猫雑記20080314

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》猫雑記

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ジニー

おめめが
小さいのは

Mar. 14, 2008

2008年3月14日　金曜日

朝から断続的に雨。

天気は悪いけれど、いよいよ執行猶予がなくなって来たので、モアも私も病院行き。どちらも口の中の問題で、痛みが酷い。

モアはとっくに抜歯してしまっているが、私は右上の奥歯を遂に抜歯した。

既に骨から浮いてしまっているので、抜くのは簡単だったと思う。

２度ほど捻りながらメリメリッ、メリメリッといわせて回転させた感触の後、メキッと一発で抜けた。麻酔の注射の方がずっと痛くて、抜くのは全く痛まなかった。

痛んだのは心だ。

これで失った奥歯は３本目。左下２本と右上１本。いずれも健全な歯ばかりだった。

この先があってはならない。これ以上奥歯を抜く事になったら、固いものが噛めなくなる。奥歯で噛まずに前歯でチマチマ噛んでも、味が殆ど解らない事が解った。

来週の頭に消毒で通院。

予約をとって病院の入ったビルを出ようとしたら、外は土砂降りだった。

いつかの再現だ。しかも、エントランスのところで野良猫が１匹雨宿りしている状況まで一緒ではないか。

前回はキジトラだったかキジ白だったか・・・今日は茶白だった。

身体はびしょ濡れで、ビジネスマンのオジサンの足元をスリスリしながら、甘えた声で鳴いている。私が手を差し出すと逃げるくせに、オジサンには甘える。

「顔見知りの野良猫なんですか？」と声を掛けてみる。

「そうなんですよ、懐かれちゃって・・・」オジサンは笑顔を見せた。

それからちょっと話をした。

オジサンは、この辺りにも何匹か野良猫が棲み付いてエサを貰っている事、怪我をして職場の女の子が保護をして入院させている野良猫がいる事、その野良猫はもう野良には戻せないだろうと悩んでいるらしい事などを話してくれた。

今、足元にいる茶白を見て、私がこれは去勢済みのオスだと言うと、メスだとばかり思っていたと言っていた。確かに顔が小さくて鼻筋や顎の細いメス顔だし、声が細くて身体つきもちょっとメスっぽい。

でも確かにオスだ。タマを取ってあるから目立たないだけで、ちゃんとタマブクロがある。

そしてよく見たら、耳カットされている事にも気づいた。愛護ボランティアの手が入っているのだ。それとも捨てられた？まさかこんな場所に捨てないよね。

だってこんな駅近くのビル街で、一体どこに隠れて過ごせると言うのか。軒下もろくにないというのに。

チャイのような人懐こい茶白に、心が揺れる。

いや、連れて帰るなんて無理だ。丸い顔が本当に可愛い子で、こんなに甘えて（オジサンに対してだけど・・・）鳴くのを放っておくのは辛いけれど、野良猫を見る度に家に入れていたらキリが無いじゃないか。

現実を見ろ、２７匹もいて、まだ増える予定だというのに。

それでもそのまま何もせずに立ち去るのは本意でなく、今後、何かお困りの事があったらお手伝い出来ることがあるかも知れませんから、ここにご連絡下さい・・・と名前と電話番号、メールアドレスを書いてオジサンに渡した。

うちに引き取ったり預かったりは出来ませんが、里親探しや治療が必要な場合には良心的な動物病院のご紹介などは出来ますし、身体が空いていれば迎えにも来てあげられます・・・とお伝えする。

快く受け取ってくれた。多分、怪我をして入院している別猫の保護をした女の子（と言っても会社員だ）に伝えるのだろう。

でも、その人から連絡があるかどうか・・・。

思いがけない所で、思いがけない事に遭遇する。あの茶白の猫の顔が忘れられない。

家に戻り、痛み止めの薬が効いているうちに少し眠った。

やっと訪れた安眠。顔の痛みも、これでもう出なくなると良い。

骨の痛みによく効くという消炎鎮痛剤を飲んだので、五十肩の痛みも膠原病の関節痛も忘れてしばし熟睡していたのだが、電話で起こされ、物凄い雨音に続いて雷も鳴り、ジャムが怯えるのでずっと抱いていた。

ゴマとアンダは平然と寝ている。

図体だけ大きくて、ノミの心臓のジャム。こんな弱虫が2度も大手術をしたと思うと、今更のように不憫で仕方ない。よくぞ今が無事であると心から嬉しい。

モアもジャムも短期間に2度ずつ大きな手術を頑張ったのだし、マルコだってとても痛い断脚の手術に堪えたのだもの、抜歯ごときで泣き言は言えない。

実際、抜歯前の方がずっと痛くて、よくぞここまで先延ばしにしたものだと感心する。

今回も出来るのかなあ・・・血のプリン・・・いや、血餅。楽しみなようなキモチワルイような・・・。

ジニー

眠いからなの

Mar. 14, 2008