ジャム
ママは理屈っぽい
Jul. 5, 2007 |
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2007年7月5日 木曜日
最近、ちょっと気になる言葉がある。
気になると言っても、好きで気になるという良い意味ではなくて、耳障りという事なのだけれど・・・好んで使っている人もいるかも知れないのでちょっと書き難いのだが、それは「ボリューミィ」という和製英語だ。
若い子たちだけでなく結構な歳の人でも使っているので、既に日本では市民権を得ているのだろうか。例えば「ナイター」(英語では「ナイト・ゲーム」)のように。
「ボリュームがある」という意味なのだろうが、勿論そんな言い方は英語には無い。勿論そんな事は百も承知で使っているのだと思うし、いかにも一言で言いたい内容が表現出来ているかのように見える。
だから直ぐに一般に受け入れられるのだろう。
「クリーム→クリーミィ」とか「オイル→オイリー」「ドレス→ドレッシィ」「スポーツ→スポーティ」という言い方はするけれど、そもそも「ボリューム」が「ある」という表現自体が日本語的な曖昧さの表れなのではないかと思う。
本当は「ボリュームがある」なんて言い方自体が「ボリューム」という言葉の意味から考えて変だし、敢えて言うなら「ボリュームが多い」ではないのか。
しかし「ボリュームがある」という言い方は、日本語の「量がある(多い)」の半分英語として慣用的に使われてしまっている。
婉曲表現としても成り立っているのかも知れない。「あの人、太ってるね」と言わず「あの人、ボリュームがあるね」・・・どのみち同じ意味に聞こえるけれど。
そもそも「volume」(名詞)に対する形容詞は「voluminous」であって、「volumy」とは言わない。
しかしそういう場合も、英語では多分「ボリューマラス」とは言わず、「ヘビー」と言うのではないだろうか。
そうではあるけれど、「ヘビー」と言う時、そこには「ヘビー = ちょっと負担に感じる量・カロリーオーバーしそうで好ましくなく感じる量」というマイナスイメージがつきまとうのではないか。
その点、「ボリューミィ」と言っているケースを拝見すると、同じ「たくさん」でも「満足感の得られる嬉しい量」とか「ちょっと豪華に感じる内容」というプラスのニュアンスを込めたいのではないかと推察する。
例えば・・・「前菜にしてはたっぷりな量があって、しかも内容的にも満足感や贅沢な感じがある」と長々と書く(言う)より、「ボリューミィな前菜」と書く(言う)方が手っ取り早くて、文章は短くスッキリするのだろう。
これは顔文字などを多用したり、手短かに打てるよう言葉を縮めたりする携帯メールのもたらした影響ではないだろうか。
私の書く日記がくどいのは、そういう手法をあまり使わないからではないか。
物事の真理を言葉で表すという難しい作業に於いて、少しでも真理に近づける事が可能になるのではないかという思いに囚われて、語彙や表現を試行錯誤するプロセスをそのまま出しているのではないだろうか。
だとしたら、努力が足りないのは私の方なのか?
どのみち他人には正確な思いは伝わらないかも知れないし、言葉の持つ能力には限界があるのだから、ある程度行間を読み合って、「ボリューミィ」一言で済ませてしまった方がスマートなのかも知れない。
でも、きっと私はこれからも「ボリューミィ」は使わないだろう。
この件に関しては、まだ書きたい事があるので、明日に続く。
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ジャム
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