シャイン
お薬飲んで
Apr. 25, 2008
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2008年4月25日 金曜日
気紛れお姫様シャイン・・・投薬後1日半の便秘を経て、昨夜遅くウンチに回虫の死骸が出た。
ちりめんじゃこのように縦に1本黒いスジが見えるが、これは血を吸っている為だと松本先生に教えられたっけ。血を吸う前は真っ白なのよ、回虫って。
今回も一度の投薬ではダメだ。
回虫はその名の通り体中を回るので、駆虫薬ではたまたま腸に居る回虫しか落とせない。何度か決められたインターバルを経て、再度投薬をする事になる。
念の為、他の同室の猫たちにも同時に駆虫をしたが、寄生虫は出なかった。いずれも既に駆虫済みだし、そして健康なのだろうな。
レンもうちに来た当初、なかなか回虫とカンピロが落ちなかったし、涙目も酷く、しつこい膀胱炎もあって微熱が続いていた。
長期的にハイポの大量投与を続け、膀胱炎は完治しているし涙もあまり出なくなった。
きっとレンの場合、シャインほどには弱くないのだろう。
レンとタムが生息していた場所は山の中の沼のほとりだったそうで、きっとカエルや蛇なども食べていたのだろう。鈎虫もいたと保護主からは聞いていた。
しかし保護先では1度しか駆虫していなかった上、カンピロに関しては無視されていたので、うちで引き取ってから再度駆虫とカンピロ治療を徹底したのだが、それでもある日、回虫を大量に吐いて驚かせてくれた。
生きているピチピチの回虫というのは、白く輝いて美しい程だった。
しかしそんな事に感心している場合ではない。大人猫で駆虫してもなかなか回虫が落ちないのは、やはり健康に問題がある事が多いので、レンとタムのきょうだいには一際力を入れて対処し続けたのだ。
何たって、直ぐに捕まえられるきょうだいではない。
しょっちゅう怖い思いをさせて大捕り物して病院に連れて行かなくても済むよう、自宅で出来る対処とと予防策は徹底しなければならない相手だ。
今ではそういう相手も増え、兎に角「治療より予防」の方針でいるけれど、それまではキャリーに入れられない飼い猫がレン・タム以外には居なかったからね・・・
我が家の草分け的「家庭内野良」だったのね。
さて、今日は私の大好きな2匹のお爺ちゃん猫の事をどうしても書きたい。
奇しくもほぼ同時期、それぞれ東京と高知で保護して貰えた幸せな年老いた野良猫だった。そしてどちらも同じように、今、病気と闘っている。
先ずは東京で「ももりん」ちゃんに保護され、ももりん家の子にして貰った「じーにゃ」。
この猫は、ももりんちゃんが大量捕獲と保護を依頼されて頑張っていた、ある一人暮らしのお婆さんの庭に捨てられた猫だった。
じーにゃには、去勢済みの証である耳ピアスがつけられていた。つまり野良猫ボランティアの手が入った野良猫であるという事だ。
この猫を置き猫して行った犯人の目星はついているようだが、そんな事を追求するよりも、ももりんちゃんは必死でそのお宅の野良猫たちの避妊と生まれてしまった仔猫たちの保護、そしてこのボロボロの老猫を救おうと努力した。
ちょっと真似が出来ない位の努力を・・・。
ももりんちゃんがじーにゃを保護する事になったのも、元はと言えば、ある依頼者から頼まれ、このお宅に捕獲器を貸してやって欲しいと私が伝えたからだ。
その時は、庭でエサをやっている1匹のメス猫を家に入れたいのだけれど、とても素手では捕まらないから捕獲器を貸して貰えるだろうか?という人伝の依頼だった。
それで近くに住むももりんちゃんにお願いして捕獲器をお届けして貰ったところ、1匹どころかたくさんの野良猫が住んでおり、しかも仔猫がたくさん生まれていたのをももりんちゃんが見てしまったのだ。
既にご近所でも問題にされており、庭での生育環境も劣悪だったらしい。
それを見て見ぬフリが出来ず捕獲・避妊・保護をスタートさせてももりんちゃんは、半年かけて全ての大人猫の避妊と、たくさんの仔猫たちの保護と里親探しをやり遂げた。
そんな戦いの日々の中で、その庭に捨てられたのがこのじーにゃだった。ももりんちゃんは、随分と悩んだだろうけれど、決断は早かった。
その直前に「ばーにゃ」を失ったばかりでもあり、ももりんちゃんの手が入っている事をよく承知しているボランティア仲間が捨てて行ったらしきこのボロボロの年寄り猫を保護する事には、様々な想いがあっただろうと推察出来る。
兎に角、時間の経過と共に、状態が良くなって行ったじーにゃを写真で見て戴きたい。
例によって、写真はももりんちゃんの日記から勝手に頂戴して来た。ももりんちゃん、ごめんね。
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保護して直ぐのじーにゃ。疥癬と衰弱が酷い。
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少し良くなってきたけれど、まだボロボロだね。
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こんなに綺麗になって、目つきも穏やかになったね。
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じーにゃは耳ピアスをされて捨てられていました
(耳ピアスは去勢済みの印です)
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優しいまなざし、安心しきっていますね
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いつも穏やかで優しいじーにゃ
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実はこんなに可愛いじーにゃ
(うちのガラとお揃いの柄)
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こんなに綺麗に、こんなにのびのびと・・・
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頑張れ、じーにゃ!
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そして2匹目は、高知の「ダンゴ食う土佐のモモのママさん」(長いので・・・と言っても、このネーミングは私がしたものだが・・・以下「モモのママ」と呼ぶ)が保護して我が子にしてくれたジジ。
私はこのジジの保護にあたり、いずれ家に入れるつもりがあるなら手遅れになる前に今直ぐにでも入れてやって下さいとお願いした経緯があり、これもまた道義的に責任を感じている。
じーにゃやカイルのように疥癬は無かったものの、目はしっかりと開かず、栄養失調と貧血で、しかもカリシにも感染していたようだ。
体中の毛が抜け落ちていて、こちらもまた悲惨な状態だったけれど、手厚くケアして貰って、すっかり可愛い爺ちゃん猫へと変身して行った。
これも時系列的に写真を並べてご覧戴くと、僅か半年ほどで見違えるように綺麗になって行った様子が良く解ると思う。
勿論、こちにの写真も無断でブログから戴いて来た。スミマセン。
いまだにいつもミュウの事を思い出して下さり、カワムラさんの心配をしてくれるモモのママさんだから、きっと許してくれると思う。
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野良猫だったジジ・・・
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保護されたばかりの頃
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殆どからだ中の毛が抜けて悲惨な状態でした
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大分、状態が良くなってきて・・・
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ベロは出ているけれど、こんなに可愛くなりましたね
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うっとり甘える瞳・・・可愛いジジ
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ベロが少し白いのは貧血気味かな?
(ジジはヘモバルトネラあり)
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見違える程、ふっくらしましたね
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本当に可愛い無邪気なジジ
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現在、腎不全と肝不全、舌には潰瘍があり、
尿毒症も起こしているそうですが・・・
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ジジ、もう一度頑張ろう!
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奇遇な事に、このじーにゃとジジはほぼ同時期(昨年の夏)に、同じくらい酷い状態で保護され、同じような病気の老猫であたった。
どちらの保護にあたっても私にも幾許かの責任があり、しかも保護したお二人のハンドルネームにはどちらにも「もも」が付いていて、そしてまた同じように今とても状態が悪くて闘病中なのだ。
直接お二人に声を掛ける事がためらわれる位、じーにゃとジジが同時期に容態が悪いと知ったら辛くて、こんな日記を書いてしまった。
勿論、辛いのは飼い主のお二人であって、私が綺麗事を言う資格など無い。この2匹には、どうしてもカワムラさんやモアが重なってしまい、私は少し感傷的になっているのかも知れない。
カワムラさんも頑張っているよ。だからじーにゃもジジもここを乗り越えて、また毎日を楽しく過ごして欲しい。
私は、いつも「頑張って」としか言えない。だけど一番好きな言葉だから・・・「頑張る」というのは。
頑張れ、頑張れ、じーにゃ。頑張って、ジジ。
そして今、病気と闘っている全ての生き物たちが、幸せなときを少しでも多く持てますよう・・・
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シャイン
虫が出たのよ
Apr. 25, 2008
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