猫雑記20080201

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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大五郎

その目が素敵
（看護士さんの手）

Feb. 1, 2008

2008年2月1日　金曜日

朝から何だかソワソワして落ち着かず。

今日は、いよいよ勘太郎が九州に旅立つ。そして大五郎との面会を里親さんと共にする予定。

それまでに仕事を一通り済ませ、カワムラさんの容態と相談しながらケアのペース配分をする。折角朝食べられたc/dを、昼近くに食べたものと共に全て吐いてしまったので、食べさせるものと量、タイミングを測りながら慎重に・・・。

午後３時頃の食餌を吐かなかった事を、1時間半位かけて観察して確認してから家を出る。ちょっくら出掛けて来るけれど、待っててね、カワムラさん。

大五郎も勘太郎も、同じ保護主さんの保護猫だ。

勘太郎を病院で保護主さんから引渡して戴き、そこからはニシムラの愛妻ゆ～さんが車で空港で待ち合わせている里親さんに引渡ししてくれる。

真新しいキャリーに移し替えられると、それまでずっと鳴いていた勘太郎は、何かを感じたのかピタッと鳴き止んだ。

たくさんの保護猫や野良猫を運んで来た私達には解っていた。鳴くのは甘えている証拠、鳴き止むのは緊張モードに入ったのだと。

理屈の解らない猫にとって、たとえ病院に行くだけでも移動は不安だ。でも、勘太郎に言い聞かせ続ける。

もうこれは最後の移動だよ、頑張ろうね。今夜からは九州の男の子になるんだよ。

そこには一杯お兄ちゃんもお姉ちゃんもいて、おんなじ病院でお世話になっていた鉄平兄ちゃんだっているし、何も心配は要らないんだよ。

新しいお母さんに愛されて、立派な男になりなさい。横浜の事はすっかり忘れて良いんだからね。

保護主さんはお見送りは辛いので・・・と、運び屋ゆ～さんとは会わずに帰って行った。

幸せになれる旅立ちとは頭で理解していても、やっぱり寂しくて泣きたい気持ちが痛いほど解るから私も切ない。お疲れ様、有り難うございました・・・と言う以外、今は掛ける言葉が無い。

それにしても、久し振りの勘太郎は少し大人びていた。

亡き公太郎が得意だったカメラ目線や流し目を、誰に教わらなくても既にマスターしているように感じた。

歌舞伎役者のような粋な色気のある仔猫なので、つい「勘太郎」と付けたのだが、この子に公太郎の面影をしっかりと発見したおニャアニャンは偉かった。きっとそっくりの美男子になるだろう。

待ち合わせが予定よりずっと早く完了したので、１便早い飛行機に乗れたらしい。今頃はもう、九州の空気を吸っているはず。

幸せになりなさい、勘太郎。アンタは凄く素敵な仔猫だったよ。アンタには未練タラタラよ、私は。

そして大五郎との待望の面会。

既に一昨日のカワムラさんの通院時に大五郎の経過を聞いてはいたのだが、あまり期待が持てなかった一時と比べると、まさに奇跡的な回復を見せてくれているようだ。

既に掲示板にて速報をお届けした内容ではあるけれど、傷周辺の細菌検査を行い、耐性の出来てしまった抗生剤を全て洗い出し、使える残り少ない薬で治療開始したところ、思いのほか経過が良いという事だ。

片側の傷には肉が迫ってきているし、もう片側にも期待が持てる。空洞には充填剤を注入して戴いている。

今日は、前回よりもずっと余裕のありそうな顔を見せてくれた。里親さんに抱っこもして貰えた。

保護された時が５キロで、術後なかなか状態が良くならず、今はまだ４．８キロしかないけれど、倍くらいまで太っても全然おかしくない。

しかし里親さんは猫を太らせるのが上手い人でもある。

早く新しいおうちに行けるまでに回復して、他の先住のデカい男子たちに負けない位、しっかり太ろうね、大五郎。

皆さんの応援、心から感謝しています。

先生とよ～く相談しながら、今後の事を決めて行きます。一日でも早く退院させたいと焦る気持ちを抑えつつ、一番良いと思える段取りをして行きたいと思います。

大五郎のママちゃん、待っててね。

こちらにも未練タラタラなんだけど、あらゆる意味で、これ以上の「猫贅沢」は許されないだろう。

素敵なオトコ、大五郎。元気が出てきて本当に良かった。それにしても診療室で一杯オシッコしたねえ、今日は。

大五郎

余裕の表情
（看護士さんの手）

Feb. 1, 2008