に年寄り相手ではなくても言える事だろうが、老人の場合は特に、その事を忘れるとしくじる。

議論せず、こちらの価値観を理解して貰おうとせず、相手のあるがままを受け入れる(フリをする?)しかないのだ。

勿論、法に触れるような事やあまりにも危険な事をやめさせる場合などは、いちいち有無を言わさず、こちらが圧倒的に仕切るしかない。

しかし大抵の場合、年寄りを言い負かしてはいけない。目的を達成したいと思ったら、手段は「こちらが折れる事」しかない。悔しいけれど、その方が上手く行くし近道だ。



ま、ムームー婆さんとは同居している訳じゃなし、何度かの接触で済むのだから楽なものだ。

そして私は、若い子に従う可愛い婆さんになろうと心に誓うのだった。

既に偏屈で小言の多いババアになりつつあるような気がするけれど、それも時と場合によるさ。基本的には、若い世代が輝いて頑張る姿を見るのが好きだし、お任せしたいと思っているのだから。





カワムラさんの素晴らしさを改めて熱く語ろうと思っていたのに、太っちょムームー婆さんの話ですっかり長くなってしまったな。



私のスーパーキャット・カワムラさん・・・アインとは違うやり方で、貴方も遂にスーパーキャットになったね。それは、どんな想像も超えるような凄まじいパワー・・・物凄い生命力と意志の賜物だ。

こうちゃんが感極まった様子で、その事を口にした。

毎日その闘いに密着して、そして気をひとつにして共に闘って来たからこそ言える、こうちゃんの言葉。



モアも同じようにして頑張っている。

どの子とも(言葉は共通のものがなくても)心をひとつにして頑張っている手応えを感じるから、私達(うちの猫たちと飼い主二人)は幸せだと言い切れる。

有難うね、とことん付き合ってくれて。私達は運命共同体だよね。
カワムラさん

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カワムラさん
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